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三商戦主将対談企画


そもそも三商戦とは

旧制商科大学を元とする一橋大学(東京商科大学)、神戸大学(神戸商業大学)、大阪公立大学(大阪商科大学)の3校による定期交流戦。2020年以来3年ぶりの開催。2021年に新型コロナウイルスの影響で中断されるまでは毎年2月に開催され、一橋が3連覇を達成していた。

主催大学は順番に決定。今年は大阪公立大学が主催で来年は神戸大学である。


自己紹介

本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございます。インタビュアーを務めさせていただく一橋大学新3年の鈴村哲平と申します。本日はよろしくお願いします。インタビューを始めさせていただくにあたって、まず簡単な自己紹介をお願いします。

  • 渡邊:一橋大学経済学部新4年の渡邊直樹です。自分はポジションはアンカーをこの2年間ずっと務めています。よろしくお願いします。

  • 好井:神戸大学経済学部新4年の好井丈裕と申します。ポジションはゴールキーパーをやっています。よろしくお願いします。

  • 福野:大阪公立大学経済学部新4回生の福野泰士と申します。ポジションは最初の方はボランチをしていましたが、今はセンターバックをしています。よろしくお願いします。

  • 鈴村:みなさん全員経済学部なんですね(笑)

  • 福野:偶然ですね(笑)


サッカーを始めたきっかけ

意外な共通点も見つかったところで、みなさんのルーツを探っていきたいと思います。みなさんいつ頃から、どういうきっかけでサッカーを始めたんでしょうか?

  • 渡邊:そうですね、自分としては二つ上に兄がいるんですけど、その兄がサッカーやっていたこともあって、幼稚園の年中頃からですね。最初はなんとなくサッカーの楽しさなりを感じていたので、そこからずっと続けている感じです。

  • 好井:僕は小学校一年生の頃に仲のよかった友人がサッカーをやっていて、その友人に誘われて小学校のサッカーチームに入ったのが始めたきっかけになります。

  • 福野:僕も好井さんと一緒で小学1年生の頃に近所の遊びサッカーから、サッカーの楽しさに目覚め、地元の町クラブに入ったのがきっかけです。

  • 鈴村:みなさん身近な人の影響でサッカーを始められたということで、大体10年以上はプレーしていることになるんですね。


自分のピッチ上での強み

10年以上サッカーを続けてきた中で、自分のピッチ上の強み、弱みをわかってきたのかなと思うんですが、自分のピッチ上での強みははどういったところになるんでしょうか?

  • 渡邊:1つ目に挙げられるのはやっぱり走力だと思っています。自分が暁星高校出身というところで、神戸大学にも西野がいると思うんですけど、高校から走り込みには自信があったほうでしたね。自分のポジションがアンカーというのもあって走力は結構要求される部分ではあると思うんですが、そこは自分の強みかなと思っています。もう1つあげるなら、コミュニケーションというか、声かけの部分。アンカーは攻守において色々要求されるので、自分だけじゃなく周りの選手を使ってというか、動かしたりするのは強みというか、意識するようにしています。

  • 鈴村:普段からよく走るなあと思って練習をみています(笑)なにか走力という点で記録みたいなものはありますか?

  • 渡邊:小6の頃、区の大会みたいなものがあるじゃないですか。そのとき1キロ3分18秒とかでした。そのときから多少は早かったかなとは思っていました。

  • 福野:めちゃくちゃ早いじゃないですか(笑)

  • 渡邊:その大会で2位だったんですよ。

  • 福野:いまやっても勝てるかわかんないですね…(笑)

  • 鈴村:小学校の頃から片鱗を見せてたんですね。好井さんと福野さんはいかがですか。

  • 好井:2つあると思っていて、一つ目は渡邊くんと同じコーチングという部分。やっぱりゴールキーパーというポジションで一番後ろから見えているので、もちろん指示出しであったり、声かけてリスク管理であったり、そういうところで周りに働き掛けられるのは1つ強みだと思っています。もう1つプレー面に関しては、ハイボールの処理が強みだと思っていて、フリーキックだったり、コーナーキックだったり、守備範囲の広さは僕の一つの強みだと思っています。

