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色んな意見があるよね、人間だもの。

マッチングアプリの思い出を語れずに数日間が経過しちまった。

年度末は忙しい。
時が経つのは早すぎる。

こうしてあっという間に私は40になるんだきっと。
しじゅう と読んで欲しいよ。
渋さを出したいから、響きに。


マッチングアプリの思い出を綴る前に、気持ちの整理を行うために日常の忘備録を書き殴ります。


***


昨日、母と共に出かけた近所のスーパー帰りに、友人に遭遇した。
彼女の名前はケイちゃん(仮名)
小さな娘が二人いる、私よりひとつ年下のおともだち。

恋人タミオ君を紹介してもらった店のオーナーの嫁。
オーナーとはもう30年ぐらいの付き合いで、嫁となったケイちゃんも嫁になる少し前から、もう長年のおともだち。

長女同盟として数々の苦悩を共有し、何度も何度も一緒に笑って一緒に泣いて、かつては共に婚活もしていた、トップクラスの仲良し女子。


タミオ君のことも、紹介してもらった当時から知っていて
交際に至るまではケイちゃんからの状況確認連絡もあり報告していたものの、ここ数か月のあれやこれやは なかなか連絡できずにいた。

他人の恋愛沙汰って、付き合うまでがピークだよね。
付き合ってからも安否確認をくれる人って、本当に少ない気がするよ。

まぁでも他人が世話を焼けるのは、実質そこまでだからな。
付き合って仕舞えば2人の問題。


そう、2人の問題なんですよ(何)



実は二人で話し合ってこういう決断をして近々一緒に住むとかもしかしたら籍入れるとかそういう話はしてる というぐらいのことを簡潔に
(簡潔過ぎて伝えきれないことも多々あったんだけど)報告した。


ケイちゃんからの第一声は

子供は作らない って決めちゃうのはやめた方がいいんじゃない?
K

言いたいことはとってもわかる。

私も散々迷ったし、未だに罪悪感もあるけど、一応二人で話し合って決めたよ。


それでも完全に諦めるという決断を下してしまうことは、ケイちゃんにとって少し腑に落ちないみたいだった。

ケイちゃんは一人目で大変な出産をしていて
すぐに年子で二人目の出産も経ていて
忙しくて人間が大好きな旦那様のおかげで、俗にいうワンオペを頑張っているお母さん。

子供を育てることの大変さを、とてもよく分かっている立場。

それでいて、子供ができること、育てることの幸せも、きっとよーーーく分かっている立場。


きっとその楽しさや嬉しさを私が諦めてしまう なんて、寂しく思ったのかもしれない。


薬を変えるか子供を作るかのニ択に迫られていることや、薬を変えることは必然的に子供を諦めることになること

子供を作らない方向で二人が決意した理由には
身体的な理由だけじゃなくて、精神的なことや金銭的な理由も含まれていること

何より、私自身が子供を育てられないと感じてしまったこと を説明できていない。


その部分は、母にも伝えられていない。

子供たちとシャボン玉を飛ばしながら、子供を作らない精神的な理由の大半を占める母が目の前にいる状態で、説明できなかった。




仲良しなケイちゃんが我々の選んだ答えに手放しで喜べないとしても、私の決意が揺らぐわけではないんだけれど。


女体の理由はあれど、今答えを出してしまうことは相手にとっても「可哀想」なことじゃないか という意見に、初めて 自分の気持ち以外 で触れることとなって

諸々の事情を説明できないまま結論だけを伝えたから仕方ないものの、その答えだけがスコンと脳裏に残ってしまった。


二人で決めたこととは言え、ちゃんと話し合って出した答えとは言え、原因は自分にあることを思い知らされたような気持ちになってしまった。


本当に薬を変えてもらっても、実際それを飲み始めるまでは 変な話、決意が変わったとしても間に合う。


恋人タミオ君とちゃんと話して
本人の意見も聞けた上で決めたことだから
これが正解なんだと信じればいい話。


頭ではわかっているつもりだけど、きっと心はまだ受け入れることができていない。



妊娠も出産も、とても奇跡で
妹たちを含め普通以上にその【奇跡】を目の当たりにする機会が多かったと思う。

だからこそ、妊娠出産した本人だけじゃない、周りの家族や友人たちに感じてもらえるはずの幸せや喜びまでもを 自分のせいで制限してしまうような感覚がどうしても残っていて。


希望を残しておけばいいのに

という言葉が、とても重い後味として残ってる。


しかしね、何をもって【希望】とするのかって話なんですよ、二人が妊娠を願っていないなら、それは決して希望ではないわけで。

でもその表現が間違ってるとも思ってなくて
命の芽生えや誕生は、不思議なぐらい【希望】という言葉が似合う気はしてる。


『頑張る程ではないけど、もしできれば嬉しい』って思えるなら、それは希望になるのかな。



わざわざそのために連絡を入れてまで…というのは気が向かなかっただけで、ケイちゃんは 元々ちゃんと話したいと思ってた人。

予期せぬタイミングで思わぬ簡潔報告をすることになってしまったけど、ちゃんと話す機会を作って気持ちを説明しよう。


私も、ちゃんと二人で話し合って決めて、自分が納得してる答えだって自信持って伝えられなきゃ意味がない。



いろんなことに時間が迫っているとは言え
きっとまだ、考える猶予が残っているからこそ考えてしまう。

いっそのこと今の薬が無駄になってもいいから、すぐに診察に行って薬を変えてもらっちゃおうかとか思ってしまうぐらい。

置かれた状況に適応してプラス思考に突っ走ることは得意なのに、その状況に置かれる手前の空白期間が 私は、とても苦手だ。


でも、猶予があろうが
心から『これでいい』って思えてないと
本当にその時が来たらまたダメなんだろうな。



強くならんとな。

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