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「運動会の在り方」の変容時期か?

「運動会を午前日程で実施する学校が増加」との新聞報道を目にした。教科時数の確保、家庭への配慮等が主な理由という。教育を取り巻く環境が変化する中、学びの場としての運動会について考えてみた。

学校の大きな行事の一つであり、地域との関連も深い運動会。かつては選抜リレーや鼓笛隊等、種目数も多く、編成に時間もエネルギーも要したが、子供たちは大きく成長し、その躍動する姿は見る者の大きな感動を呼んだ。
しかし、時代の変化とともにその様相を変え、規模の縮小や事故のリスクといった負の側面が強調されるなど、その在り方が問われ、今後に向けさまざまな角度から真剣に議論さなければならない時期に来ていると感じる。

運動会は、「する」「見る」「支える」のスポーツへの
あらゆる関与形態が、一度に体験できる文化資産であ
る。
この価値あるものを、今後も継承していくことが
やはり肝要であると考える。

そのためには、前例踏襲ではなく、まず、学校や地域、子供の実態を把握・分析し、どのような活動・経験をさせ、どのような子供を育成するのかを十分検討する必要がある。その上で教育活動全体を見渡した横断的な実施計画を立てることで、指導に見通しが持て、管理的ではない、子供の主体性を生かした取り組みを行うことができる。

過程を大切にすることで、子供たちに体力はもちろん、人間力が育まれ、達成感のある、そして、感動が生まれる意義ある運動会になるのではないだろうか。

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