  • 福野:僕はまず左右の足のフィードが強みかなと思っています。僕右利きなんですけど、右足を怪我したタイミングがあって、そのタイミングで左足をずっと蹴り込んだことで今ではたまに左利きとか言われるくらいに右足も左足も同じように蹴れるのは強みかなと思っています。あとは中盤をしていたこともあって、走力であったり、前方向への守備というところは意識してやっていたので、そこはバックをやる上でも活きているのかなとは思いますね。

  • 鈴村:怪我して左利きになるって、メジャーの茂野吾郎みたいですね(笑)


主将となった経緯

みなさんのパーソナルな部分を探っていくというところで、現在各チームで主将を務められていると思うんですが、まずは主将になった経緯から伺っていきます。みなさんはどのような経緯で主将になったんでしょうか?

  • 好井:元々1回生の頃から、学年のリーダーという立場でやってきていて、去年3回生の時に副将に就任して、そのままの流れで主将になったという感じです。いざ自分たちの代になって、正式に決まる流れになった時に自分が主将に向いているとも思ったし、周りからの推薦もあって主将になりました。

  • 福野:僕たちのチームも1年生の頃から学年リーダーという制度を設けていて、そこからずっと学年リーダーを務めていて、いざ自分達の時期主将決めるというタイミングで、僕たちは投票というかたちをとって、その投票の前に数名が立候補をして、立候補者の中で同期がキャプテンを任せたいという人に投票するという形式を取りました。その投票の結果、自分が主将になったというのが経緯になります。

  • 渡邊:自分も3年生の頃に副主将という立場にあって、そこでの取り組みが評価というか、期待をしてもらったというのが経緯です。どうして副主将をやることになったかというと、自分が2年生の時に監督を務めていたのが戸田さんで「サッカーには年齢は関係ない」ということをよく言っていたんです。「そういったポジション(主将・副主将)に誰だってなっていいんだ、4年生である必要はないんだ」とも言っていて、自分はチームとして強くなりたいという思いもあって、そこにチャレンジしてみようと思えたのがきっかけで、副将を務め、現在は主将という立場で関わらせてもらっています。

  • 鈴村:みなさん入部直後から主将を意識して部活動にとりくんでいた訳ですね。


主将としての苦労・やりがい

いざ主将という立場についてみて、チームのリーダーとして活動する中で、苦労することも多いと思います。一方で、やりがいを感じる場面もあると思いますが、どういった点で苦労ややりがいを感じますか?

  • 福野:僕はチームのマネジメントという部分と自分のレベルアップをいかに両立するかという点に難しさを感じています。これまでは基本的に自分の課題と向き合って、自分にはなにが必要かというところを考えながらサッカーをすることが多かったんですけど、今はチームにどういう課題があって、そこを改善するには何を目的とした練習が必要で、練習に組み込んでいくかというところまで考えなければいけない立場なので、そこに+αで自分のコンディションを上げていく時間を確保したり、自分と向き合う時間を確保していくというのが、今の時期では難しいと感じています。

  • 鈴村自分軸だったものを全体に向ける難しさがあるんですね。神戸大学の好井さんはいかがでしょうか?

  • 好井:まず苦労することとしてはどうやってチーム全員が同じ方向を向くことができるように働きかけることができるのかという点です。やっぱり、AチームとBチームにいる選手ではサッカーに対するモチベーションであったり、取り組み方というところに差が生まれてくるというのはどのチームにもあると思うんですけど、そうなってしまうと部としての一体感であったり、下からの底上げだったりというところがなくなってしまって、弱いチームになってしまうと思うので、そこをどうやって1つにまとめ上げていくのかというところは苦労するところだと思います。その一方でそこをうまく周りに発信して、特に試合に勝てた時なんかはすごくやりがいを感じる部分だなと思っていますね。

  • 鈴村:競技の性質上、試合に出れる人数やベンチに入れる人数が限られている中で、全員の矢印を同じ方向に向けるのは非常にチャレンジングなタスクだと思います。渡邊さんはいかがですか?

