ゼンディカーの夜明け カードレビュー(緑)
カードゲームは三ヶ月毎くらいのペースで新カードがでるので時の流れが早く感じてしまいますね。と、いうわけで『ゼンディカーの夜明け』緑関連カードのレビューをやっていこうと思います。
まずは神話レア、レアの順にカードの詳細を確認し、それからTier予想をしてみます。今回は緑が含まれる多色カードも含めたのでちょっと数が多くなりました。
■神話レア
・古の緑守り
スタン環境では基本上陸専用の二回誘発ギミック。
緑で使うならフェッチ合わせて土地2~3枚出して+Xしてガラクの奮起とかでトランプル着けて殴る、みたいな動きが無難かな。
上陸能力は多すぎるのでアリーナにカード実装されてから検索で調べたい。というかそれくらい公式サイトでできるようになってほしい……。
影さす太枝のニッサで土地を使い捨てにしながら攻めておいて後でこいつを出して土地再利用する手もありそう。
・野生の魂、アシャヤ
横展開後のフィニッシャー。普通に出した場合、5/5にトークン以外の自クリーチャー分+X/+Xになる。
1T1マナクリーチャー
2T睡蓮のコブラ
3T2マナクリーチャー2体
4T探索する獣
5Tアシャヤ
と出した場合、アシャヤが10/10になる。そう考えると3Tのアクションをガラクの奮起とかにしてドロソ準備+トランプルとかにしてた方が強そうかな。
グルールアグロのフィニッシャーにする場合、《跳ね橋》か《タクタクの瓦礫砦》が出てればアシャヤが速攻で殴れるというロマンムーヴ。
全処理が辛いので英雄的介入とかは備えておきたいところ。
・影さす太枝のニッサ
さすがに灯争ニッサよりは弱体化された土地のクリーチャー化。
-5は普通に+2つけて出すだけでも強いんですが、4~5帯を1ターンに2体展開できるのが強い。
あとマナ要求が厳しいカードの展開もしやすいので、梓かドライアド→ニッサ→創造の座、オムナスという流れとか強いかもしれない。
あ、古の緑守りってニッサオムナスと使うのか。
・変わり樹の共生
デメリット持ちながら土地として出せる両面カード。
アグロだとマナ確保がしにくいのでミッドレンジかランプデッキで使いたい。シミックランプで漁る軟泥とかガーガロス持ってくるとか?
あとはマナ要求踏み倒せるのでこちらもニッサと同じく3~4色混成マナを引っ張ってくるとか。
■レア
・岩山鎧のベイロス
打ち消し無効、呪禁、速攻、6/6という対処方法がかなり限られてしまうフィニッシャー枠。
トランプルがついてないのがネックだけど、今の環境だとガラクの奮起があるのでトランプルは用意しやすいのでなかなか暴れそう。
女像樹→攻撃4以上出せば5T目で出せるのも魅力。
あとはコンボ前提になるけど、2Tマナクリ、3Tガラクの奮起、4Tナイレアで5T目に土地5(睡蓮のコブラかギャレンブリグ城あり)で5/6のナイレア様と6/6ベイロスが殴りかかってくるという悪夢を見せることができる。
・豊穣の碑文
+1/+1カウンター2個、最大パワー分ライフゲイン、格闘ともう万能過ぎるインスタント。
自然への回帰といいこういう感じのカードは大好きです。
環境的には+1カウンターと格闘がメインの使いどころで、アグロ対決でライフヤバいときかキッカーしたときライフゲインする感じですかね。
+1カウンターが乗ると誘発する能力を持つクリーチャーがちょくちょくいるんでそこそこ見かけそう。
・水蓮のコブラ
コンボでマナを大量に出せるところが評価点。
どうしても楽園のドルイドという呪禁持ちタップマナクリアンコモンという良クリーチャーと比べてしまうけど、4T目に寓話の小道使って6マナだせるところが魅力、かな?
でも他のマナクリでも代用できるところが……。
再録らしいので当時の強さを知ってる人がいろいろとコンボを考えそうですね。もしかしたらアグロもできるマナクリというよりマナブーストするミッドレンジ・ランプ用なのかもしれない。
・オラン=リーフの軟泥
緑単よりセレズニア辺りにしたほうがカウンターは乗せやすそう。野生林の災い魔やヨルヴォあたりと使えば緑単でもいけるかな。
ただ、本体が2/2で自分が殴りいかないとカウンターが増えないので、攻めてるときじゃないとちょっと使いにくそう。2回以上はカウンター追加してくれたら仕事したかなという感じはするのでバスリ・ケト+1とかで破壊不能をつけて殴りたいですね。
・硬鎧の大群
トークン増やすにしてもどうやって緑単だけだとフィニッシュまで持っていきにくいので、白インスタントで全体1ターン強化系のインスタントと組み合わせたいやつ。
無理やり単色だけでいくなら紋章旗を使うとか?
