見出し画像

さよならイエスタデイ


ひとつ前にすんでた築35年のボロアパートは2駅から徒歩5分、家賃は共益費込みで7.3万円。1LDK、28㎡、18畳。ベランダつき。水洗トイレはすぐ壊れるし、洗面所はあほみたいに狭い。木造りのウォークインクローゼットはギシギシうるさく、壁には謎のシミがあり、聞いたこともないメーカーの20年物エアコンが備え付けられ(リモコンのボタンが4つしかない)2階の台所窓直下にはゴミ捨て場があって、夏は飛び込んでくるGに苦労した。今まで引っ越した中で一番汚くて雰囲気も澱んでたけど、内見した自分のお部屋だけは空気がよかった。何故か出窓のデザインがよくて、ひとめで気に入ってしまい、台形につくられた幅広い窓枠にテレビと本、アクセサリーとお花を飾ったりしていた。


ひとりぐらしの光と闇

謎の新聞勧誘がきたり、配送荷物が行方不明になったり、隣人に絡まれたり向かいのアパートの部屋がヤバめになってきて(ベランダの網戸が外れゴミがふえる)ようやっと引っ越しを決意。アパートに呼んだことがあるのは5人だけで、会社の先輩、後輩、恋人、友人カップル、みんな1度しか来てないので、もはや「どんな部屋だったけ?」と記憶があいまいらしい。

新聞勧誘はどこだか忘れたが、チャラい感じのあんちゃんがドアをあけるなり「おねえさん、契約しましょーよ。いまならこれ、全部あげちゃう!」とビール6缶、洗剤ボトル2本、詰め替え用3パック、ハンドソープにディズニーマグカップにお菓子と、荷物を玄関先にドカッとおいて機関銃のようにしゃべりはじめた。いやあ契約しなくてもいいんですよ、ただこの景品、持って帰れなくてね、怒られちゃうんで。やってらんねーですわ。どうみても酔っぱらってるし、ロンパリだし、やべーなとおもって丁重にお断りした。景品は全部もらった。

まぁそんなわけで2年後にはボロアパートから引っ越すことになったのだが、とにかく荷造りが楽しかった。ひとりぐらしのいいところ、全部自分で決められる。コントロールフリークには最適だね!無駄に経験積んでる分、To Doリストとか作っちゃったりして。仕事もこういう感じでサクサク進むといいのにな…


引っ越し前に友人カップルに手伝ってもらい、IKEAのスプリングベッドを解体したため、最後の数日間はマットレスを床に直置きして寝る羽目に。目線低いし跳ね板で窓覆われてるし配線抜かれたからテレビも繋がらない。アルカトラズ島の監獄にいる感じでたまらなかった。

ちなみにアメリカ住んでた頃強盗に入られたので、リビングにはペーパーナイフを、玄関にはビール瓶を常備しています。家帰ったらまずは全部の部屋チェックするのが日課。


おかたづけの心得

2016年年明け、新居に引っ越したタイミングでKindle購入したのが 井上能理子「家族が片づけられない」というエッセイマンガ。たまに読み返したくなるんです。名著!


自分も片づけは苦手なほうだしルームシェア~引越し繰り返して断捨離癖がついた。で、一度実家に戻って、大掃除してたら家族と喧嘩。そりゃー5年もいなかった輩がふらっと戻ってきてフィールド侵略したらいやだよね。私が悪かった。いまならわかる、これって心とコミュニケーションの問題なんだよね…(ヽ´ω`)

こちらの本、あとがきに「お片付けと他者の心にふれることは密接している」と書かれてて赤べこのようにうなずいてた。



先日みた、春日さんとタツオさんの片づけられないトーク、メーター振り切れてて笑った。オタクだな~わかる!わかるよ!

「片づけは積み重ね(ること)ではない」
「棚ってAmazonで売ってるんですよ。棚すごい、万能」
「東横イン最高、東横インに住みたい」
「ゴミ箱課金システム」
「机までの道筋(床)がみえた…モーセの十戒!」


いまでも油断するとリビングごった煮になるし、取り込んだ洗濯物が三日間置きっぱなしになってたりする。布団が本で埋め尽くされて、寝る場所がどんどんなくなっていく現象に名前を付けたい。最近は土曜の朝を掃除日和にして、友達を毎月自宅に招いて強制的に綺麗をたもっている。継続は力なり! 

ビバ★ひとりぐらし。これからも頑張ります!



いただいたサポート費用はnoteのお供のコーヒー、noteコンテンツのネタ、映画に投資します!こんなこと書いてほしい、なリクエストもお待ちしております。