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インドで7kg太った話


2014年にインドに1ヶ月ほど滞在した。
大学の同級生に誘われて、東南アジアとインドでバックパックをすることになったからだ。インドでは鉄道沿いに北側の街を点々とした。

コルカタ、ダージリン、バラナシ、ブッダガヤ、ジャイプール、アグラ、デリー、ムンバイ

コルカタでのボランティア

コルカタでは死を待つ人の家でボランティアをした。素人の私たちができるのは洗濯や食事介助だけ。そこでは、インドだけではないと思われる、薬物や薬の乱用、医療従事者の葛藤を目の当たりにした。インドに行くなら、半日でも立ち寄ってみてほしい。
ニューマーケットで食べたドーサと、ネパール風チャーハン(トマトチャーハン)は一生忘れないくらい、美味しかった。

ダージリンで紅茶を飲む

ダージリン、お茶の産地だ。ジープに揺られながら数時間、ものすごい標高高めなところに到着した。
ダージリンと言えば、紅茶の印象が強い。早速注文した。
FIRST FLASHを頼んだところ、めちゃくちゃうすーい緑茶みたいな色のお茶が運ばれてきた。香りは・・・紅茶ぽいが、ちょっと薄い。味・・・あんまり無い。これで700円。ちょっと高くない?と思うけれど、ダージリンで紅茶を飲むなんて経験は珍しいので、コト消費と思うことにした。
ちなみに、ダージリンでは刀削麺のような中華系の食事が出てくる。ネパールのモモのような、餃子ぽいものもあった。街並みや人、服装も、インドよりネパールに近い感じがした。行ったことないけれど、チベットとかの雰囲気を感じた。

バラナシで沐浴はしなかった

コルカタからの列車で夜に到着し、すこーしだけ日本語を話すインドの人に案内されて市街地に入った。「ンコ」と何度も言われてやっと、レンガの道の上に牛の糞が落ちていることに気がつく。1月でも夜はやや湿度があるので滑りやすいよってことらしい。
沐浴が有名なバラナシだが、翌朝行ってみると誰も沐浴していなかった。地元ぽい人に沐浴するのか聞いてみたが、しないよ~みたいな回答だった。ちなみに、1キロくらい上流で火葬しているのが見えた。牛の死骸はなかった。

ブッダガヤで説教を受ける

列車でブッダガヤについた。インドの列車は駅名のアナウンスをしてくれない。しかもホームに駅名は書いていないので、不親切極まりない。
「ここブッダガヤだよね?」と聞いて「ガヤだから、リキシャでブッダガヤに行け」と教えてもらい下車する。
ブッダガヤはヒンドゥー教が多いエリアからは想像できないが、さまざまな国の寺院が並んでいる。なんとなく仏教ぽいものの、各国の建物はそれぞれの特徴が出ている。
日本の寺を見つけて、泊まらせてもらうことにした。日本人観光客数名と同じ部屋で過ごす。お坊さんは若い日本人で、近所の子どもの幼稚園みたいなこともしていた。日中は幼稚園を手伝うことに。みんなで絵を書いて、遊んだ。当然インド人の子どもが多いのだけれど、言語に困った記憶がないので、子どもは万国共通で言語を越えたコミュニケーションをとれるのだろうと思う。
夜はお寺なので説教を聞くことになった。仏像を前に、正座、座禅、など、とにかく座って数時間過ごす。ここで問題が発生した。蚊がくる。
寺院の中は当然殺生禁止だろう。蚊が刺しても、どうにか羽根をつまんだりして殺さずに離れてもらうようにしていた。
ところが、お坊さんが話しながら首をペチーンと叩いて、蚊をつぶしたところを目撃した!「殺生していいんですか・・・?」「はい、血を提供する義務はないですし、自分の生命にかかわりますから。」
早く言ってくださいよ!夜は足と腕がかゆくて、寝付けなかった。

ジャイプールで無料ご飯を堪能

ゲストハウスのオーナーは朝ヨガを開催しているので、さっそく翌朝は本場物のヨガを体験する(当時、ホットヨガ歴2年)。女性の先生に慣れていた私にとっては、男性のレッスンは初めてだったのだが、ややマッスル感のある内容だった。
オーナーはインド人なのだが、目がグレーで、行ったことないけれどペルシャぽいオーラを感じさせるダンディな方だった。
ジャイプールはピンクの町がある。風の宮殿などを見ながらぶらぶら過ごした。道の途中で、キッチン車みたいなリヤカーを見かけた。よくわからないが並んでみたら、無料でご飯を振舞っているようだった。新聞広告的な紙に、チャーハンみたいなものをよそってくれた。見た目は程良いオイル量の潤ったチャーハン。中華感はないが、野菜などの具材と炒めていて、普通になんだかおいしかった。
このチャーハンは何だろう、ということになりオーナーに聞いてみた。ジャイプールはジャイナ教の建物があり、教徒も住んでいるらしい。ジャイナ教は思想のもと、ご飯を提供してくれるらしい。南インドの方では、寝泊りもできる施設があるとのこと。
翌日、ジャイナ教の建物に行って、もれなくランチをいただいてきた。メニューは覚えていないが、美味しかったことは覚えている。

