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和田誠『Posters in Wadaland 和田誠ポスター集』愛育社 2012.9  『Record Covers in Wadaland 和田誠レコードジャケット集』アルテスパブリッシング 2014.2  『Book Covers in Wadaland 和田誠 装丁集』アルテスパブリッシング 2014.11


和田誠『Posters in Wadaland 和田誠ポスター集』
愛育社 2012年9月刊 B5判 294ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/4750004138

「映画、演劇、書籍、音楽会、各種イベント、公募告知など、学生時代の作品から最新作まで全282点を掲載した和田誠自選ポスター集。「ポスターを作る人」に関するQ&Aも収録する。」

「鮮やかな色彩と瑞々しいアイデアが満載。映画、演劇、書籍、音楽会から各種イベント、公募告知など、学生時代の作品から最新作まで全282点を掲載した和田誠自薦ポスター集成。」

糸島市図書館蔵書
2021年8月26日読了

和田誠さん(1936.4.10-2019.10.7)が、
1956~2012年に描いたポスター282枚と
「「ポスターを作る人」に関するQ&A」p.282-292

『Black & White in Wadaland 和田誠モノクローム作品集』愛育社 2010.8
https://www.facebook.com/tetsujiro.yamamoto/posts/1081096238631681

『Coloring in Wadaland 和田誠カラー作品集』愛育社 2011.5
https://www.facebook.com/tetsujiro.yamamoto/posts/1015676788506960

に続く画集三冊目。
その後、アルテスパブリッシングから、

『Record Covers in Wadaland 和田誠レコードジャケット集』2014.2
https://www.facebook.com/tetsujiro.yamamoto/posts/617057285035581

『Book Covers in Wadaland 和田誠 装丁集』2014.11
https://www.facebook.com/tetsujiro.yamamoto/posts/759319550809353

が刊行され、
ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』Alice's Adventures in Wonderland から書名を借用した「in Wadaland」シリーズは全五冊です。

その二十年前に ↓ が刊行されていますけど(未見)。
『Cats in Wadaland』 マガジンハウス 1991.9
https://www.amazon.co.jp/dp/4838702248

画集ではありませんが、
映画についてのエッセイ集にも、
アリスつながりな、

『シネマッド・ティーパーティ』講談社 1980.4
『シネマッド・カクテルパーティ』講談社 1991.11
https://note.com/fe1955/n/nc4dbaafc05b1
があります。

「ポスターだけではなくコンサートのパンフレットのデザインしたり、レコードジャケットをやったり、コンサートの構成演出をすることもあり、ときどき何が本職かわからなくなりますよ。」p.288

「万能の人」ですねぇ。

「歌麿も竹久夢二も和田誠も、肉筆画よりはむしろ版画において才能の最上の部分を発揮する型の藝術家だ。彼らは、ベンヤミンのいはゆる複製技術時代の藝術品を制作し、オリジナルのアウラ(神秘性)を敢へて捨て去ることによつて、格調と鮮度を不思議に高め、広い範囲にわたる知識人と大衆を同時に刺激し魅惑する。

一方においてイタリア・ルネサンス型のルネサンス人の系譜に属し、他方においてはベンヤミンのいはゆる複製技術時代の藝術家である。この天才的な三人を持つことは、われわれの文化史の花やかな光栄と言つていいでせう。」
丸谷才一「ルネサンス人をたたへる 和田誠」
世田谷文学館「和田誠展 書物と映画」2011年7月 図録
丸谷才一『別れの挨拶』集英社 2013.10 p.128
https://www.facebook.com/tetsujiro.yamamoto/posts/541087975965846
https://www.amazon.co.jp/dp/4087715272

https://www.amazon.co.jp/dp/4087455602

和田誠 『Record Covers in Wadaland 和田誠レコードジャケット集』
アルテスパブリッシング 2014年2月刊
2014年4月26日読了
https://www.amazon.co.jp/dp/4903951790


1936年生まれの
イラストレーター・
グラフィックデザイナー・
装幀家・
エッセイスト・
映画監督・
作曲家その他な
和田誠さんが作ってきた
350枚のレコード(LP・EP・LD・CD)ジャケットを収録した写真集。

何日も眺め続けているうちに、
『岡林信康アルバム 第二集 見るまえに跳べ』URC URG-4001(1970)

を発見して驚きました。
高校生の頃(1970-73)、何度も繰り返して聴いたなぁ。

私が和田誠さんを知ったのは大学生の頃(1973-77)、
雑誌『キネマ旬報』と『話の特集』でだったと思っていましたが、
その前に、和田さんの作品に出合っていたんだ!

