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マイノリティー in マイノリティー / 四

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どうもこんにちわ。メイプル楓でございます。

馳せる思いが通じるなら、とっくに平和は実現してるよね。でも馳せる思いが通じる平和って、ちょっと恐いかも♡

連載しているから、是非、始めから記事を読んで堪能して頂きたい。

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マイノリティー in マイノリティー/壱

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マイノリティー in マイノリティー/参


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あれから一年程経ったころだろうか。私はあのヤンキーとの出来事を、久しぶりに再会した同級生のムッチーに話した。

ムッチーは小学校と中学校が一緒ってだけで特別な関係性は無い。ただ何となく流れで一緒に宅飲みしたその時の事だ。

ちなみにこの時はまだ「チーム・外角低めに集う下々はボール球」に陥れられたとは分かっていない。


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ムッチーは私の言っている事が理解できた。なぜならムッチーもまた高校へ進学をして世界が広がり、初めてそのような在日外国人の存在を知ったからだ。


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おそらくだが、私達のまわりには在日外国人の存在が少なかったのだろう。それはムッチーと話しをしていて分かった。親や先生ですら私達にそのような話しをしてこなかった。


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つまり同級生という小さな枠組みではなく、地域全体がそうだった。

私達より年上であろうが年下であろうが、私達が住む地域全体で在日外国人といった存在を知る事が難しかった。


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そんな話しをしている時に、テレビに映る人物へと話しが移った。

当時の言葉でいう「ニューハーフ」って人だ。テレビで映る人は基本的にどこか「色もん」的な存在がある。私はこの事にいつも違和感があった。


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その違和感はテレビ全体を包み込むようなもので、都合のいい言葉を使っていたと思う。俗に言う「特殊な◯◯」って感じだ。そしてその言葉はもちろんテレビを見るマジョリティーのためだ。


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数人のニューハーフと呼ばれる人達の中に女性も混ぜて、ニューハーフか本物の女性かを皆して当てるといったゲームをしていた。


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並べられた彼女達の中に、ずっと浮かない顔をしていた人がいたのを今でも覚えている。

今だから分かるけど、テレビなんかにでたくなかったんだろうな。

テレビ側は同じ水着を一様に着せて、遜色無いようにしたかったのだろうが、その行為こそが彼女達を傷つけてたんだと思う。


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テレビにでている演者が番組を盛り上げるために、「声を聞けば分かる」と言って質問攻めをして、正解を確かめる時は彼女達自身の本名を言うといったやり方だった。


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しばらくするとムッチーがテレビに映っている彼女達に対し、少し否定的な意見を示した。

テレビを見ている間ずっと感じていた私の違和感が鮮明になった。そしてムッチーの言葉に思わず反応してしまった。


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「でも、それって人種差別になるんじゃない?」


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ではまた!次号で!

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