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☀️暑熱順化について☀️

今回はタイトルの通り
【暑熱順化】というものについて
少しだけ説明をしてみたいと思います。

暑熱順化とは……

簡単に説明すれば
【気温が高い環境の中で体を動かして暑さに強い身体つくる事】です。

人は体を動かすと体内で熱が作られて体温が上昇します。
体温が上がった時は、

・汗をかく事による気化熱や
・心拍数の上昇や皮膚血管拡張により体の表面から空気中に熱を逃がす熱放散で

体温を調節しているわけですが、、

この体温の調節がうまくできなくなると、
体の中に熱がたまって体温が上昇し熱中症が引き起こされてしまいます。

これからの季節、最も気を付けたいのがこの熱中症ですが、
暑熱順化が進む事により発汗量や皮膚血流量が増加し、
発汗による気化熱や体の表面から熱を逃がす熱放散がしやすくなります。

【体温の調節機関が効率よく働くようになる】という事ですね。

つまり、熱中症にかかるリスクを減らす事が出来る、という事です。

じゃあその暑熱順化って何をすれば良いの?
という方法について3つ簡単にご紹介します。

・有酸素運動(30分程度)
ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は非常に有効です。
やや熱い環境で毎日30分程度行うと、
約2週間後には暑さに体が慣れてくると言われています。
暑い環境で運動することによって体内の血流が増加し、
皮膚の表面から熱を体外へ発散させる能力が高まります。
この状態を維持することで適切な発汗も促され、
暑い時にも体温の調節機関が効率よく働くようになる、
という仕組みです。
運動によって発汗を促すことができれば
無理をして直射日光が当たる場所で運動をする必要はなく、
夜間や早朝・日陰など涼しい場所で運動を行っても問題はありません。

・入浴
日中に運動をする時間がとれない場合は、
毎日の入浴で暑熱順化を進めることができます。
40度前後のお湯に肩までつかり、
10~15分を目安に入浴しましょう。
汗が額にじんわりと滲んでくるぐらいが目安ですが、
体調が悪くならない程度に行って下さい。
最初は連続して入らず、
発汗したら10分が経過していなくても
一旦お湯から出るようにするのもポイント。
スパルタトレーニング方式はとる必要はありません。
汗をかくくらいの入浴を毎日一回行うことで
暑熱順化を進めることができます。
汗を沢山かく入浴法ですので
入浴前にはコップ一杯程度の水を飲み、
お風呂から上がったあとも水分補給をするようにしましょう。

・冷房を弱める
冷房をつけるな!という事ではなく、
発汗機能を弱めないというのがポイントです。
冷房の効いた部屋で生活を送っていると
体が冷えた室温に慣れてしまい
急に暑い環境にさらされても
体温を調節する事ができなくなってしまいます。
冷房に依存しすぎない工夫をし、
本格的に暑くなる前から少しずつ体を慣れさせていきましょう。

そうです。
ちょっとした毎日の積み重ねで行う事ができるわけです。

例えば毎朝少し早く起きて
30分程度の散歩やラジオ体操をする生活を
2週間ほどやってみたり、

気温の高くない朝だけは
クーラーを点ける事をやめてみるなど、

本当に誰でも出来るちょっとした事を積み重ねるだけで
暑熱順化を進める事はできるんです。

熱い場所で沢山運動すればするほど強い身体になる!
というわけではありませんし、
暑さに慣れていない初回から本格的な運動をすると
かえって熱中症のリスクが高まってしまいます。
暑さに慣れていない序盤は体慣らし程度の運動を心掛け、
徐々に体を慣らしていく事が大切です。
だから先日6/25は暑熱順化の一貫として
ローパワーでの特別練習を実施したわけです。

とはいえ先にも書いた通り、
たった1日チームの活動をしたからといって
暑熱順化はバッチリ!という事にはならないというのは
ここまでの説明でおわかり頂けるかと思います。

加えて言うならば
暑熱順化をしたところで=熱中症にかからない
と言う訳ではありません。

まさに日々の継続がモノをいうわけです。

昨今の夏は暑さのレベルが昔とは違いますから、
子供達が暑さに音を上げそうになる気持ちもわかります。
しかしこうした準備をする事でそれが和らぎ
少しでも安全かつ集中した活動を送れる様になるのなら、
取り組んで損をする事は全くありません。

具体的な熱中症対策の事はまた別途詳しく書きますが、、

これからやってくる夏を思い切り遊び尽くす為に、
そして安全にサッカーを楽しむ為に、
【自己管理の一環】として
『暑熱順化』に是非向き合ってみて下さい!


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