見出し画像

仮想通貨関連で初めて読んだ記事

もう、かれこれ1年前の記事になるが、「クリプト(暗号)アナキスト」を名乗るルイス・アイヴァン・クエンデ。彼を紹介している記事をなんとなく読んでみました。

彼の世界観と使命ともいうべき情熱がすごく伝わってきました。

本当に偶然、NEWS PICKSで見つけた記事です。
彼の印象的なこんなメッセージがあります。

「ぼくにとってブロックチェーンは、フィンテックと呼ぶにはあまりに大きく、深くて強い──社会がどう機能すべきかという理想を叶えるアイデアであり、新しい世界を実現するものだ。ブロックチェーンは多くの分野に応用できるけれど、その核心にあるメッセージとは、脱中央集権的な社会を構築し、真実を取り戻すこと。つまり、世界を救うということなんだ。ぼくはブロックチェーンのそこに魅了されてしまったんだ」

世界を救う!
なんと壮大で、情熱的であろうか。

その数ヶ月後、ルイスは【Aragon】とういう仮想通貨をこの世に生み出していました。

創業者ルイス

アラゴン・プロジェクト創業者兼プロジェクトリーダーのルイス・アイヴァン・クエンデは、21歳(2017/9時点)の青年です。

彼は父のPCで3歳からプログラミングを(遊びとして)学び始めました。

12歳の頃、初めて自分のPCを手に入れます。そこでLinuxのオープンソースの思想に感銘を受けた彼は、Linuxのディストリビューションを開発・リリースし、人生初の起業をしました。

その後、15歳のとき出場したHackNow(ヨーロッパ在住・18歳未満が対象の開発者コンテスト)で分散Webテクノロジーベースのデスクトップ、「Asturix On」を披露し優勝します。

16歳でBitcoinに出会い、一度は「投機家のためのものだろう」とスルーします。

17歳でAsturix、Holalabs、Cardwee(ポイントカードを作成管理するAndroidアプリ。QRコードでの管理を実現。現在公開停止)という会社を3つ立ち上げます。

Bitcoinとの邂逅から数年後、改めてホワイトペーパーを読んだ彼は衝撃を受けます。
ブロックチェーンの可能性に心惹かれた彼は、数年でブロックチェーンを利用した監査/タイムスタンプ取得サービス「Stampery」を共同開発します。
彼曰く、「ブロックチェーンのタイムスタンプ取得は簡単だった」とのこと。

そして彼が20歳の2016年には、「Forbes誌の選ぶ30歳以下の革新的な技術者30人」、「MITの選ぶイノベーター35人」にダブル選出されます。

そして2017年。Bitcoinによりブロックチェーンに出会い、Ethereumによって実現可能な未来に惹かれた彼は、満を持してAragonプロジェクトを始めたわけです。

Aragonとは?

Aragonを一言でいうと、会社や組織をEthereumを用いて経営するためのアプリケーションです。

Aragonは、資本構成、資金調達、給与計算、会計、細則など、組織の運用に必要な諸々を、分かりやすく拡張性の高いインターフェースを用いて一元管理できるアプリケーションです。
様々な企業や組織がAragonを使用し、Ethereumのスマートコントラクトを用いて自動化を組み込むことで、紛争の解決や合意形成、納税といった組織間の問題も、組織内のリソースを割くことなく解決できるようになります。

Aragonを用いることで企業や組織は価値を生み出す活動に集中することができます。
最終的には、Aragon上で組織を作成し、株式を所有、管理、移転し、世界のどこからでも資本を調達し、役割を割り当て、給与を支払う(それらすべてを低コストで行う)、脱中央集権化された分散型自律組織(DAO)の実現を目指しています。

そして、ルイスはこうも語る。

「ブロックチェーンブームのなかで、自己中なヤツらがクイックマネーをがっぽり稼いで立ち去るのを横目に、ぼくたちハッカーは、静かに社会の脱中央集権化に励むだけだ」

まさにその通りだ。
開発者側にとって、仮想通貨の価値が上がることよりも世界が、より進化し、Bitcoinの理論を作り上げた、サトシ・ナカモトの唱える「脱中央集権」を現実化させることを日夜考え行動をしている。

マネーゲームを楽しんでいる、投資家連中(私も含まれるが)よりもより人間らしい、そう思わせる人間であると感じた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?