【ドイツ事情】カーニバルにもいろいろある #240
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Hallo zusammen!
Mein Name ist Hiromi Shirai.
『白井博士のドイツ語講座』へようこそ。
白井宏美です。
毎週水曜日はドイツ事情について、私の体験も踏まえてお話しています。
先週はドイツでは「大学の講義は15分遅れで始まる」というお話をしました。
今日は「カーニバルにもいろいろある」というタイトルでお話します。
2月といえばドイツではカーニバルの時期です。
カーニバルといえばどのような光景が思い浮かびますか?
私は「リオのカーニバル」と「ヴェネツィアのカーニバル」の印象が強かったので、ドイツでのカーニバルの光景はちょっと意外でした。
「リオのカーニバル」のように音楽に合わせてダンスしながらパレードするというものではありませんし、「ヴェネツィアのカーニバル」のように華やかでゴージャスな仮面や衣装をまとった人々が街にあふれて神秘的なムードになるというものでもありません。
ドイツでは、政治風刺の作品を台車に乗せて人が引っ張る「政治風刺の山車(だし)」の行列が続くのです。初めて見た時はびっくりしました。
人々は仮装したりしてそのパレードを見て楽しんでいました。
でもドイツらしいといえばドイツらしいかなとも思います。
ドイツでは、新聞にもよく風刺画が載っていますし、時事ネタやブラックジョークも好まれますからね。
それから、山車の上からや、パレードしている人々からキャンディーやお菓子などがまかれたりもします。
子どもだけではなく、大人もよろこんで、飛んでくるお菓子を手で受けたり、必死で拾ったりしているのを見て、「全員が楽しんでいるのだなぁ」とほほえましい気持ちになったことを覚えています。
ドイツで盛大にカーニバルが行われるのはマインツ、デュッセルドルフ、ケルンなど西ドイツが中心なのですよ。
実は、このカーニバルは町や地域によって呼び方が違うのです。
Karneval と呼ばれるのは主にケルン、ボン、アーヘン、デュッセルドルフ地域で行われるライン川カーニバルのことになります。
バイエルン州などのドイツ南部では Fasching と呼ばれますし、
マインツなどでは Fastnacht と呼ばれます。
さらに Fastnacht のバリエーションもいろいろあるのです。
カーニバルも国や地域によって違うものですよね。
皆さんはどのようなご感想を持たれましたでしょう?
それでは、このあとも素敵な1日を!
Einen schönen Tag noch!
Tschüs!
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