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【図解】 手作り裾除けの作り方 基本編

裾除けを作ろう

着物生活に欠かせない肌着。

ワンピース式のものもお手軽ですが、二部式(肌襦袢+裾除け)が身につけていて気持ちいいのですよ。特に裾除けは様々な便利な使い方もできて、気楽に着物を楽しみたい方には一枚は持っておくことをお勧めしています(詳しくは別の記事で)。

市販で手軽に購入することもできますが、直線縫いだけで作れる裾除けは手作りもおすすめです。ミシンさえ使える方なら、大丈夫。不器用さんでも、多少縫い目が曲がったところで、外からは見えなくなります。

ちょっとややこしいのは、布を縫合わせるときの「ふせ縫い」。でも、これは普通に縫い合わせるだけでも大丈夫!

気軽な気持ちで挑戦してみてくださいね。


手作り裾除けのメリット

市販もされている裾除けですが、手作りをするとメリットがいっぱい。

1.自分にピッタリサイズが作れる

  洋服と一緒で、肌着のサイズ感は着心地に直接関係してきます。
  自分にピッタリサイズの裾除けはとても気持ちいいのですよ。

2.素材や柄が選べる

  市販のものはあまり選択肢がない素材と柄。
  でも、手作りならお好みの素材と色柄で作れます。

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裾除けのおすすめの素材

せっかくの手作り裾除け。
季節に応じて心地よい素材で作るとなおよし!

一般的な裾除けは上部がさらし(綿)、下部がポリエステルです。
ポリエステルは静電気も起きやすく、寒くて暑いので、あまりお勧めいたしません。

下部の素材として、わたし的に通年通しておすすめなのは「キュプラ(旭化成ベンベルグ)」。
肌さわりもよく、静電気もありません。洗濯機で普通に水洗いができるのでお手入れも簡単です。
夏向けのものもありますので、夏は涼しく着用することもできます。

そして、「絹」。
こちらは古くなった長じゅばんを使うと簡単に手軽に作ることができます(裾除けの作り方 長じゅばん編にて)

また、冬には「ネル」。こちらも肌さわりがよくて、温かく、お手入れも簡単です。

上部はさらしでも十分ですが、夏向けに少し地厚のガーゼ地もおすすめです。力のかかる部分ですので、あまり薄いものはお勧めしません。

おすすめの素材については詳しく別記事にいたします。


裾除けの推奨サイズ

幅: a = (ヒップまたはふともも周囲のどちらか太いほう)/2 × 3

長さ: ウエストから床から手幅一つ分上まで = さらし幅 + b

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裾除けの材料

・さらし: a+10cm
・好きな布: (a+10cm)× (b+10cm)
・必要なら紐: 70cmぐらい × 2 (さらしで作ってもOK)


裾除けの作り方

(1)下部部分の端の処理をする。

  両端と下の部分を三つ折りにしてミシンをかける

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(2)上部と下部をに合わせる

 さらしの上部と好きな布を1cmずらして待ち針でとめ、好きな布の端から5mmのところをミシンで縫う。

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袋縫いの下準備として、さらし上1cmで縫い代を包む。

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(3)上部の端の処理をする

さらしの横からはみ出している5cmの部分を三つ折りにする

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(4)上部と下部をふせ縫いにする

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(5)必要なら紐をつける


備考

裾除け上部はさらしの幅そのままで使いますが、体格やお好みに合わせて細くすることもできます。その際には、下部部分の長さで調整してみてくださいね。

(2)の上部と下部の縫い合わせは「ふせ縫い」を使っていますが、難しいようなら、中表に合わせて縫うだけで大丈夫です。


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