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美と殺戮のすべて

ナン・ゴールディンの映画
『美と殺戮のすべて』
を見てきた。
エイズで沢山の友人を失い、自身も犯罪的製薬会社の処方薬でオピオイド中毒に。
想像を絶する苦しみの中で中毒を克服し裁判やカウンター運動で戦い続ける。
同性愛者で若くして自死した姉の存在に始まり、エイズや同性愛や薬物中毒への偏見との戦い。
性に関する掘り下げ方は、徹底している。全人間はジェンダー問題の当事者意識を持つべきだ。本能的、社会的、政治的に…
私は戦う人が好きなんだ。戦う人は美しいよ、本当に尊敬する、ナン・ゴールディンと友人たちを。

映画の始まりはこんなふうだった。
言葉は忘れたけどこんな感じ。
写真家でもある彼女の写真が次々と映し出される映像とともに、ナン・ゴールディンのことば。
『物語を生きることは容易だ。
私は記憶を正確に見ている。
それは私を苦しませる。
記憶をつぶさに見るならば、現実には人の欲しい結論など存在しない。』
これは二度と戦争を繰り返さないための基本的な態度であると同時に、現代人の内面生活にとっての鍵である。

(画像は映画の中の素晴らしいシーンから拝借しました)

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