離ればなれでも歩き出して

緊急でnoteを書いている。

今日の夕飯を食べながら、TwitterのTLを見ていると、フォロワーがざわめき出した。
何だ何だと勘でFCを覗いた。

「フジファブリックからの大切なお知らせ」

トップページにそう銘打たれたタイトルをタップして、飛び込んできたのは――

「フジファブリック 活動休止」。

衝撃で頭がフリーズした。
しかし、それだけでは終わらない。

key. 金澤ダイスケ 脱退。

数年前のことである。
実際「金澤ダイスケ(以下:ダイちゃん)が脱退する」という夢を見たことがある。
理由までは忘れてしまったが、彼の趣味である料理関係が絡んでいたと思う。
目覚めた時、まぁそんなことないだろ〜だって、「絶対解散しない」って本人達が言ってるし、これからも3人で続いてくだろ〜と楽観的に考えていた。
それがどうやら正夢になってしまったらしい。
思い出した時、あれは予知夢だった…!!?と恐ろしくなった。

推しと公言していたバンドが消えようとしている現実に残念には残念なのだが、私は決断していたことがある。
「8/4のliveで、フジのliveに行くのは最後にしよう」。
理由としては、「変わらず好きではいるものの、以前と同じ熱量で楽しめなくなってしまった」からが大きい。
そして、私から見たフジは、「後輩バンドから尊敬されたり、曲をcoverされたりともう充分大きくなった」と感じていること。
「この先の景色がどうなってるのか一緒に見たい、彼らはどんなバンドになっていくんだろう」という気持ちはあったにも関わらず。

最後にする、つもりではいたが、(11月の大阪城ホールは行けないので)もし仮に活動休止前にツアーがあるなら、絶対に行きたい。
そして、手紙を書きたい。
最後の手紙を、10年以上の愛と感謝を込めて。

今回の活動休止は、私にとっては良かったのか悪かったのか…という感じである。

ただ、誤解しないでほしいのは、「嫌いになった」訳ではないということ。
むしろ、「感謝」している。

そういえば、仮に再開したとして、そこにダイちゃんはいるんだろうか。
キーボード2台を華麗に操りながら、奏でる唯一無二の音は、フジのサウンドの要と言っても良い。
その要を他の誰かが担えるのだろうか。
それが出来ないなら、きっと新生フジを受け入れられないと思う。

私が愛したバンドに「レミオロメン」というバンドがいた。
彼らも2012年に活動休止をした。
その頃の私(当時中3)は、「(高校)受験が終わったら、レミオのliveに行く!!」と決めていた。
しかし、活動休止によってその計画は頓挫する。
推しのバンドの活動休止を聞いたのは、今回で2度目になる。
「何度もliveに行けた」という点では、「live行けて良かった」と思えて、少しだけショックを和らげているのかもしれない。

周年イヤーが終わった時に、活動休止するバンドは多いとよく聞くものの、フジが…私の愛するバンドが、まさか…と思った。

それでも、2013年に知ってから、10年以上愛して、liveも観に行って良かったと今でも思う。
FC会員限定のカラーチケット。
アルバム「F」のファンミーティングでメンバーと至近距離でハイタッチしたこと。
グッズを買い込んだこと。
メンバーの笑顔。
志村さんの誕生日の7月と命日の12月には志村さんの地元・富士吉田で「茜色の夕日」と「若者のすべて」が「夕方5時のチャイム」になって鳴り響いたこと(来年もやってほしい)。
15周年の時の大阪城ホール公演で、新幹線を乗り継いでいって、はるばる福島から駆けつけたこと。
その客席で光るグッズのペンライトが見惚れるほど綺麗だったこと。
EX THEATER ROPPONGIで行われたダイちゃん生誕祭で、ダイちゃんがキャプテンになったり、フライング(舞台の上で宙吊りになって飛び回るやつ)したこと。
4/14のデビュー日、7/10の志村さんの誕生日、12/24の志村さんの命日にマックのチーズバーガーを食べたこと。
なけなしの語彙力で、メンバーへの愛と感謝を手紙に綴ったこと。
思い出せば出すほど、美しい記憶ばかりでキリがない。
たくさんのフォロワーに恵まれたのもフジに出会えたからこそ。

3人がこれからどんな道に進むのか分からないけど、生きて笑ってさえくれるだけで良いと思う。
そして、その中で私達を「新しい世界」に連れて行ってくれたらとさえ願う。
活動休止後の3人にどうか光あれ!!