『岡林信康アルバム 第二集 見るまえに跳べ』(1970)
https://ja.wikipedia.org/wiki/岡林信康アルバム第二集_見るまえに跳べ

「ぼくはイラストレーターだが写真を使う仕事も好きです。」p.42

『岡林信康アルバム 第二集 見るまえに跳べ』(1970) の一曲目は
「愛する人へ」です。
唄・ギター – 岡林信康
はっぴいえんど
 ベース – 細野晴臣
 サイドギター – 大滝栄一
 リードギター – 鈴木茂
 ドラム – 松本隆
オルガン – 渡辺勝
https://www.youtube.com/watch?v=famc0RL6OPo

https://www.youtube.com/watch?v=VTyjbYsdxfs

岡林信康『見るまえに跳べ』1970
00:00 - 1. 愛する人へ
05:48 - 2. おまわりさんに捧げる唄
11:06 - 3. 性と文化の革命
15:35 - 4. 自由への長い旅
19:45 - 5. 私たちの望むものは
26:23 - 6. NHKに捧げる歌
29:49 - 7. 堕天使ロック
33:32 - 9. ラブ・ゼネレーション
39:01 - 10. 無用ノ介
42:31 - 11. 今日をこえて


私が煙草を吸い始めたのは、
1971年11月(高校二年生)の沖縄返還協定批准国会の直後でした。
ハイライトのデザインが和田誠さんだと知ったのは、
その数年以上後の大学生になってからだったな~。


和田誠 『Book Covers in Wadaland 和田誠 装丁集』
アルテスパブリッシング 2014年11月刊
2015年1月9日読了
https://www.amazon.co.jp/dp/4865591133

「デザイナー/イラストレーターの和田誠がこの20年間に装丁を手がけた書籍・文庫を中心に最新作まで、700点以上のデザイン作をフルカラーで正方形サイズの上製本に収録!

星新一、阿川佐和子、丸谷才一、村上春樹、三谷幸喜、谷川俊太郎、井上ひさし、ジェイムズ・ジョイス⋯⋯手描き文字、イラストレーション、写真など多彩な方法を用い、長年にわたって数多くの書籍を飾ってきた手仕事の妙を味わってください。

なお本書は和田誠の著書としてちょうど200冊目にあたる記念すべき出版となります。」


和田誠が装丁した716冊の写真を収録した画集。
そのうち私が読んだ本は、丸谷才一の50冊を含めて、全部で95冊でした。
知らなかった本がたくさんあって、読んでみたい本が増えました。

和田誠さんは装丁をする場合、その本のゲラを必ず読むそうです。
凄い読書家だなぁ。
そして読書家であるだけでなく、本書は200冊目の著書なのだそうです!

「「装丁のコツは?」と時たま人にきかれることがある。
ぼくは「初校ゲラ(校正刷り)をよく読むことです」と答える。
文章の中に装丁のヒントになる要素が含まれているからだ。
あとはそのヒントを生かして、丁寧に仕事をすることだけ。」
p.3「装丁の楽しみ」

2019/10/24 07:28 装丁入魂
和田誠『Book Covers in Wadaland 和田誠装丁集』(アルテスパブリッシング・4200円+税)
黒子に徹した職人の多彩な技
「今月7日に83歳で亡くなったイラストレーターの和田誠さん。
エッセーや映画など多方面で才能を発揮したが、
その仕事の中心の一つに書籍装丁があった。…」
https://www.sankei.com/article/20191024-DKOATJUHAZOVTAF7NLTXJBVBNM/


読書メーター 和田誠の本棚(登録冊数116冊 刊行年順)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091203



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