ローリー・リン・ドラモンド 『あなたに不利な証拠として ハヤカワ・ポケット・ミステリ』駒月雅子訳 早川書房 2006年2月刊 308ページ Laurie Lynn Drummond (1956- ) Anything You Say Can and Will be Used Against You (2004)
ローリー・リン・ドラモンド
『あなたに不利な証拠として
ハヤカワ・ポケット・ミステリ』
駒月雅子訳
早川書房 2006年2月刊
308ページ
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784150017835
https://www.amazon.co.jp/dp/4150017832
「警官を志望する若きキャシーがマージョリーと出会ったとき、
彼女の胸にはステーキナイフが深々と突き刺さっていた。
何者かが彼女を刺し、レイプしたのだ。怯え、傷ついた彼女を
慰めるキャシー。だが捜査を担当したロビロ刑事は、事件を
彼女の自作自演と断じる。マージョリーに友情めいた気持ちを
抱いていたキャシーだったが、どうすることも出来なかった。
それから六年後、キャシーとマージョリー、そしてロビロの
運命が再び交わるまでは…
MWA賞最優秀短篇賞受賞の「傷痕」をはじめ、男性社会の
警察機構で生きる女性たちを描く十篇を収録。
アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀短篇賞受賞。」
https://www.amazon.co.jp/dp/415177601X
https://www.goodreads.com/book/show/298072.Anything_You_Say_Can_and_Will_Be_Used_Against_You
https://www.goodreads.com/author/show/171957.Laurie_Lynn_Drummond
https://www.encyclopedia.com/arts/educational-magazines/drummond-laurie-lynn-1956
https://ameqlist.com/sfd/drumm3.htm
「キャサリン (Katherine)
「完全」 Absolutes
「味、感触、視覚、音、匂い」 Taste, Touch, Sight, Sound, Smell
「キャサリンへの挽歌」 Katherine's Elegy
リズ(Liz)
「告白」 Lemme Tell You Something
「場所」 Finding a Place
モナ(Mona)
「制圧」 Under Control
「銃の掃除」 Cleaning Your Gun
キャシー(Cathy)
「傷痕」 Something About a Scar
サラ(Sarah)
「生きている死者」 Keeping the Dead Alive
「わたしがいた場所」 Where I Come From」
福岡市総合図書館蔵書
2008年6月5日読了
Laurie Lynn Drummond (1956- )
Anything You Say Can and Will be Used Against You (2004)
https://www.amazon.co.jp/dp/0060561629
https://ja.wikipedia.org/wiki/ミランダ警告
「アメリカにおいては、身体の拘束下にある被疑者に尋問を行う際、
一般的にミランダ警告として概ね次のような事項を告知しなければ
ならない。ミランダ警告がない状態でなされた被疑者の供述は、
公判上の争点(case in chief)の立証に用いることができない。
You have the right to remain silent.
(あなたには黙秘権がある。)
Anything you say can and will be used against you in a court of law.
(あなたの供述は、法廷であなたに不利な証拠として用いられる場合がある。)
You have the right to have an attorney present during questioning.
(あなたは弁護士の立会いを求める権利がある。)
If you cannot afford an attorney, one will be provided for you.
(もし自分で弁護士に依頼する経済力がなければ、質問に先立って公選弁護人を付けてもらう権利がある。)」
https://ja.wikipedia.org/wiki/ミランダ対アリゾナ州事件
「この事件[1966]を契機として、アメリカ合衆国最高裁判所は判決の中で
警察に対し、「ミランダ警告」として知られる告知を逮捕時に行うことを
義務付けた。」
2005年アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀短編賞を受賞した作品を含む
10篇からなる短編連作集。
丸谷才一の書評集
『蝶々は誰からの手紙』
マガジンハウス 2008年3月刊
https://www.amazon.co.jp/dp/4838717687
で紹介されていたので読んだ。
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
「雁を聞いて眠る
ローリー・リン・ドラモンド
『あなたに不利な証拠として』」
『ミステリ・マガジン』
2006年7月号
『蝶々は誰からの手紙』
マガジンハウス 2008年3月刊
五人の女性警官が主人公として登場する警官もの犯罪小説ですが、
謎解きや主人公の活躍を期待して読むと期待は裏切られるでしょう。
著者自身がルイジアナ州バトンルージュ市警で五年間制服警官として
勤務したそうで主人公たちの心理や残酷な犯罪の描写は迫力があり、
3ページしかない短いものから、80ページ以上の長めのものまで、
全10篇をそれぞれ一気に読んでしまいました。
「ハヤカワ・ポケット・ミステリからでた
ローリー・リン・ドラモンドの
『あなたに不利な証拠として』はそうして見つけた一冊で、
読んでいる最中は
「これはこの世に生み出された文学作品の頂点かもしれない」
と思うほど興奮した。
著者(女性)はもと警官で、五人の女性警官を描いた短編集たる
本書でMWA賞を受賞した。
死がつきまとう警官という職業について、その日々の心理状態、
悩みや苦しみを、端正なタッチで言葉にしていく、そのリアルさ、
主人公の鼓動がそのまま伝染するような文章のみごとさに、
驚きをとおり越して呆れるような気持ちで読んだのだ。
この小説はのちハヤカワ文庫に移り、それでもまだ売れたようだが、
[ブックオフの]新書の海外小説の棚で、ポケミスのこれを
いまだによく見る。
読後の衝撃は強く、いまでも、見るとつい買いそうになるぐらいだ。」
岡崎武志(1957- )
『古本道入門
買うたのしみ、売るよろこび』
中公新書ラクレ 2011.12 p.177
https://www.amazon.co.jp/dp/4121504062
読書メーター
ミステリの本棚
登録冊数377冊
著者名五十音順
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091193
https://note.com/fe1955/n/n021e27eaaad9
https://note.com/fe1955/n/n68a2f44ca732
https://note.com/fe1955/n/na2a8783f0b36
https://note.com/fe1955/n/nde3281e0e316
ディック・フランシス
『横断
ハヤカワ・ノヴェルズ』
菊池光訳
早川書房 1989.11
コナン・ドイル
『回想のシャーロック・ホームズ
新訳版
創元推理文庫』
深町眞理子訳
東京創元社 2010.7
小池滋先生(1931.7.15- 2023.4.13)
小野二郎先生(1929.8.18-1982.4.26)
https://note.com/fe1955/n/n704a9c240bcb
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