「江 雪」 柳宗元。 今宵 雪降りて、、、 ☆★  

令和六年二月五日(月)、宵闇の中、細雪が降りそそぐ。
感興をえて、柳宗元の『江雪』を思いだし、記す。

千 山 鳥 飛 絶  千山、鳥飛ぶこと絶え
萬 径 人 蹤 滅  萬径(ばんけい)、 人 蹤 (じんしょう)、滅す  

孤 舟 簑 笠 翁  孤 舟 (こしゅう)、簑 笠(さりゅう) の翁(おう)   
独 釣 寒 江 雪  独り釣る、寒江の雪

見渡す山々には、鳥の飛ぶ姿が見えず
小道という小道には、人が通った跡がない
蓑笠をかぶった老人が、ぽつんと浮かんだ小舟(こぶね)に乗って
独り釣り糸を垂れている。
雪降る中、寒々とした江(かわ)の上で

感想 :
冬に雪降ることは、自然なことなのだろう。
北国では、積雪により、観光、レジャーに人を呼ぶ
慣れない地域では、通勤通学の難儀にあたふたする。
子供たちは、喜ぶも、マンション暮らしでは、出るにも
遠い。
しんしんと降る雪のカーテンは、街の雑音を消滅させ、
静謐なひとときをもたらす。
夜闇のなか、ひとり感興にふける。


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