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目的とビジョン

皆さんこんばんわ、土日はやっぱり早く感じてしまいますね。

明日からの仕事も頑張りたいなと思っている藤本です。


さて今回は【目的とビジョン】というテーマについて、その大切さや働くことの価値などをお話ししていきます。


イソップ童話「3人のレンガ職人」


みなさん3人のレンガ職人というお話を知っていますか??

僕がこの話を初めて聞いたのは大学3年生の時ですが、とてもインパクトを受けたお話です。

ある旅人が町を歩いていると、1人の男が道の脇で難しそうな顔をしながらレンガを積んでいました。
旅人は、その男のそばに立ち止まってたずねました。
「ここでいったい何をしているのですか?」
すると、男はこう答えました。
「見ればわかるだろう。レンガ積みをしているのさ。毎日毎日、雨の日も強い風の日も、暑い日も寒い日も1日中レンガ積みだ。なんでオレはこんなことをしなければならないのか、まったくついてない」
旅人は、その男に「大変ですね」となぐさめの言葉を残して歩き続けました。
しばらく行くと、一生懸命レンガを積んでいる別の男に出会いました。
しかし、その男は、先ほどの男ほどつらそうには見えませんでした。
そこで、また旅人はたずねました。
「ここでいったい何をしているのですか?」
すると、男はこう答えました。
「オレはね、ここで大きな壁を作っているんだよ。これがオレの仕事でね」
旅人は「それは大変ですね」と、いたわりの言葉をかけました。
すると、意外な言葉が返ってきました。
「なんてことはないよ。この仕事でオレは家族を養ってるんだ。この仕事があるから家族全員が食べていけるのだから、大変だなんて言ったらバチが当たるよ」
旅人は、その男に励ましの言葉を残して歩き続けました。
さらにもう少し歩くと、別の男がいきいきと楽しそうにレンガを積んでいました。
旅人は興味深くたずねました。
「ここでいったい何をしているのですか?」
すると、男は目を輝かせてこう答えました。
「ああ、オレたちのことかい? オレたちは歴史に残る偉大な大聖堂をつくっているんだ」
旅人は「それは大変ですね」と、いたわりの言葉をかけました。すると男は、楽しそうにこう返してきました。
「とんでもない。ここで多くの人が祝福を受け、悲しみを払うんだぜ! 素晴らしいだろう!」
旅人は、その男にお礼の言葉を残して、元気いっぱいに歩き始めました。
引用:イソップ童話

というお話です。

このお話のキーになるのは目的とビジョンです。

1人目のレンガ職人はただひたすらレンガを積んでいます。言い換えると目的とビジョンがありません。ただただやらされているだけです。

強いて言うならば、ただただレンガを積むことが目的になっています。

この1人目のレンガ職人はとても辛そうな印象を受けますよね。

別にレンガを積むことが好きなわけでもなければ、趣味という訳でもないというのは感じ取れます。

他者から受け取る言葉は「大変ですね」つまり同情です。

これを理学療法士の世界に落とし込むのであれば、「上司にこの人のリハビリしてくださいと言われたから、ただただ理学療法を行う」です。


2人目のレンガ職人は、「レンガを積み、壁を作る」という仕事を通して、家族を養うという目的を持っています。目的をもってレンガを積んでいます。

また、壁を作るためにレンガを積んでいます。

このレンガ職人は仕事を大変だとは思っているかもしれませんが、それには価値のある事、必要性のあることだと認識して仕事を行っています。

他者から受け取る言葉は「がんばれ」つまり励ましの言葉です。

これを理学療法士の世界に落とし込むと「目の前の患者さんが歩いて社会復帰できるよう理学療法を行う」です。

この【目的】というのは理学療法士などの医療職においては最も定番のニーズだと思います。


3人目のレンガ職人は「大聖堂を作る」という目的に加えて、「多くの人が祝福を受け、悲しみを払う」というビジョンを持っています。

そして自分の仕事を誇っています。

自分は3人目のレンガ職人は大聖堂を建てる自分自身に価値を見出していると思います。

おそらく彼は自分の仕事が社会を豊かにすると考えています。

そして僕自身、【自分が努力することで社会が豊かになることが一番の幸せだと感じています。

このレンガ職人もおそらく日々の仕事は決して楽ではないと感じているはずです。しかしその仕事に価値を見出しています。

そんな彼が受け取る言葉は「ありがとう」つまり感謝の言葉です。

これを理学療法士の世界に落としこむと、「日々の臨床から疑問を感じ、それを研究し発表することで社会に貢献する」のようなことです。


社会の評価(受け取る言葉)ははそれぞれ

・目的もビジョンもない→同情のことば

・目的がある→励ましの言葉

・目的とビジョンがある→感謝の言葉

です。

レンガをただ積むのか、レンガを積んで壁を作るのか、レンガを積んで壁を作り、大聖堂を建てるのか。決めるのはあなた自身です。

僕は日々の生活で感謝の言葉をかけられるよう目指しています。


目的とビジョンの大切さ


ここまで長々と3人のレンガ職人のお話を紹介しましたが、今回一番伝えたかった点ははここからです。

なぜ目的やビジョンが必要なのか?

答えは「物事の創出につながるから」です。

何も創出されないというのは究極の無駄なことです。生産性のかけらもありません。

ただ時間と労力を費やし、結果として何も得ない。同情されるだけの人生を無駄にしている人です。


また、目的やビジョンを持たずに働くと、働くこと自体が苦痛に感じますし、自分の生きがいや価値などを見出せません。

しまいには、やる気がなくなり、上司に怒られ、クビになります。

一方で目的やビジョンが社会のニーズにマッチしていると、社会から多くの支持を集め結果としてビジネスの成功につながります。


何のために働くのか、その働きを通してどのようになりたいのか。


という点を意識しましょう。


目標とビジョンの立てかた


さて、ここで一つ課題があります。

目的とビジョンが大切なのはわかったけれど、いきなりそんな壮大なこと考えらえない。です。

特に新社会人などは日々の業務で手いっぱいだと思います。職場のスタッフの名前すら覚えられていません。

そんな方は是非一度紙に書き出してみましょう。紙に書くというのはとてもいい志向の整理方法だと思っています。

まずは、自分のことだけ考えましょう。

自分は将来どうなりたいのか、どんなことをしたいのか。ということを書き出してみてください。

例えば、働く目的は将来家庭を持ち、家族を養いたいから。ビジョンは理学療法を通して多くの人の健康に携わりたいから。のような大雑把なもので構いません。

大切なのは考えることです。考えるとは思考を整理することです。

自分自身100%納得できる目的とビジョンは考えらえれいません。

自分のゴールがどこなのかまだわかりません。それを見つけるために日々様々なことを考えています。

日々考えることを繰り返すことで、自分の将来のこと、つまりは目的やビジョンがアップデートされていきます。

だから、考えることをやめないでください。


最後に

みなさん今すぐ目的とビジョンを紙に書き出しましょう。
必ず自分の思考が整理され、見えてくるものがあるはずです。

そして、明日からはそれに向けて自分が何をすべきなのかを考えて実行してください。

とりあえずやってみる。ダメならやめるだけです。

やらなければ何も変わりません。小さなこと一つでいいです。やってみましょう。 

感謝の言葉をかけられる人になりましょう。

それでは今回はここまで!






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