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狩猟日記 2022.1.23 ミカン防衛戦

昨日はスーパーヒヨドリタイムであった。

そして、スーパーヒヨドリタイムのあとの木は多少の実をのこしつつもほとんどなくなってしまっている。同じ木だとは思えない。短時間でこんなにも食べつくしてしまうとは感心してしまう。

それでも名残惜しいのか朝からヒヨドリ集団が居座っていた。まだ少しのこっている実と落ちてしまった実を食べたいようだ。

それならと半分に切ったミカンを木の下にセット。

題して「ピヨから守れ!ミカン防衛戦!」みたいな。

木にミカンをさせば鳥は食べやすいのだろうけど、別にこれはあげるわけではなくて地面の方に引き寄せて撃ちやすくするためだ。準備ができればあとは時々外を覗いて、ヒヨドリがいれば撃つを繰り返すだけなのだけど。

案の定、ヒヨドリは短い間隔で5羽以上のまとまりで様子を見に来る。木の実をつつきつつもおいしそうなミカンをチラチラ、近寄りたそうに周りを飛び回っている。

距離は2メートルほど。スコープ内ではクリアにヒヨドリがみられるが、レティクルはほぼぼやけている。近距離すぎる。それでも油断しているヒヨドリを中央にかろうじて見えるレティクルに合わせる。距離が一定なので合わせが整ってしまえばそう難しくない。

木下にヒヨの羽やら血やらが増えているけど気にしないものなのか群がっている。スコープ内で目が合っては逃げられ、目が合ってはコロリと倒れる。できるだけ枝の中にいるようにしたり、枝が体にかかる位置をキープしながら移動するのは正解だ。

今日は計3羽。

ただ、ちょっと縫い物をしようかとか、洗濯物をとか目を離したすきに、ミカンがヒヨドリ集団に囲まれていて、ヤバい!ミカンが!と慌てて守りに行ったりと油断も隙もないといった感じであった。

こんな感じでミカン防衛戦はちょこっとつつかれた程度で守られた。木の実は全滅。


羽根をむしるが脂がのっているものとそれほどでもないものが混じっている。あちこちからの寄せ集めのようなものなのだろうか。

まとまったお肉の量が集まったのでヒヨドリおこわとすることにする。前にヒヨドリはおこわが美味しいと聞いたのだ。

ヒヨドリの肉は一口大の大きさにきって、ガラもいっしょに入れてしまう。ほかに人参、マイタケを入れて味付けをして土鍋で炊く。炊きあがって蒸らした後に骨付きガラの部分はとってしまう。細かい骨が食べられない人がいるので危ないから。でも腰あたりとか脂がのっているしかじりつくとおいしいお肉なのだけど。

レシピのおかげもあるのだろうけど、優しい味のおこわができた。癖がなく、でも鶏とは違うしおいしい。ほかのおかずと食べても味を邪魔しないけど、おこわ単体として食べても成り立つ。肉自体にもっと味が乗るとさらに美味しい気がしたので塩でいためたり、塩漬けにしたものを次は使ってみたいと思った。

 ヒヨドリの唐揚げも作った。骨ごとキッチンバサミで一口大にバッチンバッチン切って、下味つけて油で上げる。これも美味しい。大腿骨なんてパリパリ食べられて、このパリパリがいい。香ばしい。ただ胸骨部分は流石にパリパリとはいかなかったので、胸肉は外したほうが良かったかも。


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