  • 渡邊:サッカー以外にも当てはまることだとは思うんですが、チームであったり組織で活動する以上、1人1人が自分の考えをもっていると思うので、それをいかに、どうやって一つの方向に導けるかというのが、一番難しいというか楽しいことだと思うんですけど、非常に重要なことで、苦労する点かつやりがいを感じる部分だと思ってますね。あとは、自分が主将ということで自分の行動に良くも悪くも影響力があると思っていて、そこで自分がどのように関わっていくべきかというのも結構重要な部分なんじゃないかなと思っていますね。それは苦労というよりはやりがい、みんなにどういうふうにいい影響を与えられるかっていうのは常に意識して今年1年頑張っていこうと思っています。

  • 鈴村:チームのリーダーとしても良くも悪くも影響力があるので、渡邊さんはよい点によりフォーカスしていきたいということなんですね。

  • 渡邊:そうですね。

  • 福野:僕も今お二人の話を聞いていて感じたんですが、やっぱりAチームとBチームのモチベーションの差みたいなところは縮めていく必要があるなと思っているので、今はそこにも難しさは感じている部分でもありますね

  • 鈴村:いずれのチームもAB別れて練習していますか?

  • 好井:神戸大学は今はチーム発足直後ということもあって一緒に練習しています。

  • 鈴村:全体で練習する機会はチームビルディングにおいても非常に重要な意味を持ちそうですね。


理想の主将像

主将としての苦労ややりがいについて伺ってきましたが、自分の中でなにか理想の主将像のようなものはありますか?また、そこに近づくために意識していることはありますか?

  • 福野:理想の主将像となると難しいですが、まずはピッチ内で自分の背中でチームを引っ張るリーダーシップであったりメンタルを持つ必要があると思います。時にはチームが苦しい時もあると思うんですけど、そういう時に一番にチームがするべきことを考えてチームを鼓舞し続けることが必要なのかなと思います。ピッチ外では学年関係なくコミュニケーションを密にとって、行動面では模範的な行動をとる必要があるのかなと。自分の行動をみて部員もどういう行動をとるか考えると思いますし、自分がチームの模範的な行動をしていると、部員たちも当事者意識をもって行動も変わってくると思うので、そこは気をつけていますね。理想の主将像に近づくためには、過去の主将を振り返ると人間性に加えて絶対的な実力をもち合わせている人が多かったんですが、自分は公立高校出身ですし、過去の主将ほど絶対的な実力を持ち合わせているかと言われればそうではないと思っているので、そこを埋め合わせるために筋トレをする時間を毎日どこかで作って体作りを行うだとか、戦術理解の部分で本を読むだとか、自分に足りない部分を先輩後輩関係なくアドバイスを求めに行ったりだとか、そういう誰にでもできるところはこだわってやっていかなければいかないのかなと思っています。

  • 鈴村:主将という立場ではピッチ内外で求められることも多いかとは思うんですが、足りない部分は他のところで人一倍努力をして補おうとする姿勢は素晴らしいですね。好井さんはいかがでしょうか?

  • 好井:まず理想の主将像はチームを勝たせられる主将というのが抽象的なものになりますけど理想かなと。過去の主将を振り返ると、僕が入部してから3人の主将見てきたんですけど、それぞれサッカーに実力があって、それがあるから発言にも重みがでてくるというのは共通していたんですけど、特に自分のロールモデルとなっているのは2つ上の主将で、理由としては一緒にサッカーをやった時間が長かったというのもありますし、練習中もそれ以外も自分が部のためにやった方がいいと感じたことはそれをしっかり行動に移せる主将だったと思っているので、そういう姿勢は見習わないといけないなと思っています、そこに近づくために必要なこととしてはチームの基準になるというところですね。先ほどの2つ上の主将の話でもありましたけど、普段チャランポランな奴がサッカーになった途端真面目なことを行っても響かないと思うので、サッカー以外での部の係や仕事であったり自分が先頭をきって引っ張れるような取り組みはすごく意識しています。

