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ゼンディカーの夜明け カードレビュー(緑)振り返り
ゼンディカーの夜明けが発売されてもう3ヶ月……3ヶ月???
いや絶対もっと経ってるだろ。と思って前回のプレリ日程を調べたら9月18日からだったので4ヶ月経ってますね。
なんかめちゃくちゃ長く感じましたね、今回は。
シーズン開始直後に《自然の怒りのタイタン、ウーロ》が禁止、そして10月12日には《創造の座、オムナス》が発売後17日で禁止という禁止RTA最速を達成してしまうという大波乱が起きたのがもはや懐かしいです。
そしてオムナスの煽りを食らう形で出来事(アドベンチャー)関連の《幸運のクローバー》と《壁境への脱出》も禁止され、ディミーアローグとグルールアグロが台頭してきました。
また変わったところでは《硬鎧の大群》がMTGアリーナでは最大250体までしか増殖できなくなってしまいました。技術的には21億ちょいくらいまではトークン生成できるらしいのですが、その前にユーザーのPCが破壊されることが多かったみたいですね……。
2020年9月28日 禁止制限告知
https://mtg-jp.com/reading/publicity/0034409/
2020年10月12日 禁止制限告知
https://mtg-jp.com/reading/publicity/0034476/
MTGアリーナ:ゲーム更新情報(2020年12月)
https://mtg-jp.com/reading/publicity/0034652/
さて、前セットの基本セット2021からやりはじめたカードレビューですが今回はその振り返り。
自分は主にアリーナ勢なので、アリーナの環境・フォーマット視点(スタンダード)でゼンディカーの夜明けの緑カードを再評価していきたいと思います。
とりあえずの目標はセット発売前の評価とシーズン終了時の評価が一致すること。カードパワーを正確に見積もる目を身に着けたいって感じですね。
前回のレビュー評価はこちら。
https://note.com/fdorhr/n/n320848d4b488
■カード別振り返り
・古の緑守り
予想以上に使われなかった神話レアさん。
フェッチランド8枚積んだり切削カードが沢山ある環境なのでもっと活躍するかと思っていましたが、環境トップのデッキにことごとく太刀打ちできない性能だったためかあまり日の目を見ることがなかった印象です。
ランプするならもっと強いカード(ウギンや豆の木の巨人)があるし、6マナで出たターンほぼ何もしないというのがやはり辛い。上陸にもう少し噛み合う能力があればワンチャンあったかもしれないですね。
・野生の魂、アシャヤ
上陸グルールの派生系や遺跡ガニを使ったLOデッキなど、そこそこ使われていた印象。
少なくとも5/6/6のスペックがあり、自身がフィニッシャーとなることもコンボ用のマナ供給源になることもできる分いろいろと遊べる一枚でした。
カルドハイムではタイヴァー・ケルによるエルフ部族デッキが予想されるので、1~2枚アシャヤを忍ばせておくと面白い動きができるかもしれません。
・影さす太枝のニッサ
競技シーンでは他のデッキに押されてほとんど見ることはありませんでしたが、それでも十分に強スペックだと感じました。特に5T目にニッサ→寓話→土地とされるといきなり忠誠度6になるので手がつけられなくなります。
今後カードプールが増えて強いクリーチャーが多くなるほど強化されるPWなので、まだまだ要注目のカードだと思っています。
・変わり樹の共生
緑使うならとりあえず入れておけ、という見本のような一枚でしたね。
スタンダードだけでなく下環境や統率者戦(EDH)でもよく使われているようで、邪魔にならないし使えば強いという性能はまさに神話レア。
・岩山鎧のベイロス
フィニッシャー級の性能を持ちながらトランプルがついていなかったせいでフィニッシャーになりきれなかった印象。
実際にデッキを組んでみて分かったんですが、緑は自分でトランプル持っていないとフィニッシャーになりきれないんですね。
基本的に緑脳なので相手の場のパーマネント除去するという考えがあまりなかったんですが、ガラクの蜂起とか出すとだいたい処理されてしまったのでようやく緑のフィニッシャーに必要なのはトランプルだということに気が付きました。
・豊穣の碑文
野獣+原初の力を超えることができなかったインスタント。
ただ、現状のデッキには入る場所がないというだけでまだ活躍の場はありそうだと(勝手に)信じてます。
カルドハイムではエルフデッキで接死を入れやすくなるはずなのでインスタント格闘用にワンチャンあるか……?
