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日本語教師として頑張ったこと

昨日のnoteで「日本語教師から離れる」ことについて書きました。

これを書きながら、「いろんなことをがんばったな〜」と振り返っていました。
自分が日本語教師として頑張っていたことを書き残して、また日本語教師としてこの世界に戻ってきたときに見て、思い出せるように書き残そうと思います。

専任時代

専任1年目
みんなの日本語1は3周半。みんなの日本語2は2周半した。
担任最大3クラス。
とにかく、1年目は死ぬほど授業した。
主に初級、初中級クラスを受け持って、いろんなレベルのクラスに行かせてもらい、どこの課で何を学んで、何をできるようになるのかを頭に叩き込むことができた。

専任2年目
中級と初級クラスの担任持ちながら、週20コマ以上。
1年目が終わるときに、先輩の専任と教務主任が辞め、仕事の負荷が一気にきた。
毎日、お局からシャワーを浴びてるのか?と思うくらい仕事が降ってきた。
・新人指導をやらせてもらった。
・期末テスト作成と日程などの管理
・教科書発注管理
・新入生管理 
・進学指導 
授業以外の仕事が増えてきた。
授業は中級レベルの教科書を研究に明け暮れる。
この辺りから教科書・参考書がめちゃくちゃ増える。セミナーや勉強会にもたくさんいき始めた。

専任3年目 
担任クラスで学生と一緒にPDCA取り入れる。
担任クラスで宿題をなくす。→ 学生が自主的に宿題を作るようになった。
担任クラスで教科担当を作る。読解担当・語彙担当・文法担当を作って教科書を分けた。
初級クラスでcan doを取り入れ。目的とゴールを明確にして、その日のタスクを学生に提示。
自分の授業を全部ICTに切り替え。
初級クラス総括。カリキュラム作成、各クラスレベルチェック、教科書選び、授業進度調整を全て行う。各クラスの担任の担任みたいな感じ。
これが1番大変だった。
大まかな目標に合わせて逆算をして到達目標を決定して、クラス担任と密に連携し進度調節していくので、毎回頭が痛かった・・・。

専任を辞めるにあたって、教科書をPDF化。
iPadに入れて、iPadで教科書を持ち運ぶようにした。

非常勤時代

授業週4〜5
初級から中上級クラスまで持たせてもらう。
中上級は初めて持った。
初級がICTでcan doだったのですごくわかりやすく、やりやすかった。
今までやってきた授業の応用している感じ。
経験があるから週4で授業ができた。
いろんな国の学生がいたし、いろんなレベルの学生がいたから、楽しく授業ができた。

プライベートレッスン

アメリカのフリーWEBデザイナーさん、オーストラリアと日本のダブルのインター3年生、フランス人のインター3年生とその子のお母さん、アメリカとイタリアのダブルのインター5年生。

久しぶりに英語を使って教えたこと。
大学のインターン以来に英語をしゃべった。ここでいかに使わないと忘れるのかを実体験。いい経験だった(笑)

フランス人のキッズに教えるとき、お父さんに「安すぎる」と怒られた。
そのキッズのお母さんとスーパーで物の名前をひたすら発音して、買い物ができるように毎日スーパーで1時間半滞在。 
バイリンガル教育やトリリンガル教育の子どもの苦悩を知る。
レッスンにアニメとゲームを取り入れる。
おしり探偵を知る。

ここでキッズは向いていいないとわかる。

専門学校

初の1クラス1人で教えることに。
コミュニケーションの授業。ゴールはスピーチ大会。

お局に言われた「教師はしゃべらない」の封印解除。
毎授業、必ず学生全員と何かしら3分以上話すことを目標にした。
授業の中で学生のオンライン授業のストレスが見えてきたので、なるべく長く学生の話を聞くようにした。

授業もあるが、目標は「学生が話す場所を作る。」環境づくり。
ゆっくりだったけど、少しずつ話してくれるようになった。
オンラインの愚痴もたくさん聞いた。 
少しでもストレスが発散できる場所だったらいいなー。


まとめ

日本語教師として働いた4年間のまとめは「働きすぎた」 
そして「頑張りすぎた」である。
教科書もたくさん買ったし、論文もたくさん読んだし、セミナーも勉強会もたくさん参加しました。 

投資した以上に働いたと思う。
投資した分だけ、学生に向き合えたと思う。

その結果が今の専門学校に集結している。

今日の授業のとき学生に「やっと話せる時間が来た」と言われた。
この半年、学生が安心して日本語を間違えられて、たくさん話せる場所作りをしてきた。本来はそれは授業じゃないかもしれない。 

でも、本来の授業は安心して何かができて、学べる場所なんだと思う。

その言葉は私にとって、4年間頑張ったご褒美だと思う。

来週はその学生にちゃんと「今日で最後」だと伝えようと思う。
私を信頼してくれて話してくれたのもうれしいし、そんな学生に何も伝えたないで辞めるのはもっと失礼なことだとも思う。

ちゃんと最後まで学生に向き合って、最後の学生にありがとうと伝えたいと思います。



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