感謝感謝 2年 中山昂大
前回紹介して頂きました。自分の代でキャプテンをしています。中山昂大です。
キャプテンの経験はないけど割とやる気だし、
同期がどう思っているのか知らないけど、
「俺についてこい。」そんな気持ちです。笑
まあそんなことはよくて、
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
僕は3年連続で同じ怪我をしている。
それも「前十字靭帯断裂」という大怪我だ。
復帰まで8ヶ月ほどかかる怪我である。
高校2年からこの怪我に悩まされてきた。
昨年も怪我からのスタート。
チームの始動日にはジョギングをするのがやっとという状態だった。
毎回怪我をする時は
9月10月11月この3ヶ月で起こる。
だが、去年は初めて怪我をせずにこの3ヶ月を越え、シーズンを終えることができた。
いつも新年を迎える時は松葉杖をしていたり、
サポーターをしていたりと、新年が明けても気持ちが晴れないのがルーティーン化していたが、
その呪縛から解放され、幸せな気持ちで新年を迎えることができた。
なぜ無傷でシーズンを終えれたのだろうか。
と考えた時に、今までと違う部分に気づいた。
それは、
同じ時期に同じ怪我をした同期がいたことだ。
いつも怪我をしても、8ヶ月間も怪我をしている選手は周りにはいないし、長くても2、3ヶ月の怪我でみんなすぐに復帰してしまう。
リハビリ生活はトレーナーとマンツーマンということが多かった。
8ヶ月間ずっと一緒にいてくれるのはトレーナー。みんな先に復帰して、リハビリからはいなくなってしまう。
いつもしんどかったし、この痛みを知っているのは自分だけ、そして1人ぼっち感があって、
とても憂鬱だった。
でも、今回は8ヶ月共にする仲間がいた。
僕にとってコイツの存在は大きかった。
コイツとは「ポンセ尾森世知」という同期だ。
ポンセは中学時代から知っている。
なぜなら、こんなインパクトのある髪の毛をしているやつを忘れるわけがないからだ。
なぜポンセの存在が大きかったかというと、
1人ぼっちではない気がしたからだ。
いつも隣にいるし、やることは同じだし、自分と同じ痛みを感じ、共感し合えるからだ。
過去に2回もリハビリ生活を経験している自分にとっては、ただただ嬉しかった。
毎日のようにリハビリをしていれば、仲良くもなる。一緒に飯を食べに行くようになる。
一緒に帰るようになるのだが、腹が立つことがあったり、ムカつくことだってある。
彼の特徴として、とても煽りマンである。
とにかくマウントを取りたがる。
何かと争ってくるし、何かと首を突っ込んでくる。一緒にコンビニで昼飯を買った時ですら、
嘘か本当かわからないような知識でマウントをとってくるし、グラウンドでも頻繁にくだらないことで言い合いをしていたこともあった。
彼は俗に言う「負けず嫌い」というやつである。そんな負けず嫌いの彼と一緒にいると、自然と自分も"コイツだけには負けたくない"と感じるようになった。自然と火をつけてくれるし、良くも悪くも影響を与えてくれるのは彼だ。
僕にとっていい刺激を与えてくれる存在だった。
彼は煽りマンではあるが、尊敬しているところもある。とてもストイックだと思う。
食事にも気を使っているし、サッカーに対する向き合い方は尊敬できる。そんな人とずっと一緒にいると、自然と自分も変わっていった。煽られるのがめんどくさいから、1人でコンビニに行っても、「これ買ったらアイツに言われるな。」と食べ物にも気を使うし、つられるように筋トレにも行った。今度はポンセの呪縛にかかってしまった気がした。
でも、しんどい時には、いつも隣を見れば負けたくないと頑張れたし、心も体も成長できたし、無駄な時間ではなかったと感じた。
ありがとう。と感謝したい。
サッカーをしていなくても、
・無駄な時間などないということ
・怪我をしてもできることはあるということ
・誰かの良いところは真似すること
・いつでも楽しく明るく振る舞うこと
・同期の仲間の存在は大事だということ
これらのことを改めて感じた1年だった。
そして私は、今年でもう大学3年生。
あっという間に大学生活の半分が終わった。
ピッチ外にいる時間の方が多かったこの2年間だったが、得るものも多かった。でも、ピッチでサッカーをする以上の幸せはない。大きく成長させてくれるのはいつもピッチの上にいる時である。
この怪我の時間が無駄ではなかったと証明するために、今年はピッチの上で輝く姿を見てほしい。
今まで怪我をして、助けてくれたスタッフやトレーナーの方はもちろん。
1番は両親の為にピッチで活躍する姿を見せたい。
いつも怪我をした時、親も一緒になって悲しんでいたのを知っている。ネットで怪我のことについてたくさん調べていたことも知っている。
怪我をしている本人の前では、明るく優しく振る舞ってくれたことも知っている。怪我で自分が試合に出ないとわかっているのに、遠くまで応援に来ていた両親。僕と同じ気持ちならば、正直つまらなかったと思う。
そんな両親を今年こそは楽しませたい。
活躍する姿を見せたい。
復活したと思わせたい。
ちゃんとサッカーで恩返しをしたい。
そして、改めて感謝したい。
「誰にも負けない」
そんな貪欲な気持ちを持って走り切る。
サッカー人生で大事な1年間が始まる。
勝負の1年。悔いのない1年。
そして、最高の1年に。全て自分次第。
まとまりのない文章で長くなりましたが、
読んでいただきありがとうございました!
次回のブログは、五島が産んだチビヤンキー。
自称愛されキャラ竹内洲人が務めます。
お楽しみに。
東洋大学体育会サッカー部 2年 中山昂大
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