  • 渡邊:過去の主将をふりかえってみるといろんな人がいたなと思っていて、サッカーが上手い人もいれば、チームの雰囲気を締めるのが得意な人もいれば、チームのモチベーションを高めるのが得意な人もいたり、いろんな人がいましたね。自分としては、自分の主将像を目指せればいいのかなと思っていて、特に過去の主将の誰かを目指している訳ではないですね。意識したいこととしては、主将は特に言動での貢献が要求されると思うんですけど、それにふさわしい行動ができるように、ピッチ内ではチームの勝利に誰よりも貢献できるように、ピッチ外では振る舞いかたに気をつけています。もう1つあるとすれば、サッカーは団体スポーツである以上、1人1人が違うのでどうしても誰かのコンディションがよくて、他の誰かはコンディションが悪いとかそういうことがあると思うんですけど、そういった調子が悪い人であったり、試合にうまく入りきれていない人に対して、サポートをできるようにしたいと思っています。自分は試合中に文句をいったりするのがあまり好きではないので、むしろ味方のポテンシャルを引き出せるようにというのは特に意識していますね。

  • 鈴村:みなさんチームのリーダーとして規範となる行動を心がけているなかで、それぞれの理想があるのが大変興味深いですね。


新チーム発足後、現在のチーム状況とチーム目標

これまで皆さんのパーソナルな部分にフォーカスしていたんですが、今度はそれぞれのチームについて注目していきたいと思います。今シーズンのチーム目標と、目標達成のために意識していることを教えていただけますか?

  • 渡邊:自分たちが今年掲げている目標としては東京都2部リーグで最もインパクトがあるチームというものを目指しています。どんな相手に対してインパクトがあるっていうのを考えた時に、もちろん観客のみなさんであったり、対戦相手であったり、あるいは自分達であったりとかが挙げられると思うんですが、今の段階では特に自分達に対して焦点を当てています。それはピッチ外もそうなんですが、自分が主に関わっているのはピッチ内で、それまでしてこなかった一歩踏み出すチャレンジを全員でできればいいなと思って日々の練習に取り組んでいる感じですね。練習もフィジカルというよりは思考を重視するメニューが多いので、その中でしっかり個人個人が考えて取り組む必要があるというのと、3、4人のユニットから試合中の11人に至るまで周りの選手とのコミュニケーションや関わりは意識してチームでは取り組んでいる感じです。

  • 好井:僕らの代の目標としては、去年2部リーグから3部リーグに降格してしまったので、一年で2部リーグに戻るというのが目標です。現在のチーム状況としては、さっきも言ったんですけど、代替わりで人数が減ったということもあって全員の部員で一緒に練習している状況ではあるので、そのなかで意識している振る舞いとしては、去年からAチーム、Bチームというカテゴリーがあったなかで、やることを揃えるというところで、プレーの基準だったり、判断の基準だったり、チームとして求めているものを全員が共有するところを意識して今は練習に取り組んでいます。

  • 福野:新チーム発足後のチーム目標としては、ずっと掲げている目標ではあるんですが初めての2部リーグ優勝と昇格、それから地域から愛されるチームを目指そうというのはみんなで話しています。そのためにスローガンでは「結心」を掲げて、新チーム2年目ということもあって進化と結果が問われているのかなと思っていて、やっぱり合併もあって競争も激しくなって、周りからの注目も高まっているので、ここで昇格して、より大阪を代表するチームにするという気持ちも込めて、スローガンを掲げています。もう一つ「結心」の「心」という部分では、ABカテゴリー関係なく、去年は少し分離しているように僕からは見えていたので、そこの分離はなく、ABが互にリスペクトしあってチームとして支えていけるように心がけています。

※大阪公立大学は2022年4月に(令和4年4月)に大阪府立大学と大阪市立大学が合併する形で設立された。


ピッチ外でのチームの魅力

チームとしての一体感みたいなところにみなさん取り組んでいるんですね。ピッチ外や、組織面でのチームの魅力はどうでしょうか?

