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未来の住職塾のことを話そう|塾生座談会より

未来の住職塾NEXT 講師の遠藤卓也です。
3/5(金)にオンラインにて未来の住職塾 説明会を開催いたしました。多くの方にご参加いただきまして、ありがとうございました。
今回の説明会の中でも特に、昨年の受講生による感想座談会のパートが、参考になるかと思いますので、全文書き起こしをいたしました。説明会に参加出来なかったという方、是非ともご覧になってみてください。

※ 未来の住職塾NEXTでは、5月6日にオンライン説明会(体験会)を開催予定です。

オンライン化によって高まった「程よい距離感」

松本紹圭塾長(以下、松本) 昨年「未来の住職塾NEXT R-2」を受講していただいた3名の方に来ていただきました。まずは受講してみての率直な感想をお聞かせください。いかがだったでしょうか?

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青森県 真言宗豊山派 品田泰峻さん(以下、品田さん) コロナの影響もあり、お寺でもこれからますますオンラインの取り組みが必要になってくる中で、未来の住職塾の運営のあり方自体にも学びがあったと思います。
講義内容についても、これからの時代に人の心に寄り添えるような宗教のあり方を考えていくうえで、様々な手がかりを得ることができました。

松本 昨年の「未来の住職塾NEXT R-2」では私達としても「オンライン化」という大きな変化をしました。塾生のみなさんと、オンラインでどこまでつながることができて、どこまで一緒に学びを深められるのかと試行錯誤をおこないました。
蓋をあけてみると思った以上に実現ができて、それは塾としてもうれしいことですし、塾でできるならそれぞれのお寺においてもオンラインで檀信徒や地域の人々とご縁を深められそうだなという可能性も感じた一年でした。

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徳島県 金光教 向井道江さん(以下、向井さん) 参加できてよかった!と心から思っています。
私は金光教の教会の跡継ぎなのですが、このままでは教会が存続できないかも、、、と不安があります。金光教内の行事には一生懸命参加していたのですが、教内の行事や研修では「実際にどう動いているの?」「こういうふうに動きたいんだけど」という話がしづらかったりとか、そういうことを相談する場もなくどう考えればいいのかもわからない、という状況で、松本さんにお出会いしました。
未来の住職塾で約半年間学んだことで、私自身が将来的にどうしたいのか?教会をどうしていけばいいのか?ということが、あらためて自分の中で整理することができました。「具体的に動く方向性が見つかってきた」ということは、今までの教内の研修では出来なかったことですし、私にとってすごくありがたいと思っています。

松本 確かに同じ宗教宗派の中で、新しい取り組みをやろうとすると逆にやりにくいこともありますよね。その点未来の住職塾では適度な距離感なのかなと思います。距離的にも近すぎるわけでもなく、特に今年はオンラインになりましたし、同じ宗教宗派でもないからこそお互いに新鮮な気持ちで接することができます。好奇心をもって自分の幅を広げる経験にもなりますよね。
私は塾長として毎年やらせてもらっているので、色んな方々と接する中ですごく学びになっていますね。

神奈川県 天台宗 Aさん(以下、Aさん) 以前、未来の住職塾 3期の時に受けたのですが、それは実家のお寺にいたときだったんですね。一年前に別のお寺の住職になりまして、またイチから学び直そうと思って参加しました。
今、寺をなんとか一人で切り盛りしているのですが、オンラインになったので、東京や大阪の会場に行かなくても自坊で受講できるというメリットを
大いに享受できたと本当に感謝しています。
あとは、経営学的な考え方を教えてもらえたこともメリットですね。例えば、「感情を一旦横において論理や数字で物事を考える」といった考え方など、実際のお寺を運営していくうえで既に役に立っていると感じております。

松本 未来の住職塾は、過去に受けたけどしばらくして状況も変わりご自身の考え方もアップデートしていく中で「あらためて計画書を作り直してみよう」と、何度も受けてくださる方もいらっしゃいます。そんなふうに定期的に立ち止まって考えて、前に進んでいく節目としてもご活用いただければと思います。

塾生同士でアドバイスしあう「宿題ミーティング」

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松本 今回、オンライン化によって大きく変わったところとして講義と講義の間に開催する宿題ミーティングが挙げられます。今まででしたら会場にあつまって班ごとの島をつくって模造紙を広げてワークをしていましたが、オンラインではどのようにするか?と考えた結果、宿題ミーティングが生まれました。
宿題ミーティングは塾側で4名程度のグループをつくり、あとはそのメンバーで自主的に日程調整していただきオンラインで集まります。そこで前回の講義の宿題について、進捗状況を共有したり内容を見せあってお互いにアドバイスを行います。

Aさん 私は実際に受講日に法務が重なってしまい、リアルタイムで講義に参加できたのが2回だけだったんです。でも他の3回はあとから講義動画をみて、宿題ミーティングにも参加できたので、だからなんとか修了できたと嬉しく思っています。オンラインじゃなかったらきっと事業計画書を完成させられませんでした。ありがたかったです。

松本 講義の日は事前に決まっていますが、宿題ミーティングはグループメンバーで調整して開催するので融通が効きますよね。必要なら何度も開くことができますし、何度も開催して盛り上がるグループもあったようですね。
もちろん「うちのお寺の情報はあまり開示したくない」という方は事前に言って頂ければ、塾側でご要望の通りに配慮させていただきます。

