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フィリピン鉄鋼業界に新たな風、5つの新工場建設計画が始動

■フィリピン鉄鋼業界に革命!スチールアジアが820億ペソの大型投資を発表

・スチールアジア・マニュファクチャリング・コーポレーションは「今後4年間で総額820億ペソを投じて5つの製鉄所を建設する計画」を発表した。この投資は「輸入品の代替を目的としており、雇用創出や国の経済成長にも貢献する」ことが期待されている。

・新規工場の建設地には「バタンガス州レメリー、ケソン州カンデラリア、ダバオ市、タルラック州コンセプション」が含まれており、「2026年から2027年にかけて順次完成する予定」だ。これらの工場では「現在フィリピンが輸入している新しい鉄鋼製品を生産する」ことになる。

・スチールアジアの戦略として「バタンガス、ブラカン、ダバオ、セブに工場を持ち、輸送コストを削減し、全国で同じ価格で顧客に販売している」点が挙げられる。この戦略により、「インフラや建設、さらに様々な下流の鉄鋼集約型製造業」への安定供給が可能となる。

■知ってた?フィリピンの鉄鋼輸入額は年間30億ドル以上

・フィリピンは「2022年、線材、ビレット、形鋼、鋼矢板などの製品の輸入に30億ドル以上を費やした」という事実がある。これは「国内の鉄鋼生産能力と需要のバランス」を示す一つの指標となっている。

・スチールアジアの新工場建設は「製造業の基幹産業を構築する」ことを目的としており、「近隣国に比べて遅れを取っているが、追いつくつもり」だとベンジャミン・ヤオ会長兼CEOは語っている。

・国内のインフラ整備において「インフラ、住宅、電力、産業、その他のビジネス開発の70%以上がスチールアジアの鉄筋を使用している」という事実は、同社の重要性と影響力の大きさを物語っている。

■マルコス大統領、鉄鋼業界支援を約束 - 課題は電力と物流コスト

・マルコス大統領は「地域の鉄鋼業を活性化する必要性を指摘し、同社の拡張計画への政府支援を約束した」ことで、フィリピン政府の鉄鋼業界への積極的な姿勢が明らかになった。

・大統領は「貿易産業省(DTI)に国の鉄鋼ロードマップの更新を指示した」ほか、「DTI、エネルギー省、その他の機関に対し、生産プラントの投入コストの大部分を占める電力と物流コストの高さなど、鉄鋼業界の懸念事項を解決するよう指示した」。

・これらの取り組みにより「国内外の課題に直面する業界の成長に影響を与える問題に対処する」ことが期待されている。政府の支援と業界の努力が相まって、フィリピンの鉄鋼産業が大きく発展する可能性が高まっている。

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