祇園祭の御朱印集め 初心者向けガイド

この記事は、7月の京都で行われる祇園祭の宵山の期間(前祭:14日~16日、後祭:21日~23日)に、各山鉾の会所でいただける御朱印の集め方について、初心者の方が欲しい(と思う)情報に特化したものです。

おすすめの御朱印帳や、持っておいたほうがいいもの、情報が少ない布袋山の情報などもお伝えしたいと思います。


おすすめの御朱印帳

初心者の方におすすめする御朱印帳は「大きい・見出しあり・ページが多い」ものです。
理由は、
● サイズが大きいので、ゆったり捺せる
●  見出しがあるので、まだ回れていない山鉾が分かりやすい
●  ページ数が多く、複数ある御朱印をそこに押せたり、ミスした場合にやり直しが出来る
です。
これを満たし、今年(2023年)も買える(であろう)御朱印帳を2点紹介します。

月刊京都の祇園祭山鉾御朱印帳

雑誌「月刊京都」が発行しているオフィシャル御朱印帳です。
いくつかの山鉾の会所や書店などで販売されているので入手しやすいです。

【良いところ】
● 折り本仕立て(御朱印帳の体裁)なので、雰囲気良し
● 和紙(理由は後述)
● 販売箇所が多い

【良くないところ】
● 扱いづらい(捺す際に広げないといけない)
・地図が描かれていない(住所は書いてある)地図は描かれているが、外から見えない
● 値段お高め
● 落とすと広がってしまうので、精神ダメージが大きくなる

白楽天山で授与している御朱印帳

祇園祭の宵山の期間に、白楽天山の会所で購入できます(詳しい場所は、地図を参照下さい)。
地下鉄四条駅の6番出口(仏光寺通)から近いので、最初にここで御朱印帳を頂いてから御朱印集めを始めることも出来ます。

【良いところ】
●  ノートなので、扱いやすい
●  裏表紙に地図があり、各山鉾の会所の位置が描かれている
●  お値打ち

【良くないところ】
●  洋紙
●  ノートなので、(月刊京都の御朱印帳より)御朱印帳感が薄い

和紙が良くて洋紙が良くない理由

過去に墨書きして頂けるところで「和紙のみ受付けする」旨の対応を取ったところがあるためです。
理由は、墨汁をはじくから、だったと記憶しています。
(確か、洋紙は糊を使って製紙するからだったような…)

祇園祭に関連した御朱印帳は、他にも山鉾オリジナル始め様々なものがあります。
ただ、初心者の方へは上記理由によりおすすめ出来ません。

用意すべきもの、用意した方がいいもの

御朱印帳を現地で買うことは出来ますが、お金だけ持っていざ!と乗り込むには正直おすすめできません。
経験上、用意すべきものと用意した方がいいものを挙げます。

用意すべきもの

  1. お金(特に100円玉)

  2. 日傘 または 帽子

1.お金(特に100円玉)
御朱印集め、特にフルコンプする上で、100円玉は事前に用意すべきものになります。
だいたい20枚ほど用意しておくと良いかと思います。50枚ぐらい持って行く勢いがいいと思います(何枚必要か不明です)。
理由は、御朱印が有料の山鉾が何ヶ所かあるからです。
値段が100円~300円なので、100円玉を用意しておくとお釣りを受け取る必要がなくスムーズです。
また、御朱印集めをしていると、相当疲れてきますので、お釣りを受取り忘れる・財布に入れ忘れる、みたいなことも起きやすくなります。
(私は、ある会所に100円玉が大量に入った袋を忘れたことがあります。あれは焦った)
100円玉を用意しておくことで、お釣りに関するトラブルを減らすメリットもあります。

2.日傘 または 帽子
日中に御朱印集めをしていると、日陰に入れない状況がとても多いです。
こういう時に、日陰を作れる日傘は、熱中症対策だけでなく体力を保つ点でもとても有効です。
私自身、帽子を持っていないので、効果の差は分からないのですが、日除けになるものを用意しておくのが望ましいです。

用意した方がいいもの

  1. トートバッグ

  2. クリアブック

  3. はんこマット(はんこ用下敷き)