アグラで結婚式を目撃

アグラと言えば、タージマハルだ。ツーリストは700円以上の入場料が必要だが、地元民は30円くらいで入れるという、観光地のお手本である。
タージマハルを背景に、サリー姿を写真に撮る観光客であふれていた。タージマハルは土足現金で、はだしで巡る。なんというか、イメージ通りの建物だった。
数時間で見終わってしまったので、暇になり、街を散歩することに。ぐるぐるしていたらラクダに遭遇した。どうも結婚式をしているらしく、ラクダはその参列者だった。思ったよりもラクダは大きくて、乗り降りすることが難しそうだなと思った。
アグラはジャイプールから日帰りで十分楽しめることが分かった。

デリーで焼き芋

デリーとニューデリーは、隣同士でいながら全く異なる町だ。デリーは道が土だし、バイクが通ると土埃が上がる。ニューデリーは土が見えないコンクリート舗装の道しかない。ニューデリーは人の服も違う。ほかの町ではサリーやクルタなどの伝統的衣装を着ている人が多いのに対し、ニューデリーではみんな洋服。当時はスキニーパンツが流行ってた。
ニューデリーのモールみたいな、GAPとかがあるエリアで焼き芋の自転車が来ていたので、購入。焼き芋は万国共通でほっこりするな、日本を思い出すな~と思いながら受け取るのを待っていたら、
「最後にこれね!」とガラムマサラをぶっかけられる。
え!!!!!焼き芋にもスパイスかけるの!!!
日本を懐かしむ余地が全くなく、インド風焼き芋を食べた。

ちなみにデリーでは、レッドフォート(ラールキラー)というお城があるが、入場料2000円ほどしたので断念。もうお城はさんざん行ったし・・!と当時は思っていたが、行っておけばよかった、と悔やむ。

ムンバイでインド映画

帰りの飛行機がムンバイからなので、数日間滞在。大学のアート祭やインド門(ニューデリーにもあった)を見たり、小さいセレクトショップに行ってみたりと、青山や吉祥寺みたいな街歩きをした。
やることがなくなってきたので、映画を観に行ってみた。ポスターは寒色のスパイぽいものを選んでみた。
インド映画はキスしてはいけないらしく、ヒロインと主人公のシーンは布越しだったり、影だったり、と工夫されていた。いいムードのシーンになると、観客は指を鳴らしたり、口笛を吹く。
「色っぽいシーンだから静かにしてほしい」とかは通用しない。彼らはおめでたいことに素直だ。
最後はやはりダンスで締められる。そうなると映画館はダンスパーティと化す。私もとりあえず、踊ってみた。

なぜ7kgも太ったのか

ここまで書いてみて、なんでこんなに太ったのか不思議に思うかもしれない。ご飯の話は少しだけだったからだ。
正直、インドに来ると痩せられるとばかり思っていた。ところが、一度だけ病院に行ったものの、ほぼ腹痛に無縁なままむくむくと太ってしまった。帰国して空港まで迎えに来てくれた母親に見つけてもらえないほど、太ってしまった。
もしかして、私は驚異的に健康なのか・・・?

太った理由を考えてみると、いくつか思いついた。

①豆料理と相性がいい。


昔から豆料理が割と好きだった。納豆・チリコンカン・豆腐・スープ・ビーンズサラダなどなど。インドではベジタリアン系の食事が多く、豆料理がとっても美味しかった。加えて、同行した友人は豆が嫌いだったので、彼女の分も私がパクパク食べていた。
単純に摂取カロリーが多かったということになる。

②タイパンツで無制限に広がるお腹


タイに行ったときにたくさん買っておいた、タイパンツで過ごしていた。タイパンツはウエスト部分が柔らかいゴムになっていて、全体的に緩い構造だ。日本にいたときはスキニーパンツでピタピタだったので、食べ過ぎると「苦しい・・・」と思っていたが、タイパンツだと全くお腹がきつくならない。
服装により、キャパが無制限になってしまった。

タイパンツ

③栄養の偏り


生野菜、魚、をほぼ摂取しなかった。一方で米や煮込み料理をたくさん食べていたので、油をたくさん摂取していた。ずっとマクドナルドを食べているのに近い、油の量だったと思う。
そしてヨーグルトをめちゃくちゃ食べた。ダヒという、水牛のヨーグルトがめちゃくちゃおいしい。水牛のミルクは、牛乳に比較して脂肪分が多いらしい。
色んな要素で、脂質摂りすぎ疑惑が浮上した。

まだまだ続けられるインド旅行記

インドでの約1か月の滞在はまだまだ面白い話があるので、ぼちぼち更新します。

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