冥界下りのメソッド

音楽家の片岡祐介さんがよく「オンライン飲み会」というYouTubeライブ配信をしておられて、見ている人たちがチャット欄に色々書き込んでライブでやり取りをします。
昨日は「オンライン飲み会」から派生した「zoom飲み会」でした。zoom飲み会では片岡さんとファンの人たちが顔出しで交流します。
皆さんオイリュトミーの話もいろいろと聴いてくださって私は本当に有り難く嬉しいです。
オカルトなので差別されるぐらいが世の中スタンダードと思っているので、色々質問してもらえたりすると嬉しいのです。
その中で片岡さんが仰ったことに心底頷きつつ、すぐに反応出来ずにその時間は過ぎてしまったので書いてみます。
片岡さんは、オイリュトミーはバレエなどと同じで浮力をとって天に昇るような方向性のメソッドだけど、同時代性を考慮すれば下へ降りていくようなものになるだろうという意味の事を仰いました。
実のところ、天使館の一番アツいお弟子さんたちで結成された実験的オイリュトミーグループを「ペルセパッサ　オイリュトミー団」と言うのです。ギリシア神話の冥界の女王ペルセポネが由来です。
天使館内では何らかのわかりやすいイデオロギーが語られたり共有されることはありません。弟子の考えることは全員バラバラで自由で、互いに馴れ合うことはありません。ペチャクチャ喋ることはありませんでした。
しばしば私が今回の舞踊団でしたように、ファシストだから諭されるとか、スピリチュアルビジネスをしてるから批判されるとかも全くありません。どんな思想を持っていても良いのです。
ただ、自分の身体の中に降りてゆくのです。そのための稽古でした。

(画像はシュタイナーが書いたと思われる和音のフィギュア)