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12月17日は「飛行機の日」 フェデックス貨物機のトリビア

今から120年前の1903年12月17日、米国でライト兄弟が動力飛行機の初飛行に成功し、ほどなくして飛行機が人以外にも色々なものを運ぶようになりました。その後、第二次世界大戦で戦争支援のため大規模な貨物輸送が行われたことで航空産業は急激に発展、1973年にはフェデックスが米国で創業して、同国内でのドア・ツー・ドアの航空輸送サービスを開始しました。

国際輸送と航空貨物は、グローバル化が進む今日のビジネスと経済に欠かせない役割を担っています。航空貨物は、全世界の貨物輸送額の約35%を占めており、価値が高い物、短時間での輸送が必要な物、腐敗しやすい物などの輸送に向いています。多様化する輸送のニーズに対し、温度管理下での輸送輸送中の貨物の状態を追跡しモニタリングするといった新しいサービスオプションも登場しています。

フェデックスの貨物機のトリビア

フェデックスは50年前に、米国25都市を14機の貨物機で結んで事業を開始しました。現在は約700機の貨物機を運航し、220以上の国と地域にサービスを提供しています。日本の事業所は1984年に設立され1988年に日本への初の定期直行便の運航を開始しました。

ところで、フェデックスの貨物機にはそれぞれ名前がついていることをご存知でしょうか? 1973年に創業者のフレデリック・W・スミスが貨物機に娘の名前「ウェンディ」と名付けたことをきっかけに、以来フェデックスでは従業員に敬意を表し、その子供たちの名前を同社の大型貨物機に名付けています。 今日まで400機以上の機体に子供たちの名前が付けられました。

また、フェデックスは米国テネシー州メンフィスにあるセントジュード小児研究病院(St. Jude Children’s Research Hospital)と協力し、フェデックスの従業員と関係のある同病院の患者の名前をセスナ機に名付けています。これは2012年から開始した「Purple Eagle Program(パーブル・イーグル・プログラム)」の一環で、以来毎年夏に患者1名の名前を機体に付けられます。パーブル・イーグルの機体は、フェデックスのフィーダー輸送(ハブ空港と他の空港を結ぶ比較的小型の貨物機)で唯一セントジュードのロゴと名前が付けられたユニークな機体です。

退役した貨物機の次の役割

フェデックスは2040年までにカーボンニュートラルな輸送業務の達成を目指すため、より新しく燃料効率の良い機材へと徐々に切り替えています。 この一環として、かつて主力の貨物機として活躍しフェデックスを象徴したモデルMD-10の最後の機体を2022年に退役させました。

国際航空運送協会(IATA)によると、過去35年間に世界中で民間旅客機と貨物機の約16,000機が退役し、今後10年間でさらに11,000機の退役が予測されています。退役した飛行機は多くの場合、売却されて新しい所有者の手に渡るか、スクラップされるかのいずれかです。IATAは、適切なタイミングで適切な方法で退役をさせれば、その部品の90%は再利用あるいはリサイクルできるとしています。

フェデックスは2011年、慈善団体のOrbisにそれまでのDC-10型機に代わり、第三世代の「空飛ぶ眼科病院(Flying Eye Hospital)」となるMD-10型貨物機を寄贈しました。寄贈した機体は、移動式の教育病院へと生まれ変わり、最新の手術室、回復室、教室を備えています。空飛ぶ眼科病院は、特に途上国の子供達の失明予防の眼科手術と、世界各地の眼の健康にかかわるスペシャリストへのトレーニングを実施するために世界中を飛び回っています。


フェデックスは、30年以上にわたり、部品の提供、整備、パイロットの訓練、医療用物資の輸送を提供し、空飛ぶ眼科病院プログラムを支援しています。フェデックスのパイロットはボランティアとして飛行機を操縦することでOrbisの様々なプロジェクトに参加し、世界各地のフェデックスの従業員は空港のグランドハンドリング等をサポートしています。

よりスマートな未来へ

フェデックスは変わり続けるニーズに合わせて貨物機やネットワークを最適化し続け、「次なる展開(What’s Next)」に向けたネットワークを構築しています。再生可能なエネルギーや持続可能な梱包材の選択、代替燃料など環境に配慮した取り組みへの投資もその一例です。現在、フェデックスでの業務の総排出量に占めるジェット燃料の割合は約61%です。フェデックスは、2006年にFedEx Fuel Senseという包括的な航空燃料節約プログラムを開始し、貨物機の運航時の燃費効率を向上し、より燃費の良い機材に近代化した結果、2022年度には1,300万ガロンのジェット燃料を節約しました。また2021年に、フェデックスは米国のイエール大学の研究機関Yale Center for Natural Carbon Captureの設立に1億ドルを拠出し、世界的な気候変動緩和に向けた炭素隔離の研究を支援しています。
 
飛行機は私たちの生活に無くてはならない存在になりました。そしてフェデックスは、大手貨物航空会社であるからこそできる方法でポジティブな変化をもたらし、世界中の人と可能性をつないでいます。

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