  4. はさみ紙

1.トートバッグ
何度も御朱印帳を出し入れするので、トートバッグか手提げのバックから出し入れする方が楽です。

2.クリアブック
御朱印集めをしていると、山鉾巡行のパンフレットや書き置きタイプの御朱印などに出会うことがあります。
クリアブックに入れておけば、ぐちゃぐちゃなるリスクがかなり減ります。
100均で売っているもので良いので、事前に購入しておくことをおすすめします。

3.はんこマット(はんこ用下敷き)
御朱印を綺麗に捺すためにも、持参することをおすすめします。
一部の会所では用意して頂いてるものの、ある程度は自分で対策しておくと後悔が少なくなります。
私は、ダイソーで見付けたA4のスポンジシートを切って使っています。
柔らかすぎるのか難点ですが。

4.はさみ紙
寺社で御朱印を頂く際に、向かいの面に映らないよう挟んでもらえる「はさみ紙」も、あると嬉しいです。
捺したあと、うっかり御朱印帳を閉じてしまうと、対面に朱肉やインクが付きます。
きれいな状態を保つためにも、何かしら紙を用意しておくことをおすすめします。
最悪、現地で新聞紙を購入して作るのもありです。

おすすめの動き方

まず四条烏丸から入る

おすすめしている御朱印帳は、2種類とも四条烏丸の近辺で購入できます。
四条烏丸(四条通と烏丸通の交差点)は、地下鉄四条駅・阪急烏丸駅から近いので、この駅を利用して現地入りするのがお手軽です。

地図が印刷されているうちわをもらう

先祭の宵宮期間では、四条烏丸の交差点角などでうちわを配っています。
その中でも、地図が印刷されているものをもらいましょう。
もらえるうちわの方が持ち歩きやすいです(個人の感想ですが)。
実際、御朱印帳の地図を参考に移動すると、手汗でふやけたり持っていることが面倒になったりするため、かばんに入れたくなります。
雑に扱ってもいいうちわを片手に御朱印回りをするほうが気楽になるのでおすすめです。

休憩は四条通から離れた場所で

四条通沿いの店では休憩できないと思う方が良いです。
ずっと混んでいるし、空くまで待つだけでもしんどいです。
あと、会所近くのコンビニのトイレは利用できない場合が多いです(蟷螂山近くのコンビニは、7/14だけトイレが利用できた気がする(2023年))。
なので、疲れきる前に四条通から離れた場所で休憩を取るようにしましょう。

長刀鉾へ行くなら夕方を避ける

四条烏丸の交差点から東側(四条河原町方向)にある長刀鉾の会所近辺は、人通りが多い上時間によっては身動きが取れなくなるほど混んできます。
特に、歩行者天国になる直前がひどいです(例年、15・16日の18時から四条烏丸近辺が歩行者天国になります)。
長刀鉾・四条烏丸近辺へは、激混みの時間帯を避けて行くことをおすすめします。

休み山「布袋山」の御朱印

山鉾の御朱印を集める上で、情報が少ないのが「布袋山」です。
布袋山は山が消失しており、巡行には参加しませんが、祇園祭前祭の宵山に御神体が飾られます。
そのタイミングで御朱印を頂くことができます。
(内容を姥柳町の町内会のものに変更しました 2024.7)

御朱印を頂ける場所

「中京区姥柳町」の「誕生寺」の向かいのマンション付近です。
なお、前述の御朱印帳には載っていません。

いつ頂けるのか

7/14のみです。
午後に居祭の神事が行われた後、午後5~6時ごろまで町内会の方が粽と御朱印を授与されてます。
何時までかは明確に決まっていないそうなので、余裕を持って伺いましょう。
2024年は、午後3時に神事が行われたそうで、午後6時前まで御朱印を頂くことが出来ました。

布袋山は前祭に居祭しています

布袋山は前祭で巡行する山だったそうです。
なので、前祭の宵山の期間に、マンションの入り口横のガラスケースにご神体が飾られます。
御朱印は現状7/14しか頂くことが出来ませんが、前祭の期間は居祭をされているので、ご神体にお参りするのも良いかと思います。


この情報が御朱印集めの手助けになれば幸いです。
なお、この記事は必要に応じて更新したいと思います。

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