毎ターン土地出せたとして、以下シミュレーション。
3Tプレイ。
4T大群1、昆虫トークン1
5T大群1、昆虫トークン2
6T大群1、大群トークン1、昆虫トークン2
7T大群1、大群トークン3、昆虫トークン2
8T大群1、大群トークン7、昆虫トークン2
9T大群1、大群トークン15、昆虫トークン2
10T大群1、大群トークン31、昆虫トークン2
1Tで決めきるとしたら8T目ぐらいから全体強化の補助ありでギリギリ……?盤面膠着してた場合は大群トークンをどの程度ブロックに回すかが難しそうですね。
と、思ってたんですがどうやら変容してた場合変容状態のコピーを生成するという情報を見かけて「おや?」となった。そうなら6T目で2体になるだけでかなり仕事をする形になるんですが、カードテキスト的に自分をコピーじゃなくて「硬鎧の大群のコピー」とあるので変容状態を維持してコピーしてくれるのかちょっと気になってます。
イコリアのリリースノートとゼンディカーの夜明けのリリースノートで変容メカニズムと硬鎧の大群の項を確認したところ、変容後であれば変容した状態でコピーされそうですね。うわこれ強。
・群れのシャンブラー
アグロの救世主になるか低コストレア。
次環境だと1~2のレアクリーチャーはガチョウ、ジョルレイル、軟泥、僻境保護者しかいないのでちょい物足りなさがあったんですよね。
実質1/1/1で、火力・除去・バウンスされようとしたら1/1昆虫トークンを出せるので序盤の盤面作りは可能。壁を突破できなくてにらみ合いになった時は自己強化可能。
うーん、ちょっと微妙?
野生林の災い魔とセットで+1カウンターコンボにするか、セレズニアで議事会の導師でカウンター2倍、あとは新カードの苔穴の骸骨の回収用とか。
毎ターン強化していくならカヒーラで警戒をつけて殴りつつエンドフェイズにタップ強化という動きが理想かな。
・タジュールの模範
こっちの方がアグロで使われそうなパーティー用レアカード。
単純に1緑の2/3/2というだけで強い。5マナでパーティーカードをサーチできるのも強い。
問題はどういうパーティー構成にするか、という点なのでその辺りは他のパーティー用カード全部見てから決める形になりそう。
ある程度パーティー構成用カードを確認したところ、緑単でのパーティーデッキはそこまで強くなそうな感じでしたね。フィニッシャー枠の4~5マナ帯カードが微妙。アグロ気味にするなら2色で1~2マナ帯主体のビートダウンデッキ、フィニッシャー優先するなら黒か他色が強そうなので、白青か黒赤にタッチ緑でタジュールの模範だけ突っ込むみたいな形が良さそう。
・スカイクレイブの荒廃者、グラークマウ
+1カウンター誘発で自分にも+1乗せて、死亡時自分と同じX/Xのトークンを出すという素晴らしい動きをしてくれる。
ゴルガリにするとポルクラノスを混ぜれるので、色々と悪さができそう。
1マナ:シャンブラー、オゾリス
2マナ:クウィリーオンのドライアド、ネシアンの角甲虫、軟泥、僻境保護者、
3マナ:グラークマウ、ファーティリド、誇り猫、ヨルヴォ
4マナ:ポルクラノス
これに碑文やキヅタの精霊、石トグロあたりでカウンターを乗せていくようなデッキとかは面白そうかな。
・分かたれし水流、ヴェラゾール
日本語訳が訂正されたカードで、Xマナ分+1カウンターを乗せて出るので色々使い方ができるクリーチャー。
優勢なら大きく出してそのままクロックにしてもいいし、カウンター2個を取り除いてキッカー能力をコピーすることもできるのでランプ系で悪さできそう。
使い倒すことを考えた場合、奇数で出すか偶数で出すかで悩みそう。
キッカー能力はまた全カードチェックしないといけないので真価チェックはまた時間かかりそう。
・鎮まらぬ大地、ヤシャーン
4/4/4で森・平地を1枚づつ手札に加えるので6マナまで確定で伸ばせるのがミッドレンジ系やランプ系だと心強い能力。
また呪文・能力起動のための生け贄をロックするので赤黒相手に強いのが嬉しい。あとは地味に食物食べることもできなくなるのが面白い。
ただ、便利は便利だけど器用貧乏ということになりそうな気もする。
・カザンドゥのマンモス
3/3/3で土地が出るたび1ターン+2/+2修正という雑に強いやつ。
上陸のタイミングに気をつけないと緑に多いパワー4以上参照に引っかからない可能性があるのでそこだけは注意が必要。
これが一番緑単アグロで使われそうな気はする。
一応後半に来たとしても古の緑守りとガラクの奮起とかが揃ってたら毎ターン7/7トランプルで殴れるという可能性も秘めているので悪くなさそう。ミッドレンジ~緑単マナランプ系にして変わり樹の共生+古の緑守り+ガラクの奮起+カザンドゥのマンモス+探索する獣あたりは面白いか?
■Tier予想
これで緑が絡むレア以上のカードを全部見てきたので、Tier別に整理したいと思います。Tierといっても自分のざっくりした分け方なので、Tier1:よく見かける、Tier2:時々見かける、Tier3:全然見かけない、くらいのざっくりした感覚となります。
・Tier1
・影さす太枝のニッサ
・豊穣の碑文
・硬鎧の大群
・水蓮のコブラ
・Tier2
・野生の魂、アシャヤ
・岩山鎧のベイロス
・群れのシャンブラー
・タジュールの模範
・スカイクレイブの荒廃者、グラークマウ
・分かたれし水流、ヴェラゾール
・カザンドゥのマンモス
・Tier3
・古の緑守り
・変わり樹の共生
・オラン=リーフの軟泥
・鎮まらぬ大地、ヤシャーン
基本的に3色以上絡むデッキで使われそうなコンボパーツ系は強いという印象があるのでこういう結果になりました。Tier2も特定のデッキではよく見かけるとかありそうですね。
■まとめ
今回はこういう形の予想となりました。
現在はネットでの情報拡散スピードが早すぎるので大会で好成績を残したり動画サイトなどで紹介されたデッキはまんまコピーされて一気に流行りだす、ということが多いので、その辺りどういう流行がくるのか気になるところですね。
さて、今回はこの辺りで終わりたいと思います。
また年末頃にどういう結果となったのか振り返りしていく感じです。次回はアンコモンカードからもいくつかピックアップしてもいいかもしれませんね。
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