正直器用貧乏な面が否めない一枚ですが、インスタントであることをなんとか活かしたいところです。
・水蓮のコブラ
オムナス、グルールと暴れまくりの超超強カードでした。フェッチランドがある環境で参入していい一枚じゃなかったですね感。
マナクリは見たら焼け、という格言は正しいと実感させてくれました、いやほんと。いやなんで神話レアから格下げなったんでしょうこいつ。
タフネス1に人権はない、と言われていた猫かまど時代からほんとに環境は変わったんだなと感じた一枚でもありました。
・オラン=リーフの軟泥
競技シーンではあまり見かけませんでしたが、セレズニアカウンターデッキでちょくちょく見かける良いカードでした。
議事会の導師とオラン=リーフの軟泥が揃ったら一気に盤面を制圧してくるので敵に回すと本当にやっかい。
光輝王の野心家と野生林の災い魔、そして石とぐろの海蛇と4T目までに必要パーツを揃えやすいというのもデッキの強みでしたね。
・硬鎧の大群
ゲーム(アプリ)を破壊した、と有名なトークン生成機。
上陸シナジーを利用するデッキならサブプランの勝ち筋としてデッキに邪魔なく入れることができたためほんとに強かったです。変容や《フェリダーの撤退》と組み合わせると普通にフィニッシャー級ですからね。
トークン生成しすぎたせいでアリーナではトークン生成数に上限が設置されるなど、よくも悪くも目立った一枚でした。
・群れのシャンブラー
1マナレアとしてちょっと期待していたんですがほとんど使われる機会はなかった一枚。入るとしたらセレズニアカウンターデッキだとは思うんですが、他に優秀なカードが多かったせいかシャンブラーが入ったデッキはあまり見かけませんでしたね。
攻撃しながら自己強化をできたならもう少し評価が変わったかもしれませんが、1マナ+タップで+1/+1強化だとアグロで使うには遅すぎました。
・タジュールの模範
個人的にはパーティーデッキで使い倒したんでお気に入りの一枚ではあるんですが、そこまで強くはなかったですね。
フルパーティーで効果を発揮する中で強いカードは白などに偏っているので、ただパーティーを成立させるためだけの2/3/2バニラと考えるとちょっと物足りなかったです。
とはいえエルフという種族を活かして、カルドハイムでは黒緑エルフデッキに入ることもできるかな、という淡い期待を抱いています。
・スカイクレイブの荒廃者、グラークマウ
今でもスペックだけみると強そうなイメージがあるんですが、いまいち使われていないカードでした。
内容的にサクリファイス系のデッキと相性が良さそうな感じなのですが、4Cオムナス・4C出来事・上陸グルール・ディミーアローグと環境メタデッキ相手にあまり相性がよくなかったのが原因でしょうか。
せめて伝説じゃなければ横展開とかしていろいろできたとは思うんですが、3T目に出そうとすると打ち消されるか、出たとしても3/3というスペックではその後出てくるクリーチャーに勝てないという辺りが残念な結果になってしまった要因だと思います。
・分かたれし水流、ヴェラゾール
キッカーデッキを使うためのおもちゃ、という位置から抜け出せなかった一枚。
これで飛行や条件付きブロック不可など戦闘能力があればまた違ったんでしょうが、キッカー自体があまり使われていない環境だったので目立たない一枚になってしまいましたね。
・鎮まらぬ大地、ヤシャーン
大好きなカードの一枚です。
4T目に出して6マナまで確実に伸ばせるのが一番の魅力ですね。ヤシャーンとラスゴとペス勝つはセレズニア組むときはだいたい入れていました。
下環境ではサクリファイス系を縛れるカードとして使われてもいますが、スタンだとサクリファイス系が下火になったのであまり見かけないカードではありますね。
スタン環境で唯一無二の働きができるカードではあるので、今後登場するカード次第では突然使われだす可能性もありますね。
・カザンドゥのマンモス
土地にもなるクリーチャーが弱いわけがない。
そしてエルドレインがスタンから消えない限り5/5になれるクリーチャーが弱いはずがない(グレートヘンジが4マナで置けるので)、という見本。
そのままでも強いのに上陸グルールという居場所があったおかげでかなり使われた印象です
■まとめ
そういうわけでシーズン終了時の再評価がこちら。
・Tier1
・硬鎧の大群
・水蓮のコブラ
・カザンドゥのマンモス(予想:Tire2)
・Tier2
・野生の魂、アシャヤ
・分かたれし水流、ヴェラゾール
・影さす太枝のニッサ(予想:Tire1)
・オラン=リーフの軟泥(予想:Tire2)
・鎮まらぬ大地、ヤシャーン(予想:Tire2)
・変わり樹の共生(予想:Tire3)
・Tier3
・古の緑守り
・豊穣の碑文(予想:Tire1)
・岩山鎧のベイロス(予想:Tire2)
・群れのシャンブラー(予想:Tire2)
・タジュールの模範(予想:Tire2)
・スカイクレイブの荒廃者、グラークマウ(予想:Tire2)
こうしてみるとTier2とTier3の予想がほぼ外れてますね。
うーん、難しい。
次セットのカルドハイムは英雄譚がすべて多色構成となっており、緑のカードも多色前提のデザインになっているカードも多くなかなか評価が難しそうです。
とりあえずフルスポイラー待ちですが、今週末くらいには全カード公表されてくれますかね?
さて、今回はここまでとなります。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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