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2017年春にみた映画

もう12月なので年の瀬ふりかえるために書き起こしてます。春先は美女と野獣やキングコング、トリプルX再起動とかごちゃまぜ。結構ネタバレしてますのでご注意ください。

ラビング 愛という名前のふたり
1度目は台湾旅行の機内で鑑賞。2度目は銀座シャンテだったかな?英国俳優コリン・ファースがプロデューサー。1960年代までアメリカは州ごとに差別法ありラビングは黒人の女性ミルドレッドと結婚を望むが、異人種結婚禁止法により黒人と白人の婚姻は許されなかった。市民権運動をへて、2人がヴァージニア州から勝利を勝ち取るまでの物語。日本の上映時期にちょうど極右勢力による白人至上主義のデモが起きていて、世紀は変わっても根深い差別意識は次世代に引き継がれてるなぁとあらためて感じた。淡々と進むので「退屈」「地味」「寝そう」って方もいるでしょう。けれども、市民権運動と半世紀前まで人種差別が法律でOKされていたって歴史をふまえて、今のトランプ旋風を感じて鑑賞すると違ってくると思う。 ジョエル・エジャートン(ウォーリアーのお兄ちゃんですよ!!!)演じるリチャード・ラビングもどこかアルビノっぽい。機内で「ラビング」「愚行録」の2本立てをみてたんですが、ようやく満島ひかりの既視感がわかった。アフリカ系アメリカンの女性ぽいんだ。細っこくて南部訛りが似合う感じ。本作品はラビング夫妻の人生に焦点を絞って描いているので公民権運動の入門編かも。ブラックカルチャーを掘り下げたい方は「マルコムX」「カラー・パープル」「アミスタッド」辺りをお勧めします。


トリプルX再起動 
TOHO渋谷で鑑賞。筋肉と美女がアクションする話。わー、わー、わー!って言ってる間に話が終わった。頭おかしいチアルートさんがぴょんぴょんしてた。ワイスピ以上にスケールがでかすぎてなにも残らないくらい面白かった。グーチョキパーよりグレネードランチャーだ!


キングコング 髑髏島の巨神
TOHO日本橋で鑑賞。はじまりかたが神。グンペイ…!チャップマン…!ガスマスク…!(違う)70年代ファッソンが素敵。音楽最高。シン・ゴジラみもある。帰り際に「なぜぬがないの。トムヒはなぜぬがないの…」と落ち込んでいた女子がいました。めげるな。何も知らずにみてほしい。めっちゃ楽しいから。キングコングが尻までイケメンすぎる。トリプルX再起動でもヤンチャしてたサミュエルファッキンジャクソンが大活躍するよ!こちらの感想もおすすめ↓


ムーンライト 
渋谷ヒューマントラストで鑑賞。しらふでみれないなーと思い、初めてビールを映画館で買いました。ありがとうカールスバーグ。シャロンの「思い出だけでもひとは生きていける」を体現しているのがもう切なくてしょうがなかった。画面の息遣いも音楽もすばらしいのに、Blu-rayで見直す勇気がない。最後の海辺のシーンでは、2年前に行ったトンガの夜を思い出した。あまりに海が美しくて幸せで、このまま死んでもいいやって思うくらいだった気持ち、一瞬の魔法だったけど、2人もそうなるのかしら。一瞬でも想いが伝わればいいよね。帰り道にふと思い浮かんだのは、一青窈の「かざぐるま」って曲でした。シャロンとケヴィン、どちらにも当てはまるような歌詞。

ただ通り過ぎただけ 君がまわるため どこ吹いた風でした くるり かざぐるま



美女と野獣
イクスピアリで初日に鑑賞。レイトショーも満席だった。初見の感想:そうきたかー!とにかく声優陣が豪華。エマ・トンプソンのポット婦人とかユアン・マクレガーのリュミエールとか反則技でしょ。アニメでキライだったガストン酒場が最高に面白くなってた。強いぞガストンのアレンジも大好き。サントラ即購入。too much? Yap から流れこむ(曲だと2:40くらい)タップからの怒涛のテンション上がり方が半端なく史上最強の「強いぞガストン」ソングだと確信しました。笑いがとまらない。やばい。やばい。図書館のシーンと赤いガウンで雪のシーンやってくれただけで監督に尻向けて寝れない。勿論アニメ版大好きだけど、負けてない、負けてないよ!映画はOPからトリハダだったし、EDクレジットも眼福です。つーか城メンバーの配役、声聞きながら「まさかあの人?この人も?マジか!」ってワクワクしながら見てた。全員人型に戻ってからのファッションメイクが全体的にクィアぽい。笑



20センチュリー・ウーマン 
すべてをぶっちぎりで上半期トップになった映画。亡きデヴィッド・ボウイを彷彿とさせるアネット・ベニングがもう。もうね…余韻がすごくて帰りたくなくておうちの近所の公園に1時間ちかく座って反芻してた。マイク・ミルズの作品は言葉にだして伝えるのが難しい。いつかちゃんと感想書きたい。


お嬢さん

「本物の日本人 しかも貴族 藤原様だ!」

パク・チャヌク監督作品。なにあの変態カストリ京極堂キャロル…すげぇ…ローグワンへのリスペクトもあるし。韓国映画なのに半分日本語だし。俳優陣おそるべし。エログロナンセンスで歴史的背景の重さも悲しみも切なさもぶっ飛ばし、愛しさだけが残るという展開に拍手!ビアンのベッドシーンはいろいろツッコミどころはあるけど、male-gaze 男性視点が邪魔してるわけじゃないし、見てて嫌悪感がないのは嬉しい。監督自らそこはおさえつつ撮影したってパンフに書いてあったし。サラ・ウォーターズ原作本はあまりハマれなかったのですが、映画としての昇華が上手いと評判らしい。カミヤマさんの「三角締め~」感想は男性視点、こちらの女性視点の感想と読み比べるとはぁ~!と納得。


T2 トレインスポッティング
言わずもがな私の青春映画です。トミー!感想はこちらに書いた↓



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