  • 渡邊:魅力として練習環境の話になりますけど、OBの方々から支援していただき、自分達は今フルコートの人工芝グラウンドをもつことができていて本当に毎日しっかりと意義のある練習を積むことができるようになっています。シーズン中は特に曜日ごとにしっかり意義をもって練習に取り組むことができていて、週末のリーグ戦に向けて一体となれている実感があるのは、やっぱり練習環境のよさからくるものだなと感じていますね。練習中の雰囲気でいうと、自分は上の立場なので下からどう思われているかは正直わかんないですけど、学年の壁というものはどんどんなくなっていると思いますね。下からも言いたいことをどんどん言えるような環境にはできているので、そういった環境であったり、それを支える人であったりというところの魅力は増してきているんじゃないかなと思っています。

  • 鈴村:練習中の雰囲気のよさは僕も感じますね。好井さんはいかがですか?

  • 好井:チームの魅力としては、さっき渡邊くんもおっしゃってましたけど、しっかり考えてサッカーができるというところが自チームとしても、大学サッカー全体としても魅力の1つだと思っています。やっぱり高校までとは違って、特に自分達国公立大学は私立大学と比べると個人の能力的には劣る部分も多いかと思うんですけど、いかにその差を埋めて勝つかというところは戦術理解度であったり共通認識だったりすると思うので、そこを考えながらサッカーができるというのは自チームの魅力だと思っています。

  • 福野:前の2人も言っていたと思うんですけど、自分達の目標を達成するには個の力を組織力で補う必要があるかなと思っていて、そのためにはAチームもBチームでも大阪公立大学のチームとしての色がでているなと思われる必要があると感じています。そのためには、例えば守備の決まり事はチームを通して統一するだとか、攻撃のパターンとかは共通して自分達のなかで共有しておくだとか、そういった共通認識を持っておくことでカテゴリー関係なくいいサッカーができるのかなと思っているので、そこは意識していますね。自チームの魅力としては、やはり基本的には学生のみでチーム運営を行うところです。国公立大学はみなさんそうかもしれないんですけど、OBさんへの連絡であったり、練習メニューの考案、分析ツールの決定だとか、地域貢献、全て自分達で決められるところが大阪公立大学の魅力だと思っています。グラウンドとか設備面で言うと、一橋大学さんと一緒で、人工芝グラウンドが使えるというところで練習環境がよいのも魅力の1つだと思っています。


ピッチ内での自チームの強み

それぞれのチームの魅力がとても伝わってきました。ありがとうございます。一方でピッチ内での強みはどういった部分になるのでしょうか?

  • 福野:去年からサッカーのプレースタイルが変わってきたのかなと思っていて、それまでは蹴るサッカーというか、すぐに蹴っちゃうこととかが多かったので、去年の主将を中心につなぐということに焦点をおいて、つなぐという意識が根付いてきて、そういうスタイルに変わってきてはいるんです。そういった組織的につなぐ部分であったり、ビルドアップであったりは自チームの強みだと思いますし、あとは国公立大学特有だと思うんですけど組織的な守備は自チームの強みなんじゃないかなと思っています。

  • 渡邊:強みとは少し話が外れてしまうかもしれないんですが、戸田さんに指導していただいたのが大きいと感じていて、「攻撃の時こそ自陣で勇気をもて、守備の時は敵陣で勇気をもってふるまえ」と戸田さんはよくおっしゃっていたんですけど、スペースがあればそこに向かって走っていくこともしますし、逃げずに、ボールを捨てずに繋いだり攻守において逃げずに相手に立ち向かっていくことをできているのが今の自分達の強みだと感じていますね。特に守備は一人でするものではなくてみんなでするものなので、みんなでチームとして一体になって強い相手にも立ち向かってボールを奪っていく姿勢というのがチームの強みというか、自分がそのチームの一員としてプレーできているところに誇りは感じています。

  • 好井:守備面と攻撃面に分けて一つずつ強みをお話したいと思います。まず守備面に関しては運動量というところで、自分達の志向しているサッカーとしてはコンパクトに全体が連動して前から積極的にプレッシングしていき、そこでボールを奪ってショートカウンターをうつというところを守備面では目指しているので、そこに対して90分しっかりと連動し続けられる運動量というのは、守備面での強みだと思っています。攻撃面に関しては、さっき渡邊くんがおっしゃっていたことと少し被るんですけど、相手を見てサッカーをするというところで、福野さんも以前はただ蹴ることが多かったとおっしゃっていたかとは思うんですけど、しっかりと相手を見て前に蹴るであったり、下から繋いでビルドアップするであったり、そこを使い分けられるのが攻撃面での強みだと思っています。

