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前記事でいただいたコメントへの返信

秋田柴子さんへ

 コメントをありがとうございます。読んで下さってとっても嬉しいです。
 自分と違った書き方をされている方のコメントを拝見しても、とても刺激になります。七味唐辛子的な人物となると、彼を中心に据えるか脇に添えるかでもっと悩んでしまいそうです(笑)。

 あくまで僕なりに愚考した結果、ふと思ったことではありますが、秋田さんの小説は環境(「牙はなくとも」でのサバンナ)や、登場するものやそのギミック(今昔コロツケー奇譚でのコロツケーなど)に個性を込めていらっしゃるのでは?と勝手に思っています。ひとつの特別なシチュエーションや世界があって、その内で様々な普通の人が生きている。そして、そんな特殊な環境の内側にいながら生き延びていくことに、普通の人なりの努力だったり、仕事ぶりだったりが滲んでくるので、胸を打たれるし、読んでいてホッとするのではないかと思っています。

 件の記事では人物のことばかり書いていますが、そんな「シチュエーションや世界」に目を向けて人物の個性と接続しなければ、個性的な人もただの変人になってしまうかも知れないなぁと思いました。変人の屁理屈(?)を聞いていて、「わけわかんないこと言ってるなぁ」と思うか、「これも一つの人間の姿だな」と思えるかは、彼・彼女の屁理屈が社会の状況と繋がっているかが大事なのかも?ということなのですが、それを僕が書くにはまだ精進が必要です……。

 暑くなったり寒くなったり、なにかと心地に安定しない日が続きますが、お体に気をつけてお過ごし下さい。

                       はなし

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