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21.人間に備わっているメカニズム

人生に起こる出来事

生きていると実に様々な出来事が起こります。嬉しいことや期待通りのことならいいのですが、もちろんそんなことばかりではありません。
思い通りに結果が出ない、のぞみ通りの仕事につけない、いいと思って結婚したがこんなはずではなかった、思いもよらない病気になってしまった・・あげればキリがないほど、思い通りにならないなあと思うことに遭遇します。

うまくいかないなあ・・と思うような時にはとかく、出来事の意味を考えたり、なんでこんなことになるんだろうと自分を省みたりします。
けれど、ほとんどの場合、出来事の表面をみているだけで本質まではみていないらしいのです。ところが、そのうわべを本質だと勘違いしてそれに反応しているそうです。なんということでしょう。

ヒトは多分、おそらくみな幸せになりたいと思っているはずです。
想定外のことが起きる人生において

「幸せ」とは、出来事を肯定的に捉えることができる

ということかもしれません。
それなのにその出来事の本質を見ることができずにいたら、いつまでも幸せに辿りつかず人生があっという間に過ぎていってしまいます。

ところが、必死になって本質を探し当てようと意気込んでいると、かえって本質にたどり着けないというから厄介です。 
分析したり評価したりせずに自然体で一つ一つの出来事を経験する・・
それが出来事の「ほんとうの意味」がみえてくるコツ!らしいです。

出来事のほんとうの意味

ほんとうの意味を知るには「あたま」のおしゃべりに引っ込んでもらう必要があります。「あたま」は計算したり(損得)、判断したり(善悪)しますが「こころ」で感じること、自然体で一つ一つの出来事を経験することで出来事の「ほんとうの意味」が見え始めるというのです。

人間に備わっているメカニズムは完璧

「ほんとうの意味」を知るには出来事を自然体で「こころ」で感じることが大切だということですが、それはつまるところ、今までこのシリーズでお伝えしてきた[気持ちを感じる]ということだろうと思います。

それが、人間に生まれながらに備わっているという、どんな出来事にも完璧に対応するためのメカニズムの経路をさえぎらないことなのでしょう。
このパーフェクト・レスポンス・メカニズム(PRM)がどれほど万能かといえばこんなふうに発動しています。

その1:
体内に取り入れた食べ物を消化・吸収し、各細胞に栄養素を送り届けるのもPRMの代表格で、その優秀さは天才的で誰にでも備わっている証拠です。
その2:
打球が飛んできた瞬間に「あたま」で計算するより早く、落下地点を計算しているのもPRMです。

本来、PRMはどんな外部刺激に対しても一瞬で対応することができるというものですが、そのためのたった一つの条件があります。
それは「このメカニズムの経路をさえぎらない」ということです。

PRMはいつでもスタンバイOK!

このスーパーコンピュータの機能を邪魔しているものがあります。
それが・・「あたま」のおしゃべりです。
「あたま」が介入して、あれこれ判断したり、ジャッジしたりするのは出来事にレッテルを張っていることになります。そうすると、PRMは本来のパワーを発揮できないというのです。パソコンや電卓があるのにいちいち指をおって数を数えるようなものです。でも、私たちはこの優秀な機能を知らないうちに遮ってしまっているのですね。
知らずに邪魔してしまっているこの優秀な機能を、どうすれば活用できるようになるのでしょう。それは「あたま」のおしゃべりをやめて、「こころ」で感じるセンサーを磨くことに尽きるそうです。

「こころ」で感じるためのエクササイズ

ここで誰でも簡単で手軽にできるエクササイズをご紹介します。

1.一つのものに集中する
自分がいる場所にある一つのものを選んで意識を集中させる。
モノである必要はありません。キッチンなら匂いとか、リビングにある家具の色でもよいのです。また、今飲んでるカップの触感や、風を感じるという具合です。通勤中の音、小鳥のさえずりに集中することや、食事中の味覚、食感に集中するのもいいですね。
退屈にならないように、バリエーション豊かにトライしてみましょう。

2.エネルギーを感じてみる
運転中に追い越しする時、歩いている時に人を追い越す時などが少しわかりやすでしょうか。また、ペットと触れ合う時、子どもと一緒にいる時、自然を感じる時もエネルギーを感じやすいかもしれません。

これらのエクササイズで意識を集中することは、日頃、「あたま」を使っている私たちが「こころ」のセンサーにシフトするのに効果的です。
また、ただ1つのことに意識を集中することは、打球が飛んできた時にすかさずPRMが機能するように、PRMの能力UPにつながるそうです。

これは、別のところでも聞いたことがある話と共通しています。
求職中の時には社員募集の広告や情報が目に留まるとか、時間がナイという時にうまい具合になんとか間に合うとか、これもPRMのなせる技です。

PRMはつまり、宇宙の叡智とつながっているということです。
人間に生まれながらに備わっているパーフェクトなメカニズムなのです。
その機能を活かすためにあれこれとレッテル貼りをせず、「あたま」より「こころ」でシンプルに生きることです。言うは易く、行うは難し・・。

万能なPRMを「あたま」のおしゃべりによって邪魔するのでなく、自然に機能させることが「ほんとうの人生」を送ることのような気がします。
それが出来事の本質に気づいた「幸せ」にたどり着く生き方なのかもしれません。そして、人生に起こる出来事を肯定的に捉えられるようになっている生き方なのかなと思います。

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