鬼滅の刃「無限列車編」煉獄杏寿郎の生き様が転職へと私の背中を押してくれた
「心を燃やせ!」
劇場版 鬼滅の刃「無限列車編」をご覧になられましたでしょうか。
キメハラだ(笑)という前に一度ご自身の目で確認してほしい映画です。私も当時、中学生の娘が学校で「鬼滅の刃」が流行っているというのを聞いて何気なくAmazonプライムで視聴したのがきっかけです。
確かに神回といわれる19話に涙し、あの「竈門炭次郎の歌」が流れるシーンを何度も繰り返しみてクオリティの凄さに感動しました。漫画の単行本も全巻揃えて読みました。しかし映画が上映されるまでの間に少し落ち着いて、公開されたら観に行くけど単行本は手放しても良いかなと一度売ってしまっていました。
それが10月16日公開の劇場版 鬼滅の刃「無限列車編」を観てから私の中で確実に何かが変わりました。それを確かめるように何度も何度も劇場に足を運び気が付けば4回5回という回数を重ねていたのです。単行本も最終巻まで再度買いなおしてしまいました(笑)
一体何が私の心に刺さっていたのか。
その答えの1つがyoutube動画にありました。
宮台真司さんの対談動画です(最初から40分あたりまで)
この動画の中で煉獄杏寿郎の生き様について利他性がある、つまり自分の為に自分の力を使うのではなく、他者の為に自分の力を使う。煉獄杏寿郎は条件プログラムをすべて否定している。勉強して合格できるなら勉強しよう。修行して鬼に勝てるなら修行しよう。結果が保証されるなら・・そんなすべてを否定する。
成し遂げられないかもしれない・・それがどうした。猗窩座には勝てないかもしれない・・それがどうした。自分は死んでしまうかもしれない・・・それがどうした。「俺は俺の責務を全うする!」「ここに居るものは誰一人死なせない!」
成功するかどうかではない。そういう意志を持って最後までふるまう。こういう人間が現代の人間に非常に少なくなった。利己性ばかり。
猗窩座=世の中の殆どの人間=勝ち組、負け組にこだわる
煉獄杏寿郎=今の世の中に殆どいなくなった「それがどうした。的存在」
このような物語を女性が書いていることに感動した、男には書けないと宮台氏は仰っていました。またアニメでは「風の谷のナウシカ」が同様に利他的な主人公で素晴らしい物語だったが、それ以来、40数年ぶりだと。「風の谷のナウシカ」は大人は泣いていたが「鬼滅の刃」は子供からお年寄りまで全ての世代に刺さる。宮台氏も泣いた素晴らしい映画だったと動画の中で話されていました。
ちょうど転職を考えていたこともあり、別記事(コロナ禍で始まったパワハラをきっかけに40代後半の私が25年以上務めた会社を辞めて自分がやりたい仕事へ転職した方法)鬼滅の刃「無限列車編」を観た後から新しい会社へ転職するという思いから決意に変わっていきました。
煉獄杏寿郎の生き様が転職を考える私の背中を後押しする形になったのです。
少し私の個人的なお話になりますが、幼いころ母親を病気で亡くしており、病気の父親と貧しい二人暮らしをしておりました。父親は真面目とは程遠い人間で、私は周りから正しく生きることを義務付けられているように感じていました。私も反面教師で絶対に父親のようにはならない、そんな風に生きてきました。
煉獄杏寿郎が母親に言われた言葉を全うするために生きていたように、私もいつしか周りの「正しく真面目に生きてほしい」という願いに沿うように、がむしゃらに働いて、愛する人と結婚し、子を授かり、家を建て、会社勤めを続けていました。
でもそれって情弱が国の罠にまんまとハマって袋小路に追い詰められていくような生き方だった訳で。母親がいなかった、兄弟がいなかった、持ち家ではなかった、マイカーがなかった、なかった、なかった、なかった・・・無いものばかりで必死に働いて、自分の子供の頃の心の穴を埋めるように、手に入れて、手に入れて。それで幸せでした。自分が子供のころから思い描いていた生活。もしかするとほとんどの人には普通の生活。それが私の夢でした。
しかし人生は山あり谷あり。会社は斜陽産業になり、自分のビジネスも低迷期に入りうまく回らなくなっていきました。子供たちも大きくなり、無関心になり、自分がなんだか家族から必要とされていないような、そんな風に感じて物事が上手くいかない理由を家族や会社のせいにしていたように思います。そこで転職を考えるようになっていましたが中々ふんぎれない自分が居ました。
煉獄杏寿郎の生き様に何故が涙が止まらない。
何故だろう。YouTubeの宮台真司さんの解説を聞いてハッキリ解ったのです。夢を叶えるまでの自分は「利他的に」生きていたと。愛する人の為に子供たちの為に、家を車を必要なものを幸せな体験を。自分のことなど考えず夢を叶える為に。それがいつのまにか「条件プログラム」に陥っていたのだと。
子供が不愛想だから~しない。家族が〇〇だから~しない。会社が〇〇だから~しない。景気が~〇〇だから。コロナ禍だから・・・そうやって気が付いたら「利己的に」生きてしまっていた。
煉獄杏寿郎は「俺は鬼(利己的)にはならない!」「俺は俺の責務を全うする!」「ここに居るものは誰一人死なせない!!」「心を燃やせ!」
ああ・・そうだった。私もそのように自分以外の人の為に全力で生きていた時期があった。自分自身の為だけでは大して頑張れない。自分の命を惜しんでいては成し遂げられない。成し遂げられるかどうかではない、そのように生きることが巡り巡って自分の為なのだと。
消えかけていた心に火が灯りました。税金で食いつないでいる斜陽産業にしがみつくのではなく、世の中の為になっていると思える会社へ転職しよう!子供が家族がどうだろうと関係ない「私は親としての責務を全うする」と(笑)
鬼滅の刃「無限列車編」が社会現象になっているのは煉獄杏寿郎の生き様が私のように日本人が忘れてしまった生き方、心の在り方を思い出させてくれるからではないでしょうか。
未曾有のコロナ禍で時間が止まってしまったかのような世界に、煉獄杏寿郎はこう我々に話しかけます。
「胸を張って生きろ、己の弱さや不甲斐なさにどれだけ打ちのめされようと心を燃やせ、歯を喰いしばって前を向け君が足を止めて踞(うずくま)っても時間の流れは止まってくれない共に寄り添って悲しんではくれない」
心を燃やして、この難局をみんなで乗り切りましょう!
つたない文章を最後まで読んだ下さりありがとうございましたm(__)m
是非是非、鬼滅の刃「無限列車編」を劇場でご覧ください!(笑)
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