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いい加減なファクトチェック

ファクトチェックというのは、チェックすべき現説への疑義の箇所の明示(何を問題としているのかの認識)、チェックのために参照したファクトの明示、それが本当にファクトであるのかの立証、ファクトチェックした後の、本来のファクトに基づいた箇所の訂正例、を示した後、それを調査した人、ファクトを確認・参照して事実確認した人、最終的にファクトチェックのファクトが本当のファクトであると断じる責任者の明示をした上で、ファクトチェック団体名でファクトチェック結果を掲載すべきでは?

そうでなければ、ある特定の説には、いろいろな見方が生じたときに、ある一方をファクトと称賛し、別の一方をフェイクだと蔑み、ファクトチェック団体が真実を曲げる可能性がある。そのことも含めファクトチェックを行わないと、それはチェックの意味がない…

少なくともファクトチェックを行うためには、それ相応の専門分野に精通した研究者や専門家を多数抱えていないと、本当のファクトを自身をもって伝えることはできないのでは?

そういう意味では、マスコミ関係者がファクトチェックをしているようでは仲間内の談話程度、あるいはBPO程度かと個人的には思う…

特に科学的な観点でのファクトチェックは、各々の学派で異なる見解がある可能性もあり、その際に対抗すべき研究者の見解を葬り去る道具に利用されることもある。よって、ファクトチェックをする場合は、そのファクトをチェックした者、科学的な検証がある場合はその検証をした者、それを疑義なく行ったと確認した者などのファクトチェックの文責をきちんと掲載していなければならないと思う。

ファクトチェックのファクトチェックが可能なことが、ファクトチェックに求められている。そのことがファクトチェック団体がわかっていなければ、それは意見表明機関に過ぎないのでは…


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