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増田俊也(1965.11.8- )「続 木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか 第二回 1993年の涙」『小説新潮』2018年4月号

『小説新潮』2018年4月号
新潮社 2018年3月22日発売
https://www.amazon.co.jp/dp/B07B5WFTY4

http://www.shinchosha.co.jp/shoushin/backnumber/20180322/

2018年5月7日 拾い読み
p.566-588

増田俊也(1965.11.8- )
「続 木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか
 第二回 1993年の涙
 平成へと元号が変わり昭和の残り香も徐々に薄れていった時代。突如届いた訃報によって歯車が回り始める
 第一章 昭和東京五輪と柔道爛熟時代」

「一九九三年四月。
転職したばかりの著者の元にある訃報が届く」

1965年11月生まれな増田俊也さんの
『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』
新潮社 2011.9

を読んだ、
北大柔道部二十五期先輩の
佐藤宜明さんから届いた便箋十一枚の手紙全文が掲載され、
「昭和の柔道界の貴重な話」が紹介されます。

そして1993年4月、
北大を中退して入社した
北海タイムス社から中日新聞社へ移っていた
著者が知った木村政彦の訃報。

「私は柔道やボクシングなどの本物の格闘技が
プロレスという邪(よこしま)なジャンルに
食い尽くされてきた歴史に腹をたてていた。
その始まりはまさに木村政彦vs力道山のあの戦いにあった。
正そうにもしかし、プロレスが多くのファンを取り込み、
巨大な力を持ちすぎていた。」
p.577

「プロレスがあまりにも歪んだ力を持っていた。
いやプロレスそのものというよりも、
プロレスに洗脳された者たちが意見力を持ちすぎ、
私たち競技格闘技を本気でやっていた人間にとって
忸怩たる時代が長すぎた。」
p.580

「プロレスがリアルファイトの格闘技界を利用しようと
押し込んでくるストレスは、
現場にいないとわからないのかもしれない。
1954年(昭和29年)の
木村政彦vs力道山の流れがいまだに尾を引いていた。

それをなぞるように行われた猪木の格闘技世界一路線が、
ウィリアム・ルスカやウィリー・ウィリアムスらを
札束で傅(かしず)かせ、他のレスラーたちもそれに続いて
アントン・ヘーシンクらのリアルファイターたちを利用し続けた。」
p.581

増田俊也(1965.11.8- )
『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか
上下(新潮文庫)』
新潮社 2014.3
「木村政彦にとっては戦争がどうでもよかったように、
プロだろうがアマだろうが、そんなことはどうでもよかった。
木村はプロアマ問題に対しても無頓着だった。
要は強ければそれでよかった。
プロならば金になればそれでよかったのである。
木村は自伝にはっきりと書いている。
「私がプロレスに関心を持ったのは、
柔道なんかより楽で、
しかも金儲けができるからだった」
(『鬼の柔道』[講談社 1969])」
下巻 p.37「第19章 鬼の木村、ブラジルに立つ」

https://ja.wikipedia.org/wiki/増田俊也

公式ブログ
http://blog.livedoor.jp/masuda_toshinari/archives/52056077.html

http://www.hatirobei.com/ブックガイド/作家から/増田俊也/雑誌掲載記事
には、
『新潮』2019年11月号
「 山羊のレイプニュース」
以降の記載がありません。
四年間も、何も発表していないのか、
このサイトが更新されていないだけなのか?


読書メーター
増田俊也の本棚(登録冊数14冊 刊行年月順)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091431

プロレスの本棚(登録冊数83冊)https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091214

https://note.com/fe1955/n/nff6eb86aa605
増田俊也(1965.11.8- )
「続 木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか
 新連載 第一回 熊本の風」
『小説新潮』2018年3月号

増田俊也(1965.11.8- )
「さよならスペンサーなんて言わない」
『本の雑誌』2010年5月号
http://blog.livedoor.jp/masuda_toshinari-about/archives/38339610.html

https://note.com/fe1955/n/n6ed20bab5a3b
Robert B. Parker (1932.9.17-2010.1.18) 
ロバート・B・パーカー
『約束の地』菊池光訳 早川書房 1978.8
『ユダの山羊』菊池光訳 早川書房 1979.9
『レイチェル・ウォレスを捜せ』菊池光訳 早川書房 1981.12
『初秋』菊池光訳 早川書房 1982.9

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