狩猟日記 2022.2.9 雪のフィールド
梅の花のつぼみが膨らんできたのを見るに春が近くなっているのだなあと思っていたところ雪が降った。ちょっと積もった。珍しいので雪の降る中出猟する。
雪原フィールドは数年ぶり、雪降りフィールドは初めて。
さていくかといつものコース。しかし、雪で畑が埋もれているためキジバトたちはみな道路に出てきてしまっている。狙えない。
池に到着。うーん、いないなあと思いながら車を池のすぐそばまで寄せてみる。仕方がないので切り返そうかと車を動かしているときに動く影を見つける。慌てて双眼鏡を覗くとカルガモ2羽がこちらの様子をうかがっていた。
全然気づかなかった。すごい見える位置で車切り返そうとあくせくしていたのに飛びすらしないなんて。比較的警戒心が強めなカルガモ、しかも猟期終盤ですれすれにスレたカルガモのはずなのに。
レンジファインダーで距離を測ると60メートル。カルガモ相手にこれ以上距離を詰めるのは難しいと考えそのまま射撃に移る。
カルガモはこちらを見ているが落ち着いている。飛び立つ気配はなく対岸に寄っている。距離が遠いからと少し上を狙って一発。パンと音がしたがカルガモ飛び立たず。水面に落ちないでカルガモ飛び越して対岸に着弾したようだ。しかし、カルガモ相手と焦ってしまい、着弾点の修正ができずもう一発撃つも同じように飛び越す。しかし逃げないカルガモ。
落ち着け自分。
2発撃っても飛び立たないし警戒モードがいまいち上がらないカルガモをみていったん銃をおろす。落ち着け。
雪の降る日は、雨の降る日と同じような感じになるのか。音が小さくなるの飛び立たないようだ。こちらへの警戒心も上がりにくい。飛び立つのも気が進まないのだろうか。よくわからないが飛び立つ必要がないと感じているようなのでこちらは距離を50メートルまで詰めることとする。
ゆっくり移動。カルガモもゆっくり枝の後ろに隠れるも、完全に隠れるわけではなく一応隠れておこうかなといった感じに見える。
スコープにとらえる。移動しようと動いているカルガモに狙いをつけ枝を抜けたところを一発。カルガモの進行方向より後ろに着弾。カルガモの移動スピードに合わせて切れていない。カルガモ飛ばない。すかさず一発、カルガモのおしりのあたりに着弾・・・したように見えたのだが飛ばれてしまった。
カルガモだと胴体では半矢でも飛んで行ってしまうだろう・・・がっかり。
定期的に猟に出ていないと獲物を前にした時の自分の気持ちのコントロールがしづらい。慌ててしまったり興奮から判断を誤ってしまう。そもそも今回はいるカモを完全に見落としていて最悪だ。読みもアプローチも最低。挙句の果てに半矢だなんてとテンションがた落ちだ。
気持ちが切り替え切れない。それでも池を廻ってみる。
今年は挑戦が多いも獲物がとれていない池。ここにいたらいいのになあと寄ってみるとカルガモ2羽がついている。さすがに同じ個体ではないとは思うけれど挑戦する。
しかし、そのカルガモ池の奥のほうについていたので何回か使っている狙撃ポイントは使えなさそうだ。さらに奥を狙おうとすると100メートル近くになりそうなうえ見通しが悪い。さてどうしたものかと思いつつとりあえず狙撃ポイントから様子をうかがおうと向かう。
するとカルガモが向こうからこちらに向かって泳いできている。体の動きを止める。こちらに気づいていない。単純に移動中なようだ。狙撃ポイントまで1メートルほど。ゆっくり移動。2羽ともこちらに気づく様子はない。今日は雪が降っているのでカッパとしてきているのが迷彩柄だったのが助けになっているようだ。
実は服装の色ってあまり気にしていない。オレンジパーカーを着て出歩いている。本当はもっと気を遣えばいいのだけど、鳥相手に迷彩強化していくと怪しい人にどんどん近づいていくので躊躇しているのだ。いつかは顔にも迷彩施してやってみたいという思いはある。どのくらい違うのかと。ま、鳥の目からしてみれば対人間用の迷彩など見破るのは簡単なのだろうけど。
雪で音が隠れ、迷彩と藪で隠れながらゆっくり進む。狙撃ポイントへ座る。スコープにとらえる。カルガモ完全に気づいておらずこちらにおしりを向けた状態で水面に浮いている。頭から背中にかけて命中すればバイタルに入るはず。距離は40メートルほどか。落ち着いて、一発。あたった・・・ように見えたのだけど飛んで行った・・・。
多分、またおしりのあたりにあててしまったようだ。これでは半矢製造機だ。
当てる場所が悪い。猟に出ないのがよくない。猟と猟の間が空くから合わせになれないのだ。ああ。
しかし、雪の日は獲物の警戒心がなくて狙うチャンスは増えそうだ。人も少ない。雨と違って濡れにくいしいい気がするが、めったに雪降らない地域なのでなかなか次のチャンスは来なさそうだ。
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