Chapter 1-5 光(ひかり)

旧約聖書に出てくる神の最初の言葉「光あれ」。

クラウド「……輝いている」
ブーゲンハーゲン「ホーホーホウ! あわ~いグリーンじゃ!!」
クラウド「……エアリス。エアリスはすでにホーリーをとなえていたんだ。(中略)エアリスは俺たちに大きな希望を残してくれた」

プロメテウス神話でパンドラの壺に唯一残ったもの,希望。火はやはり災いの素であると同時に人にとって希望でもある。

ひ・・・・・・かり・・・・・・
光だ・・・・・・
これが・・・・・・
この光が・・・・・・ホーリー?

FF7でも作中メテオから星を救う最後の「希望」は,エアリスが自らの命と引き替えに解き放ったホーリー,「光」だった。

「希望」のことを「光」というが,漢字の「光」とは「火」+「人」の会意文字である。最初に示した通りFF7とは「人」と「火」の話である。人間にとって火(知)とは災いであり,同時に光明である

FF7は火で溢れている。故郷ニブルヘイムを焼き尽くす火,炎の中に消えるセフィロス。聖火コスモキャンドル。

レッドⅩⅢの故郷コスモキャニオンには,太古から燃え続けている「聖火」が出てくる。それはFF7が「火の物語」だからに他ならない。火を物語るためのシンボルとして原初の火が必要だったのである。そしてやはり火の物語であるから,FF7の主要登場人物はすべて火と関係している

クラウドの名前(Cloud Strife)には火(fire)が隠されている。
エアリス(Aerith Gainsborough)にはラテン語の火ignisが。
ユフィ・キサラギ (Yuffie Kisaragi)――火(fire)。
その他,クラウドのパーティー「全員」火に関係している(Chapter 2以降で徐々に明かしていく)。

FF7を読み解く鍵
FF7は人と火の物語であるから,主要登場人物はすべて火に関係している


さらに,神羅の幹部もタークスも「全員」火に関連がある。
一例を挙げると,
◆ルーファス神羅(Rufus)のrufusはラテン語で「赤」
◆スカーレット(Scarlet)英語で「深紅色」
◆ルード (Rude) にはredが。
そしてレノ,ツォンは……

Chapter 1は残りおよそ1300字。神羅の幹部とタークスと火の秘密(宝条博士はChapter 3に譲る)。


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