専任から非常勤を選んだ理由

【 読まれる前に 】
ここに書かれていることは全てちーちゃんが思ったり、考えたりしたことです。
一個人のちーちゃんという人間の考えであり、意見です。

社会人3年目と同じときに専任３年目になった。
そんなとき、私は非常勤になることを決めた。

理由

このまま専任を続けると学生に向き合えなくなりそうだったから。

どこの学校でも専任は大変だとは限らない。
でも、私が最初に新人で専任として入った学校は私は大変だと感じた。

私が働いていた学校は専任も週４〜５で授業をする。
私は所謂新入社員、新人専任のときから週５で授業をしていた。
それは３年目になっても変わらなかった。
新人のことはやっぱり授業を1人でするのに慣れることは大事だと思う。
だから、週５で入っていてよかったと思う。　

ただ、週５プラス担任２クラス、そしてテスト管理やその他専任の仕事をするのは当時の私は死にそうだった。

ありえない話かもしれないし、あっちゃダメなんだろうけれど、「今日はこれでいいや。」と授業してしまっていたときもあった。
当時の私のクラスにいた学生のみんな、本当にごめんなさい。
ちゃんと卒業式前日に謝りました。泣きながら。

学生は増えるのに、教師は増えない。
学校側が非常勤の先生を雇うのをやめ、足りない教師のところに専任が入る。
新人半年すぎたころに週５＋週１回午前クラスと午後クラスも受け持つことが決まった。
１クラス４コマ。午前午後クラスを持つと1日８コマ。
週５日４×５＝20コマ＋４コマ＝２４コマ
そんな日々が半年続いた。

その翌年の下半期も同じ感じ。
なんなら、回数が増えたりも。
少しずつ感覚が麻痺をし始めていた。
週３０コマを超えたとき、パンっと何かが弾け飛んだ気がした。

週３０コマしていたころは、ほぼ土日に仕事をしていた。
授業準備以外のテスト作成、カリキュラム見直し、教科書選定など
学校にいる時間は授業をしているから、できないことを家でするようになった。

家でもやらないと、学校で授業でちゃんと学生と向き合える時間を作れなかった。

私の専任３年は不十分だと思う

３年目を迎えたときに、辞めたいと思った。
だから、この学校をやめようと決意をした。

転職活動をしているときに、先生方から
「ちゃんとした学生がいるところに行った方がいいよ。」と言われた。　

「ちゃんとした学生とは？」
私が見てきた学生たちはちゃんとした学生じゃなかったのか？
確かにアルバイトはしすぎるし、授業中に寝るし、宿題はやってこない学生は多かった。でも、それって学生だけの問題だけじゃなくて、教師の問題でもあったと思う。私はそう思う。何かまだ教師にできることはあったんじゃないのか。
なんで、諦めるんだろう。

「ちーちゃん先生は真面目だから。」
みんなそういう。私だけがそうじゃないと思う。

人それぞれ、全員に何かできるか考えたらキリがないと思うし、大変だと思う。　

でも、私は諦めたくなかった。

諦めたくないからこそ、週３０コマも授業を持ったりしていたら、ちゃんと学生と向き合えないと思った。
専任を辞める前に非常勤になりたいと申し出た時は、「考え直してほしい」と校長から言われた。
ここで非常勤になれないのなら、転職して非常勤になって、一から「教える」ということと学生と向き合うことにした。

転職の面接を受けていると、「どうして非常勤なんですか？」と聞かれた。　

専任は３年経験したけど、専任という仕事に自信がなかったから。
職務経歴書に書いたことを見てもらうと「十分できてますよ」と言ってもらえたけど、私は専任の仕事だけじゃなく、教師としての自信もなくなりかけていた。

だから、一から非常勤として「授業」についてちゃんと考えながら、学び直したいと思った。それができるのが非常勤になることだった。

専任の仕事内容も学校によって違います。
転職した学校は専任はほとんどクラスに入らず、レベル担任のような形でいたり、自分の担当するレベルのクラスに少し入ったりしていました。
でも、専任をする以上、私が求める「授業」以外のこともしなければいけない。
そういう考えから、非常勤という道を選びました。

今だから思うこと

専任も非常勤もどちらの立場も経験できて、本当によかった。

専任の大変さも、非常勤の大変さもどちらもわかることができたから。
今までは片一方だったからこそ、「自分が一番大変だ」と思っていた。
両方経験することで「どこまであると、どこまですると相手が大変じゃなくなるのか」という理解ができた。

前に将来日本語教師を目指している学生さん向けにイベントをやったときに
専任の仕事も非常勤の仕事も客観視して伝えられた。

ただ「大変だ」と伝えるよりも「何が大変なのか」を伝えること。
それがこれから道を選ぶ人たちにとっては必要なことだと思う。　

私は専任も非常勤も大変でした。
どちらも違う大変さがあります。

だから、専任が大変だから非常勤になるという考えも非常勤の方が楽だからという考えも辞めて欲しい。

どっちも経験した私から言わせると、どっちにも失礼だから。

専任の仕事も非常勤のお仕事も学校によって様々です。
もし詳しく知りたい未来の日本語教師の方がいたら、TwitterのDMをください。
私が伝えられること全部お伝えします。