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狩猟日記 2022.1.9 ペア猟コガモ

カモが池についているようだとの連絡を受けて準備。小雨が降っているが相方と出かける。

相方曰くアオクビじゃないかとのことだ。池につき双眼鏡で見てみると、これは立派なコガモの雄がいました。いや普通のコガモサイズ。コガモ3羽。

相方、裸眼だとひどいガチャ目で左右の視力差が1.0以上あるらしい。それがゆっくり走る車からチラ見しただけのもんだから大きさ間違えたらしい。狩猟免許は両目で0.7以上なのでガチャ目に対するうんぬんかんぬんはないようだ。自動車の普通免許もないそう。でも大型はあるとか。へー。

まあ、コガモもカモには違いないので狙うこととする。散弾とエアのペア猟だ。自分を狙撃ポイント近くに置いて、散弾うちが車でぐるりと移動。散弾撃ちが用意出来たらこちらが動き出し狙撃の方向で。その前にコガモが移動始めたらあきらめて散弾狙いとなる。

コガモから見えない位置に陣取りカバーを外しマガジン装填。相方の車が止まった音が聞こえおそらく移動している。コガモからは見えず、相方が見えそうな位置まで這って移動。小雨なので泥だらけだが、まあこんなのも楽しいだろう。

オレンジベストの相方確認。こちらに手を振って合図。こちらも狙撃に移る。

枝が積み重なった場所に隠れ頭をひょっこり出す。コガモは最初確認した位置から移動しているらしくいない。しかし、コガモの雌が木の枝の中にいる。こちらから見ると枝がないちょうど狙いやすい位置。枝の中にいることで落ち着いているようだ。緊張している様子は見られないしこちらを気にする様子もない。距離は25メートルぐらいか。スコープにとらえる。着弾が右に寄りがちな気がしていたので首ではなく首の付け根を狙う。右にそれても胴体に当たるはず。一発、当たった。がっつり入った感じがした。

発砲音に残ったコガモ2羽が飛び立つ。ちょうど相方のほうへ飛んでいく。銃声3発をききつつ、自分が仕留めたコガモを確認。少し茂みのほうに泳いだように見えたため、半矢かともう一度銃を構える。しかし、スコープ内のコガモは動いていない。大丈夫そうだ。

相方がこちらにやってくる。こちらは仕留められなかった様子。相変わらずこの散弾・エアペアはどちらかしか獲物がとれない。

それでもスムーズにいった感じはある。これがうまく調子が合わないといつまで待っていればいいのかとか、カモが逃げちゃうんじゃないかとかやきもきしたり、勝手な行動で相手が準備していないうちに動き始めてチャンスを逃すとかになるのだ。

ということでコガモの雌1羽ゲット。

首の付け根を狙ったが、実際に当たったのは羽の付け根だった。これを想定して狙ったのだけど、撃ち方の問題で右にそれるのだろうか?


相方と一緒にヤマシギポイントに行ってみる。 

池に向かう道の入口付近に動く影を発見。双眼鏡で見てみると猫だった。しかし、猫がいるということはあのヤマシギの天敵が普通に闊歩している場所だというところだ。もちろんハンターも出入りする。あまり住みよい場所とは思えない。

さすがにもう出会えないだろうと車を走らせていると飛んだ。相方、タシギだ!と叫ぶ。ヤマシギですと訂正。狩猟中にヤマシギ!って叫ぶことないからね。ついつい目にすることがあるタシギって言っちゃうのはわかる。

それにしてもまだいたのか。飛ぶ姿はほんとシギだ。ただちょっとでかい。銃を持って狙えるかと思ったが藪の中にそそくさと消えていった。狙えない。ラッキーなのは飛ぶ姿が見られたことかな。一度居座ると狭い範囲に居つく鳥なのかしらという感想を持った。

その後も池をめぐる。

前にアオクビを撃ち損じた場所だと相方に説明しながら双眼鏡で見てみるとまったく同じ場所にカモがいるようだ。隠れ場所としてはちょうどいいのかもしれない。相方がエアライフルに持ち替え挑戦することに。

藪をぐるりと迂回して藪の切れる端から狙うといいよ、そこからならちょうど距離50メートルで撃てるよ。ただ、端のほうは藪が薄くなるのであちらからは見えてしまうからゆっくり出ていかないとカモが奥に隠れちゃうよとアドバイス。

そして、相方当たり前のように藪を突っ切って隙間からカモを狙うと言い出す。そうそう、人のいうこということ聞かないの。別に珍しくないのだ。年下だということ、狩猟歴も自分のほうが短いし。しかしだ、ここでの対戦回数で言えば自分のほうが上だ・・・と思う。実際、相方がつっきると言い出した藪は自分も入ったことがある。いい感じで人が通れそうで、いい感じに隠れられそうに見える。しかし、その中を突っ切ってもカモは見えないことを知っている。

対岸の木の茂り方の問題でカモが見えない。水面から藪が生えている状態が岸から1メートルほどあることによって藪が完全に切れるところまで近づけない。藪が大きく切れることがないので隙間をねらうこともできない。

だから猟期前にちょっとは猟場を見ておこうねって話しにつながる。下見しておけば藪のなかから撃てないことわかるのだけど。それでも実際にやってみないとわからないだろうからと好きなようにせめてどうぞとすすめる。自分は初めに狙撃ポイントとして進めた場所からカモが飛ばないか見ていることとする。

今回のハンティングは相方の番だ。自分も自分の攻め方に関してあれこれ忠告を受けたくないのでやってみたい攻め方があるならそちらでどうぞと。攻め方にも好みがあるから。

相方が藪漕ぎをしている音を聞きつつバードウォッチング開始。藪漕ぎの音に警戒したカモ、アオクビの雌が2羽ススーっと木下から出てきた。対岸のガサガサも気になるんだ。

相方のほうに戻りカモが出てきたけどどうする?と確認。藪の中からでは撃てないこと実感した相方と場所を交代することに。少し離れたところから相方の動向をみている。カモの姿を見失ったようだ。

では、と今度は自分が藪漕ぎをすることとする。そうすれば警戒して出てくるだろう。どうも確認した2羽以外にも何羽かいる様子だったし。ガサガサと藪漕ぎをしてみる。あまり派手にやると飛んでしまうので様子を見ながら。カモの動きは見えないけれど銃声2発。カモの飛翔する音が聞こえた。

終了したかなと藪から出て相方のもとへ。外したらしい。残念。

それでも想像通りの猟の形にはなったでの獲物がとれなくても共猟としてはまずまずだったのではないかな。

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