  • 鈴村:どのチームも思考力であったり組織力をベースとしている点が共通しているので対戦が非常に楽しみです。


自チームの注目選手

それぞれのチーム状況を伺ってきたんですが、チームの中で個人的に推している選手であったり、キープレイヤーがいたら教えていただきたいです!もし秘密兵器ということでしたら隠してもらって構いません(笑)

  • 福野:最初なので他の2人が秘密にしちゃったらちょっとアレなんですけど(笑)注目選手としてはフォワードの2人がインパクトあるかなと思っていて、山田と田中ですね。2人は結構突破力もありますし、ボールも納められますし、チームの強みかなと思ってます。あとは中盤に樋口っていう選手がいるんですけど、チームの心臓みたいな選手なので期待しています。他にもたくさんいるんですけど、この辺で隠しておきます(笑)

  • 好井:まず神戸大学の特徴として、大阪公立大学にも、一橋大学にも繋がりがある選手がいるというところで、そこと関連して注目選手を2人あげたいですね。まず1人目は一橋にも暁星高校出身がたくさんいるので、暁星出身の西野をあげたいです。彼も下級生の頃からトップチームで出場する機会が比較的長かった選手ではあるので、そこで培った経験であったり、今年は副将も務めているので、ぜひ暁星出身が多い一橋撃破に貢献してもらいたいですね。もう1人は、大阪公立大は御影高校出身が多いということで御影出身の林をあげたいです。彼もポジションがセンターバックなんですけど、福野くんと同じで両足を使えるので、そこからの展開力がすごく魅力的な選手で、なおかつインテリジェンスもあるのでチームを前に進められる選手の1人で注目しています。

  • 渡邊:注目選手は全員です。ちょっとずるい答え方になってしまうかなと思うんですけど、注目してもらいたい人としては去年から学生監督を務めている近岡に注目してもらいたいなと思っていて、もちろん論理的な面もそうですけど、自分達のパフォーマンスがよくない時とかにチームをいい方向に持っていってくれているのが近岡なんです。そういったところは自分も見習いたいし、憧れというか尊敬している部分でもあるので、自分達がハーフタイムとかによい修正をしてきたら「あ、近岡がなんかいったんだな」って思ってもらえたら嬉しいです(笑)

  • 鈴村:近岡は僕の高校同期なんですけど、まさかあんなに大成するとは思ってなかったです(笑)学生監督が率いているという点が一橋の大きな特徴の1つなのでぜひ注目してもらいたいです。


三商戦に向けての意気込み

みなさんここまで貴重なお話をありがとうございました!
最後にみなさんから三商戦への意気込みを一言ずつお願いします!

  • 渡邊:自分が三商戦に関われるのは最初で最後ということで、まずは純粋にこの機会であったり、試合を楽しみたいです。あとは、自分達一橋大学ア式蹴球部として自分達が掲げているサッカーをして大阪公立大学、神戸大学のみなさんに向かっていければいいなと思っています。

  • 福野:三商戦は初めてなので純粋に楽しみということもありますし、自分達が今もっているものを全力でぶつけられればいいなと思っています。一橋大学が3連覇中ということなので、ここで1つ優勝をもぎ取りたいなと思っています!

  • 好井:僕もみなさんと同じで、三商戦は初めてなのですごく楽しみな気持ちがあります。それに加えて、シーズン初めての公式戦だと思うので、それに対して今まで積み上げてきたものを出せたらなと思ってます。今は一橋大学が3連覇ということだったんですけど、総優勝回数だったら神戸大学が1番だと思うので、そこに優勝を加えていけたらなと思っています。

鈴村:試合を楽しみにしています。本日はありがとうございました!

一同:ありがとうございました!


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