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トレインスポッティング2


時計ばっかりみてんじゃねぇよ。


「T2」だなんて、ターミネーター2かと思うじゃん。そんな遊び心もいじらしい。やってくれましたダニー・ボイル監督。有難う。泣きもわめきもしなかったが、とにかく同窓会!って感じだった。学生時代は暗くてなじめなくて中高の友人といっさい連絡とってない私が思う同窓会ってこれです、あのころ好きだったカルチャーに出会うこと。



【とりあえず感想覚書き】 ネタバレ注意!

スパッドは何度も岐路に立たされている。どうにか過去の自分に折り合いをつけて生きてこうとするから、ヘロインをやっちゃうレントンとシックボーイを体育座りでみている場面なんてつらすぎる。ヴェロニカに、ベグビーにせかされながら、小説を書き続けるのもよい。スパッドなりのデトックス。

プライベートがみえなくて、いつも逃げ道をつくっているいやな奴、レントン。1より2のほうが断然むかついた。彼の親は異常なまでに過保護です。1で薬漬けの息子の面倒とことん見ちゃうし、2でも親父はあっさり家に迎えいれる。1人ではなにもできない。このあたり、最も自立心がない男だなと感じる。

ベグビー。ああベグビー。20年も塀の中にいたらああなってしまうのか。親父としてのプライド、背中をみせたくて強盗に誘ったんだと思うと切ない。「俺の頃に大学なんてチョイスはなかった」父親としての役目を果たしてるんだから、それを歪めるインナーゲイ設定はいらなかったんじゃないかな。口ばかり達者でガキのままのレントンが羨ましくて、殺しかけたんじゃないの?と私は思ってる。


シックボーイの一途なところ、クズっぷりは相変わらず、でも詰めが甘くて友人をはめることもできずじまい。結局レントンと一緒にばかやってるのが性に合うんだろう。老人たちの憩いの場だからバーは閉めないでおくれ。


Choose Speechにコロッとやられて寝ちゃうヴェロニカ。すげーわかる。20代ってそうだよね(笑)傍から見てしょっぱい男も素敵に思えるのよね。でもきちんと身を引けるのは、帰る場所をもってるから。ダイアンといいヴェロニカといい、女性陣がとことん大人っていうのが最高。


トミー。トミー。トミー…。花束が戻れない青春の記号みたくなってた。最後にレントンがくらりとなるエンディング、1と同じ構図、トミーへのはなむけでしょ?そうだと言ってよレントン!!


縁あってトレスポ2のオフ会いったんですよ。参加者の年齢も様々で、初めて会ったのに2、3時間ずっと話し込んでいた。10代の頃、放課後電車に揺られて家に帰りたくなくてHMVで4時間もぶらついて、なけなしのお小遣いでシネマライズいってた時、どこかで彼らもトレスポにふれてたんだな、っていうのがとても嬉しかった。



以上です!

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