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第49回衆院選

第49回衆議院議員総選挙、
いわゆる政権選択の選挙が明日10/31に投開票される。

ここ約1年半、世界中を混乱に巻き込んだ新型コロナウイルスの発生以降初の衆院選となる。
安倍、菅政権からバトンを受け継いだ岸田内閣及び自民党に対する国民の審判はいかにというところだ。
情勢としては自民党は躍進はなさそうだが、現状を維持しそうな勢いのようで、野党は共闘作戦の効果もあり大敗はなさそうだが政権交代を起こすほどの躍進も期待出来なさそうだ。

コロナという未曾有の国難のなかの選挙でも、
なぜ議席に大きな変化を期待できないのだろうか?
自民党政権がしっかりと正しいコロナ禍対策をして、感染者を抑えられたから?医療崩壊をきちんと防いだから?給付金など経済支援を迅速に的確に行えたから?

残念ながら私はそうは思わない。
結果論で語るのならば、明らかに失政だった。
しかしこのような未曾有な事態において、自民党じゃなかったらうまく対処していたのかと問われると答えに困るのもまた事実だ。

余談だが、自民党が使うフレーズに"悪夢のような民主党政権"というものがある。ただ民主党政権の2009年〜2012年を考えてみれば、リーマンショック以降の世界金融危機から11年の未曾有の東日本大震災という時代だった。その時代の政権運営や経済指標を引き合いに、悪夢というのはタチが悪いと私は思う。原発事故だって、事故が起きるギリギリまで推し進め、政権を担っていたのはどこの党ですか?と問いたい。

さて、ではなぜ政党情勢が改選前とさほど変わらないと予測されているのか。

答えは簡単で、投票率の低さだ。
特に20代30代の投票率の低さは現政権与党を有利にさせる。なぜならば自民党は地方組織票をしっかり抑えており、年配の方が多数だからだ。地方組織票がしっかりしていることは全体の投票率が低いほど有利に働く。地方は豊かな自然を利用した第一次・二次産業に従事する方が多い。彼らは都心部に住む我々より政治をより身近に感じる機会が多い。なぜなら地元選出の議員の力が自らの仕事に大いに関わってくるからだ。

"公共工事に予算をいくらつけられるか"
などは国会議員の力の見せ所というところだろう。

組織票が悪いとは言わない。
だだ組織投票が国民全体の声になってしまうのは問題だ。
投票率が50%代で、年配者の投票率が高い現状の総選挙では国民全体の声を反映しているとは言い難い。

約1ヶ月前に行われたドイツの連邦議会選挙の投票率は76.6%という高さで国民の政治的関心の高さを示し、とくに最も若い18~20歳の投票率がほぼ65%もあるのだ。

現在の日本の若い世代は果たして、選挙の結果通り自民党を支持しているのだろうか?
もちろん、支持している方々はいるだろう。
特にここ数年よく見かけてしまうネットで特定の国の方々の誹謗中傷を行ったりする若者の多くは、自民党支持や安倍元総理を支持する言動がみられる。
ただし、そのような視野が非常に狭い若者ばかりではないと私は同世代として信じたい。
しかし、残念ながら政治に対して不信感を抱いていたり無関心であるが為に政治参加/投票を行わないから、自民党を支持したということになってしまっている人々が多数なのではないだろうか。

このような選挙構造で本当の意味で国民に向けた政治を行うことができるのだろうか?未来に向けた我々の若い世代を本気で考えてくれる議員は選出されるのだろうか?

国民の支持というよりも、特定の支持層の確保だけに終始し、浮動票は浮いたままでいてくれと願うような政党には去っていただきたいと思うので私はしっかりと投票に行こうと思う。

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