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正しいからじゃなくて、私がそうしてほしいから

2022年11月15日のメルマガ。

今朝のことです。
いつもねぼすけの長男

一際目を薄くして
「今日は眠いから学校休んで寝ていたいー」

と言いました。



げっ、またか?
と不安がよぎります。


少し前も同じことがあって

いつも眠いとは言いながら
登校する様子とは明らかに違っていて

とても行ける感じではなかったので
その日は学校を休みました。



子どもが大きくなってくると、

いくら親が行きなさいと言っても

小さい頃みたいに着替えさせることも

手を引っ張って連れていくこともできず

本人の意思と親の無力感を痛感します。



・毎日学校に行くのが当たり前

・遅刻しないのが当たり前

・「眠い」は休む理由にはならない

・眠いなら眠くならないように日々の生活を変えるべき

・それができるようにならなければならない


私はそれが正しいと思ってずっと生きてきました。

学生時代の成績はほぼオール5
(音楽だけはずっと3でしたがw)

欠席、遅刻早退はゼロが並んでいました。


わかりやすく「正しい」と「良い」と
看板に掲げられていることをして

評価されるのって楽だから。

安心だから。

私はずっとそうやって生きてきました。




だから当たり前にそれが
子どもたちにとっても幸せになる方法だと信じていて

正しさの盾からはみ出ない人になるように
ずっと根気強く管理してきました。
(これが躾、親の仕事だと信じて)


でも段々と歪みが無視しきれなくなってきて

やっと

私はそれ以外の生き方が
恐くてできなかっただけなんだと気づきました。




「学校行きたくないなー」というつぶやきすら
出させてあげられなくなっていた家。


私自身が自分の正しさを少しづつ脱いでいくと、

子どもたちも段々とつぶやけるようになり

実際に学校を休む、遅刻する、という日も経験しました。



この時は、
学校に休むという連絡をすること
遅刻してすみません、と謝ること

子どもを学校に行かせられなくて
ダメな親だと思われる

1回許したらどんどん学校を休む日が増えてしまうんじゃないか
そのまま大人になったら社会で生きていけないじゃないか、と

私が恐がっていただけなんだと気づきました。



だって、今までの人生でやってきてないから

自分に許したことがないから

めちゃくちゃ恐いんですよー(泣)



でもやってみたら、恐がっていたことは何も起きませんでした。

自分の気持ちを尊重できた

子どもの気持ちを尊重できた

どっちを選んでも大丈夫

だからまた自分の気持ちをまず聞こう、と思えました。





そして、今朝。

「眠いから学校休みたいー」という長男が目の前に。


げっ、またか


長男の気持ちを尊重していい

私も子どもの気持ちを尊重したい、となれば

→「じゃぁ今日は家でゆっくり休も」

という選択?



でもそれも、別の意味で「気持ちを尊重する」という「正しさ」に囚われてない??

これ、落とし穴。



私はまず「げっ」と感じたんです。ここが今朝の私の気持ち。

なんで「げっ」と感じたのか?

頭の中にあることを全部レシートのように口から出しました。


・明日から期末テストだから、今日テストに関わる大事なお知らせもあるかもしれない

・だから行ったほうがいい

・今日休んだらやだーー

・期末テストのために塾の時間を追加(有料)して最近頑張ってるのはわかってる。

でも塾頑張っても、学校休むんじゃだめじゃん!

・眠いのが塾のせい、っていうのはお母さんが勝手に思っちゃうんだけど

・夜YouTube見てて眠いのかなとも思っちゃうし

・明日テストで午前で終わるから、今日1日は頑張りなよ!

・眠くても、大事な時の、1日くらい踏ん張れるようになってほしい

・明日の期末テストも、眠かったら休むの?って不安になるし。

・頑張ってるのもわかってる。キャパが大きくないこともわかってる。

・でもこれから受験もあるし、高校生にもなるんだから踏ん張って一歩広げてほしい

・っていうか眠いっていう理由で学校休んだことお母さんないしーー!!!

・今日は行ってほしいよーーー!


と(笑)


===============

「それが正しいことだから」ではなくて

「私はこう思ってて、あなたにこうしてほしいと思ってる」

===============
を伝えました。



その後はもう長男が選ぶこと。

休む、を選んでも
もう恐さは経験済みなので受け入れられます。



やりとりを見ていた弟と妹も

「俺だって行きたくないんだぞー」

「行けよ〜」

と話に入ってきました(笑)



そうしたらなんと長男

「わかったよー。じゃぁ今日は行くよー」

と言って本当に行ってくれたんです!!!


今日は半分諦めてました(><笑)




親でも

「正しいから」じゃなくて

「私がそうしてほしい」で伝えていいんだ、って

初めて実感できた出来事でした。


自分のエゴで子どもの行動を変えてしまうのもだめって
私は思ってしまいがちなんですが、

自分にできるのは相手に自分の望みを伝えるだけで

その人の行動を決めるのは、その人なんですよね。




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