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松岡なつき「ランウェイボーイズ」

はじめて読んだ商業BL小説が松岡なつきさんの作品でした。挿絵の鳥羽笙子さんはASUKAノベルス「悪魔と踊れ」という漫画を描いており、こっちもドハマりした記憶。(鳥羽笙子さんは2006年逝去…残念)ライトノベルしかり、この手の作品は文章と絵柄がマッチしないと世界に入り込めない、難儀な性格ゆえ、なかなか手が出しにくかったのですが、この小説はひとめぼれ。BLなのでたまにどエロイ挿絵があってビビる。通学中にこそこそ読んでたな。

角川ルビー文庫
著者:松岡なつき
挿絵:鳥羽笙子
ランウェイ・ボーイズ シリーズ 全4巻
1.暁の瞳
2.エリスの微笑
3.魔性の囁き
4.闇の星座


松岡さんはザ・サラリーマンが主人公ではない、「職業BL」作品を書くことが多く、世界観の緻密な描写に定評があるのでおすすめ。
もちろん、ランウェイを舞台にした作品はごまんとあるし、現役のモデルさんやプレス関係者からするとツッコミはあるかもしれない。でも、一般人が夢見るには十分でしょ!

最近だと大航海時代をテーマにした「FRESH&BLOOD」で有名(長編。私は未読)

ほかにも
石油掘削アメリカ人×帰国子女「WILD WIND」
テキサスカウボーイ×フリーター日本人「Go WEST!」
メキシコの牧場主×留学生「君だけがたりない」
国際交流豊かな作品がそろってます。この3つは絵柄もすっとはいってきたのでよめました。軽めのハーレークイーン。


ランウェイボーイズ・シリーズは90年代に書かれただけあって耽美色が強く、いま読み直すとたぶんに悶えます。
「ひとの体は寺院に似ている…」とか赤面しそうなセリフオンパレードなうえ、主人公が所属している事務所ゲイばっかだな!と真顔になる。

メインカップルは金髪碧眼×黒髪黒目、主人公の名前は「西園寺悠」、憧れのひとは「アシュ」、キーワードにアラブ人、誘拐、S&M、レザーナイト、双子のモデル、カメラマンとの恋、ボディーガードとの恋、ライバルブランドとの対決、恐喝、恋人をかばい重傷、記憶喪失etc。たった4巻なのに詰め込みすぎでお腹いっぱい(´∀`*)ウフフ

キャラクターもバラエティに富んでいて、1巻ごとにカップルが誕生する親切設計。スーパーモデルのアシュ×駆け出しモデルの悠が主人公なんですが、定石通り最終巻ギリギリまですったもんだしている。当時自分も子供ながら、悠が世間知らずすぎてイライラ&やきもきしてたのが懐かしい。バイヤーとか横文字職業にあこがれた思い出。

ふと読みたくなって、アマゾンで中古オーダーしました。
届くの楽しみだな~。

以上です!


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