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【ドイツ語】「愛し合っています」相互代名詞 sich #301

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Hallo zusammen!
Mein Name ist Hiromi Shirai.
『白井博士のドイツ語講座』へようこそ。
白井宏美です。


前回の第300回では「3格の再帰代名詞を伴う再帰動詞」について説明しました。


今日は「相互代名詞 sich」について解説します。


再帰代名詞が「自ら」ではなく「お互いに/お互いを」という相互的意味を表す場合があります。
この相互的用法の再帰代名詞は相互代名詞と呼ばれます。


たとえば
「彼らは(お互いに)愛し合っています」は
Sie lieben sich.
と言います。


なぜ sich を使うかというと人称代名詞の sie を使って
Sie lieben sie.
と言うと「彼らは彼らを愛しています」となり、「お互いに」という意味にはならないからです。


つまり
Lukas und Mia lieben sich.
(ルーカスとミーアはお互いに愛し合っています)
という文と
Die Eltern lieben ihre Kinder.
(両親は彼らの子供たちを愛しています)
という文の違いです。


Lukas und Mia lieben sich.
という文の主語を代名詞に代えると
Lukas und Mia sie になり
Sie lieben sich.
ですよね。

Die Eltern lieben ihre Kinder.
という文の主語と目的語を代名詞に代えると
die Eltern が sie 、 ihre Kinder が sie となり  
Sie lieben sie.
となりますよね。

これを区別するために
sich が使われるわけです。


Wir lieben uns.
と言う場合は「私たちは私たちを愛している」つまり「私たちはお互いに愛し合っている」ということ以外の意味はないので人称代名詞をそのまま使います。

Ihr liebt euch.
と言う場合も「君たちは君たちを愛している」つまり「君たちは愛し合っている」ということ以外の意味はないので人称代名詞をそのまま使うのです。


この相互的用法は「お互いに」という意味ですから、もちろん主語が複数の時に使われます。


明日はさらに例文を紹介しますね!

それでは、また明日。
Bis morgen.
Tschüs!


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