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わたしのこと9|開業後、かなり痛い目を見た

毎日胃が痛い…

オープンしたのが12月ということもあり
お客様はご紹介もあり
たくさんの方が来てくださいました。
でも
お客様が来てくれるか不安で胃が痛く…
お客様が来てくれても緊張で胃が痛く…
今にも倒れそうなのに楽しくて。
なんともいえないふわふわとした
12月だったと思います。
救ってくれたのは、
一緒にお店に立ってくれた友達の力。
どんな時でも安心感がありました。
支えてくれたことは今でも感謝しかありません。

でも、やりたかったことができない

テーマは「Bar de Nail」
なのに、女性が2人でやっているから
お客様は95%男性という現実。。。
紹介で来てくださるのも男性。。
そのまた紹介で来てくださるのも男性。。
男性のお客様に「女性を連れてきて欲しい」と
お願いする日々でした。
元々この時代は
ネイルサロンも少なく、
ネイルサロンに行く人も少ない時代だったので
コンセプトも理解されづらい状況だったと思います。
「売上も上がるし、楽しいけど、
このままでいいのかな・・・」
なんとなくもやっとする日々が過ぎていきました。

チャンスの神様現る

そろそろ1周年という頃
私に転機が訪れました。
チャンスをくれたのは、
お店に遊びに来てくれていた男性のお客様。
「L25という雑誌に出てみないですか?」
そう声をかけてくださったのは
リクルートで雑誌を作っていた方でした。
・30歳で脱サラ
・Bar de Nailというコンセプト
から、女性バーテンダー兼ネイリストとして
紹介したいとおっしゃってくださいました。
《1周年記念でやってみよう》
そんな気持ちで受けた雑誌は
R25という駅のラックに置かれるFree雑誌の
女性版だったため多くの女性の手にとられ
私のことを見つけてくださる女性が増えました。

客層が変わった

雑誌を手にもった女性が毎日お店に来てくださり
常連だった男性のお客様が入れなくなるようになるまでに
そう時間はかかりませんでした。
「雑誌ってすごい!リクルートってすごい!!」
そう思わずにはいられないほどの大盛況に
ただただ驚くばかり。。。
私に声をかけてくださった方には
感謝しかありませんでした。
ネイルの仕事も増え、
働きたい・ネイルを勉強したい
と言ってくれる人も現われ始めました。
SNSはmixiの時代。
新橋の「赤バンド」(手首につけた人にはサービス!)
も盛り上がり、勢いもつきました。
人のつながりってこういうことなんだと
実感することにもなりました。

調子に乗ってるね、

ただ、痛手になる失敗もたくさん経験したのもこの頃。
人としても商売人としても
かなり手痛い目にあった時代ともいえたと思います。
「女性経営者に見えないちょっと危なっかしい経営者」
「ふわふわしてるお酒が好きな人」
というのが、誰もが抱く私に対する印象だったので
それも仕方ありません。
「パトロン何人いるの?」と聞かれることもしょっちゅう。
(パトロンいたらこんなに毎日不安じゃないって!!)
そんな風に言えたら良かったのですが、もちろん言えず。。
そして、実際かなりの「びびり」。
決して調子に乗れる性格ではなかったのですが
景気が良く見える時もあったようで
「調子に乗ってる」と
噂されていたことがあったのも知っています。
ショックを受けて寝れなくなることもたくさんありましたが、
開業したからこそ、
自分に足りないことが何なのか分ったと思います。

→ 次回、「引越し9回、7つの店名」 へ続く

■Instagram
https://www.instagram.com/hanako.ishii/

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