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【COP25体験談】人生初の国際会議に参加して見たこと思ったこと

FridaysForFutureJapanのあいなです。
梅雨が明けて、暑くて辛いですが、その暑さよりも熱く活動をしている仲間たちに刺激を受けまくりの日々です。

私は去年の12月にスペインのマドリードで開催されたCOP25に行きました。
COP(コップ)というのは気候変動に関することを世界各国で話し合い、国際的な枠組みを作成する会議です。
COP25は日本が化石賞を取ったことで知っている方はいると思います。

なぜ私がCOP25に参加したのか、COPってどんな感じなのかを書いていきます。

重なった偶然もはや運命に感じた

私は、国際会議に出るようなインターナショナルな人間ではなかったのですが、偶然に偶然が重なり、COP26に参加することができました。去年留学を終え、ヨーロッパ周遊旅をしていたとき、バルセロナの駅で、環境活動家のりりあんにばったり出会うという、偶然というかもはや運命みたいなものを感じたりしました。

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一緒に旅行していた友達、りりあんと

りりあんの旅のきっかけ、様子がインタビューされています

COPの様子

COPは会議が行われるだけの場ではありません。
世界各国からパビリオンという、各国の気候変動への取り組みを紹介している会場があったり、NGOや研究者たちが報告を行う場所があったりします。
それ以外にはNGOなどが集まって展示などをしている会場もあり、そこには、COPへ参加するバッチがなくても入場することができます。

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日本の展示スペース

実際に会議が行われる会場には行けなかったので、何かが決まる場には居合わせませんでした。NGOの方がブログに、会議の流れなどを詳細に書いてくださっているので、気になる方はこちらを見てください。

ここでは、私がCOPで参加したものを紹介します。

COPで参加したもの

・日本の石炭火力に反対するアクション
・FFFのミーティング、アクションの準備
・いくつかのセミナーみたいなやつ
・会場内の若者、NGO、先住民族などによるアクション

日本の石炭火力に反対するデモ

NGOなどが行った、日本の石炭火力に反対するデモに、参加しました。
みんなでコールをしたり、スピーチしたりしてました。
コールの中に、「shame on Japan!!(恥を知れ日本)」というフレーズが出てきて、複雑でした。日本の行っていることは本当に世界と逆行していることを体感しました。

FFFのミーティング、アクションの準備

世界各国からFFFとして活動している、若者が集まっており、アクションに向けたミーティングや、各国の状況などをシェアしていました。

最終日には若者によるアクションが決まっていたので、それに向けた準備、バナーを一緒に作ったりしました。

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COPに参加していたFFFのメンバーたち

セミナーみたいなやつ

COPの会場では、一日中どこかしらで何かしらが行われており、興味があった森林に関するものなどを聞きにいきました。
団体のメンバーとしてCOPに参加したわけではなかったので、時間にとらわれずに会場を見ることができたのはラッキーでした。

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若者、NGO、先住民族などによる合同アクション

最も私の中で印象的だったのがこのアクションでした。
一週間にわたって話し合いをしているにも関わらず、重要な項目に関してほぼ進展がないことに危機感を持った、NGO、若者、先住民族などによる合同アクションです。

アクションは、最後の話し合いが行われる会場の前で各国の大臣に向けて、室内で訴えるという予定でした。しかし、総数320人が声、音を上げていたため、外に締め出されてしまい、その日は再び入場することは許されませんでした。

私も人々に囲まれ押し流されるように、外に出され、友人ともはぐれてしまい、恐怖感から中に戻りたい言いましたが、警備員に怒られてしまいました。
怖かった、、、。

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出入り口の前には警備員による壁

追い出されたあとも、人々はスピーチを続け、必死に声を上げていました。

気候変動の影響で苦しんでいる人々や、危機感を持っている人々たちが声を上げているのに、会場からは追い出され、警備員からは軽蔑したような目で見られる状況に私は、涙が止まりませんでした。

本気で、気候変動に対して声を上げている人々を実感した感動の涙もありますが、現実に悲しく、むなしくなり、感情が抑えられないほうの涙が大きかったです。

気づいた時には、帰るように促され始め、警備員に包囲されながら、移動し始めたときには、仲間に囲まれていたため、さっきまでの悲しみ、虚しさは一気に晴れました。 
世界中に仲間に囲まれながら、歩くことで、勇気、希望を感じました。泣いている私を見て、話したこともないのにハグをしてくれる優しい人たちにも出会いました。

絶望感と希望を同じ時間で感じた、不思議な時間でした。


COPを経て知ったこと

・感情を持っていいということ
・COP内でも経済の格差があること
・世界中に仲間がいること
・コミュニケーションスキルと度胸があればなんとかなる

長くなってしまったので、一番印象的だった感情について書きます。

感情を持っていいということ

個人的な意見ですが、日本で活動していると、みんな感情を抑え気味です。
大人たちに「何も知らないくせに」と言われないよう、根拠を提示しないとと考えているのかもしれません。

気候変動に対して声を上げている人々の根本には、不安、悲しみ、憤りがあると思います。
それを、出さないようにしてきたけれど、時には、感情のままに声を上げることが、活動している人たちにとっても、周りにいる人たちにとっても必要だと感じました。

総括して、COPに参加することで、世界中の活動家を肌で感じられたことは非常に大きかったです。

ここまで読んでくださってありがとうございました!


おまけ

COPでは参加者特典みたいな物があって、カトラリーとガラスの水筒をもらえました。
でもいつの間にか、誰かが間違えて持って行ってしまったようでなくなりました。
問題は、その次の日。
レストランでビヨンドバーガー(100%植物性のハンバーガー)を食べて満足した後、自分の荷物を見たら、パタゴニアのリュックがビジネスリュックにすり替えられてました。一緒に食べてた友人も全く気づかなかったらしいので、プロ(?)の仕業かもしれません。
これをきっかけに物に対する執着心もなくなったため、よかったことにしてますが、ショックでした、、、。
COPは参加した一週間は、本当にものが盗まれることがあるということも体験できた、濃い日々でした!

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食べたビヨンドバーガー


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