お別れの時、感謝を伝えよう
日本では、例年の桜舞い散る季節で、散っていく花びらを手で拾い、思わず笑顔になりました。
そのなか、突然の電話で中国へ急遽一時帰国することになりました。
夜中3時半に実家に着き、すでに意識不明な状態です。そして、翌日の4月9日の夜中、花びらが落ちたように、祖母が息を取りました。
いつもそうだが、親戚の号泣している姿を見ると、なぜか泣けない自分がいます。
1人になると、涙がポロポロ出ます。
大切な人の命がもうすぐ尽きる時、あなたはどう向き合っていますか?
私は、いろんな気持ちが湧きます。
つらい、悔しい、無力感、自責、怒り、楽になって欲しい、
まだまだそばにいて欲しい、などなど。
しかし、なかなか自分の気持ちに正直でいられなくて、隠したくなる自分がいます。
12年前母とのお別れの時もそうだ、正直でいられなかったです。
でも、今度こそ、感謝を伝えよう。
ちゃんと伝えよう。
「おばあちゃん、待っててくれてありがとう。」
「大事に育ててくれてありがとう。」
「きっと、おばあちゃんにとって人生の誇りになる。」
2人っきりになって、やっと言葉で、ちゃんと伝えることができました。
中国では「你好 李焕英!」(こんにちは、私のお母さん)という映画を数年前に観ました。主人公の女性がタイムスリップして自分の母の青春時代に突入したという感動的な物語です。
私たちは生まれた時から、当たり前のように、家族がそれぞれの役割を果たしてくれています。おばあちゃんは最初からおばあちゃん、お母さんも最初からお母さんなんです。
でも、家族が私たちに出会う前に、それぞれの人生ストーリーがあります。
おばあちゃんの姿をじっとみて、まるで映画のように、その一生の物語を想像してみました。そして、自分が笑顔になりました。
人生はバトンタッチ。
大切な人との大切な思い出を心の中に、
そのバトンをしっかり受け取って前に進みます。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます。
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