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空飛ぶ営業マンから高級住宅ブランドの創業者へ【フェザーホーム千田の過去|後編】

スキージャンプ選手として土屋ホームに入社したものの、突然の引退を余儀なくされた千田。住宅営業としてのキャリアをスタートさせますが、なかなかうまくいかない。しかし、幼馴染の新築住宅を担当したことがきっかけになり、住宅営業の楽しさ、ひいては仕事の楽しさに目覚めます。

今回は弊社フェザーホームの代表、千田へのインタビュー|後編です。

まずは、どのように住宅営業としてのノルマを達成していったのかに迫ります。

【前編】未読の方はこちらもぜひご覧ください



営業マンとして再起を

営業に本気で取り組むと決めた千田は「1ヶ月で30人の新しい出会い」を自分のノルマに設定しました。これが後の成功への道筋を作ることになります。

「毎日1人新しい人に会うことを目標にしました。初めましての人と会うことで、新しいチャンスが生まれると信じていました。簡単な話で、営業というのはどれだけ新しい人に出会えるかがカギになります。1ヶ月で30人に会えれば、結果は後からついてくるだろう、と」

千田は当時の気持ちを語ります。彼は紹介や飛び込み営業を積極的に行い、多くの新しい顧客と接触することで、営業スキルを磨いていきました。

同時に当時は読書をよくしていたそう。よく読んでいた本は? と尋ねると、

「『スラムダンク勝利学』です。本屋でなんか気になって買って。それで読んで。いまでも印象に残ってますね。ほかにもたくさん読みましたよ」


土屋ホームでの成功と役員就任


お客様と関わるよろこび

千田は、初期の自分の担当案件で家を販売した時の喜びを今でも鮮明に覚えているそうです。その時、顧客がボールペンをプレゼントしてくれたことが感動的で、今でもそのボールペンを大切にしています。

「契約のとき、安そうなペンをお客さんにお渡ししてサインしてもらったんです。後からお客さんに『家は高い買い物なのに安物のペンでサインさせるのはよくないかもね』と言われまして。それでプレゼントしてもらったんです。いまでもそのボールペンを見るたびに、駆け出し営業マンだったときの記憶が蘇ります」


33歳での常務取締役就任

営業マンとしての成功を収めた千田社長は、上場企業である土屋ホームで常務取締役に就任しました。33歳という異例の若さでの昇進です。

不安もありましたが、社内でのコミュニケーションや人間関係を大切にし、会社の役員としての役割を果たしていきました。

「最初はサボりまくってましたが、成績を上げることで社内の見る目も変わりました。住宅営業は新規のお客様との出会いが重要で、それを理解して取り組むことが大切」と語る千田は、ビジネスにおける努力と熱意の重要性を強調します。


フェザーホーム設立への道


独立の決意と社名の由来

土屋ホームでの成功を経て、千田は独立を決意し、フェザーホームを設立しました。社名はスキージャンプの経験から「」にちなんで名付けられ、社員や顧客を包み込むイメージを反映しています。

「フェザーホームの家で育った子供たちが素敵な人になって羽ばたいていくという思いを込めました。社名はめちゃめちゃ悩みましたよ。『フェザー』ってボクシングでもよく効くじゃないですか。フェザー級とか。だから馴染みもあるし、強そうな意味も込められているしいいな、と」


孤独なスタートから仲間との出会い

しかし、設立当初の千田は知人友人たちに声をかけたものの、誰もスタートアップ時は仲間になってくれず、孤独なスタートを切ります。

「一緒にやろうと声をかけた友人たちは、それぞれの人生を進みました。でも、そこで諦めるわけにはいきませんでした」

その後の地道な活動の結果、多くの人々が彼のビジョンに共感し、フェザーホームに加わりました。「私のビジョンに共感してくれる仲間たちと出会えたことで、フェザーホームの基盤が築かれました」と語ります。


フェザーホームの理念と独自性


自由な発想を重視した設計方針

フェザーホームでは「いつの時代も最高の笑顔と心地よさを提供する」を掲げ、自由な発想を重視した設計方針を採用しています。

「家に対する愛着と熱意を持ち、本当にいい住宅を提供したいという意欲がある人と一緒に働きたいです」

彼は、フェザーホームの設計士が自由に発想を膨らませるために、自由闊達な意見交換の場を設けています。どんな突拍子もないアイデアも否定せず、全てを受け入れることで新たな発見を促進しています。

ブルーカード制度による社内文化の醸成

また、フェザーホームでは社員同士の評価制度としてブルーカードを導入。これは毎月社員が社員を評価する独自の制度で、トップダウンではなく、社員同士が感謝の気持ちを示す文化を築いています。

この制度を導入したきっかけは、千田が自分の営業マン時代の経験から学んだものでした。社員同士が足を引っ張り合うような、お互いにNOを突きつける「レッドカード」のような風潮を無くしたいという意図があります。

「自分が営業マンだった頃、上司や同僚からの感謝の言葉がどれだけ励みになったかを思い出しました。それがきっかけで、社員同士が互いに感謝の気持ちを伝える文化を作りたいと思いました」


今後のビジョンと課題


顧客満足度重視の経営方針

創業から3年で売上20億円を突破したフェザーホームは、今後も現状のメンバーで多くの顧客を幸せにすることを目指しています。会社の規模を大きくするよりも、一件一件の住宅を大切にし、顧客満足を追求する方針を堅持しています。


「顧客満足度を最優先に考え、常にお客様の声を大切にしています」


フェザーホームでは、毎月一回、全社員と一緒に会社のビジョンや課題について話し合うミーティングを開催しています。「このミーティングでは、社員一人ひとりの意見を聞き、共に解決策を見つけることを重視しています。社員との対話を大切にし、共に成長していくことが重要です」


エピローグ:千田からのメッセージ


スポーツとビジネスで学んだ教訓

この挑戦と成長の軌跡は、スポーツ選手からビジネスマンへと転身し、苦難を乗り越えながら成功を収めた姿勢に貫かれています。

「スポーツで培った諦めない心と、ビジネスで学んだ努力と意欲の重要性は、私の人生の基盤で、ここからさらにフェザーホームは成長を続けたいですね」と語ります。

フェザーホームの未来への展望

フェザーホームの理念とビジョンは、顧客満足と社員の成長を両立させることを目指しています。フェザーホームの未来は、社員と共に作り上げるもの。お客様と社員が共に笑顔になれる家づくりを続けていくことを第一に考え、この先の未来への展望を語ってくれました。

「いまはまだまだスピード感が足りない気がします。社員数を大きく増やすということは正直考えてなくて。この規模感を維持しながら最適な人員配置をおこない、規模を拡大していく。お客様の笑顔を追求する。そして働く社員に幸せになってもらうのが目標ですね」

千田社長、ありがとうございました!

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