狩猟日記 2022.1.8 ヤマシギさんとの出会いと別れ

本日珍しく午前中に出猟。強風。

あまりにも体力が落ちていることに愕然としたので、ある程度苦しくなったとしても動かないとと思い出発。あとグズグズしていると猟期が終わりそうだから。

一応昨日も出たのだが、発砲の機会がなかったのと、記録を取り忘れているので思い出せず。

気を取り直して近くの池へ。
途中の畑にカラスを発見。距離20メートル程。強風のためか飛びたがらない。近い。チャンス。銃を準備。

実は今回より銃カバーをつけている。

今まではケースに入れて持ち運び、撃つときに出していた。裸銃では基本持ち歩かないのだが、あと引き金を引くだけと言うときに車に近づかれたことがあった。後日談なのだが、その通りがかった方が心配して家まで来たのだ。お宅の敷地内で銃を撃っている人がいたんですが大丈夫ですか?と。うん……大丈夫……自分家なんで……。まあ、このへんは猟師さんいるからね、で済ませたのだけど。

警察に通報でなく、一応声をかけてくれたということで事なき?を得た。そのことから、そういえば銃カバーをかけたまま撃てるやつあったなぁと思い出し買ってみたのだ。見た人が、あれは銃だ!より、あれは銃だよな?カバーかかってるけど……みたいな感じを期待したい。ちょいサイズが合わずに切った、縫ったしたのはまた別の話。

で、初めての銃カバー付きのまま射撃へGO。
車から降りて、スコープにかぶせてあるカバーをめくり座って構える。まだ飛ばない。スコープを覗く。なんだかカバーがバサバサと風に煽られる。すこしコツがいるようだ。なんとかあわせて一発。頭少し右にずれて着弾したのが見えた。はずした。

次、今度の畑にはキジバト。距離は40メートルほどかな?狙ってみる。同じように車から降り、今度はバタつかないようにカバーを巻きつけ握って構える。一発、鳩の背中辺りの羽が散るも飛び立っていった。

狙っているところよりも少し右上に着弾しているようだ。うーん。

近くの池は凍っている。次の池も凍っている気がするけど一応覗いてみることにした。畑を流して見ながら池に向かう途中、なにかが林の中からトトトと飛び出してきた。大きさからコジュケイ?と双眼鏡を覗いてみる。くるりとこちらを振り向いたその顔から突き出た細長いくちばし、独特な目の位置、ヤマシギ!

初めて見たのだけど。あれどう見てもシギ、フォルムから顔かたち、いる場所を考えてもヤマシギ。狙って出会える獲物じゃない。銃を掴んで車からそっと飛び出す。マガジン装着、ヤマシギは……?まだいる、ウロチョロしながら、時々止まりながら歩いている。スコープに収める。お尻が見える。難しいことは考えず一発。プリっとお尻が上がったので倒れたと思い近づいてみる。当たった形跡がない。当たらなかったとしたら背中のスレスレ超えたのだろう。お尻が上がったのは単に草の中に入ろうとしただけかも。

それでもあきらめきれずに3往復してみたものの何も見つけられず。後ろ髪をひかれる思いでその場を後にする。

ヤマシギなんぞそうそう出会えるものではないよ。

その後まわってみる。青首の群れを見つけ発砲するも外してしまう。

発砲できても当たらない。ぜんぜんダメだなあと思いながらヤマシギのいた場所を最後にと寄ってみる。まあそうそういないよね。車から降りて池を覗こうとすると2メートルほど離れたところにヤマシギさんが突っ立っていた。

いるじゃん。無事じゃん。やっぱ弾当たってなかったじゃん。

ヤマシギさんは・・・、ああ、人間ですか、そうですかとチラチラこちらを振り返りつつ藪の中に消えていった。絶対、もう二度と会えないと思ったのにあっさりと再会、そして狙えない。なんなんだか。キジよりも警戒心ない。不思議な鳥だった。

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