品田さん 講義中はかなり専門的なお話をしていただくので、結構お腹いっぱい状態というか、毎回の講義がボリュームがあるので「自分だけついていけてないのかな、、、」という不安を宿題ミーティングの中で正直に共有して、一緒に傷をなめ合っていました(笑)一方で真面目な議論もできますし、お互いに打ち解ける良いきっかけであり、良い刺激をうけられる場所だったと感じています。
Aさん やはり制作中の計画書をみせあって「ここがいいね」「こうしたほうがいいのでは?」というやり取りを気軽にできるのは有り難かったです。時には、それぞれお酒を片手にミーティングすることもあったり(笑)気軽にミーティングできるのがいいですね。
あとは、品田さんも仰ったように授業内容が専門的なので、受講した後に動画で何度も講義が見れることもメリットと感じました。

松本 そうですね。録画もあるので、講義配信日に「お葬式がはいった!」とか、どうしても都合がつかない場合に後日見ていただくことができます。
講義当日に参加できた方でも、復習のために何度も見られるようですね。
割とよく聞くのは「お参りに行く途中の車の中で何回も聴いてます」という方もいますし、復習をするという点においてもオンラインはすごくメリットが大きかったと思います。

向井さんは金光教の教師さんということで、まわりにお寺の方ばかりだから心細さみたいなのはありました?

向井さん 心細さみたいなのは全然なくって、金光教のことを自分の言葉で説明しなければいけという難しさはありましたが、それが逆にいい機会でもありましたし、教会に対して色んな発想で提案してくださるので、「そんな考え方もあるんや」と、新しい発見の連続でした。
また、たまたま同じ徳島県で塾生の方がいらっしゃったので、その方と個別に会って事業計画を見せ合う機会を作ったり、すごく親身にアドバイスしあえたのも良かったです。
全体的にどの方も同じ志をもった同志という感じがあり、何でもいいあえたので心細さはなかったですね。

松本 いいですね。オンラインでつながりつつ、実際に会えるつながりもできたんですね。

今はこれでいいんだ、という安心感にもつながる「お寺の事業計画書」

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松本 事業計画書を書かれた今、お三方はスタートラインにたっているということです。今はどんな気持ち・意気込みでいらっしゃいますか?

品田さん 当初はピンポイントで「この事業の計画を書きたい」ということがあって受講したのですが、入ってみたら「20年先のことを考えて計画書を作りましょう」という方針だったので、結果として全体を見据えた上で地に足のついた計画をたてることができました。あとは実行あるのみ!という感じですので、進めていきたいなと思っています。
Aさん これから実際に行動していくための地図ができたような感じです。着実に行動にうつしながらも5年後・10年後・20年後と状況が変わっていく中で、もしそれが駄目だった場合でも都度都度ふりかえることができます。しっかりと方向性が定まったということが嬉しかったですし、非常にやる気がでてきました。
向井さん 私も同じで、方向性が定まったからこそ「今これをやっていいんだ」という安心感がすごくあります。
忙しくなってくるといつもなら「あとでもいいんじゃない?」と思ってやめてしまうことでも、授業の中で課題管理表をつくり期限をみながら進めているので、本当に動くための一歩になっているなと感じています。

松本 三者三様に歩みを進められていて嬉しいです。また進捗を聞かせていただくのを楽しみにしています。

一緒に受けよう!と誘いやすくなる「フェロー・奨学生制度」

松本 会場の皆さんからのご質問などもあれば、この機会にぜひ聞いてみてください。

愛知県 浄土真宗本願寺派 三宅千空さん 昨日、オンラインで開催された「未来の住職塾サミット」で、R-2の修了生の方々の事業計画発表を聞かせていただいて、未来の住職塾NEXTをすごく受けてみたくなり今日の説明会に参加しました。
以前、未来の住職塾 5期を受講した時には、講義内容がわかりきらなくてオロオロとしてしまったこともあったのですが、講義内容を自分の中に落とし込めるまで何回でも録画を見られるのは安心です。
あと、金額がおさえた設定で受けられる道があるということは、他のお寺の方々にもおすすめしやすいなと思ったので、もうちょっとどなたか誘ってみたいです。ありがとうございました!

松本 そうですね。過去に未来の住職塾を受講した経験のある方にはフェロー価格、はじめての方でも奨学生価格で受講していただくことができます。パートナー企業のご協力により受講費の一部を支援していただけます。(詳しくはこちらのページをご覧ください)ぜひお誘い合わせの上、受講していただいたら私達も嬉しいです。

コロナの影響で完全オンラインになりましたが「でもやっぱり、会いたいよね」という気持ちはありますよね。年に一度、過去の塾生が一堂に会する未来の住職塾サミットは、今後コロナの状況次第でオフラインでもやりたいと考えています。例年ですと100名以上があつまっての大懇親会とかもあって盛り上がっていました。さすがに、そこまでのことは難しいかもしれませんが、やはり生身で会えるリアルの場というのも大事なので続けていきたいですね。

あと、未来の住職塾NEXTでは現役受講生たちとの「修学旅行」というのも企画しています。コロナの影響で一度流れてしまったのですが、日程を再設定して予定しています。今年の行き先は天理教本部にお邪魔する予定です。お互いの交流機会もたくさんつくっていきたいと思っています

通算10期目となる「未来の住職塾NEXT R-3」は2021年6月開講!

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松本 未来の住職塾は今年で通算10年目ということで、記念すべき年だなと思います。始めてから、自分も10歳年をとったんだなと(笑)
最初の頃は受講生には先輩が多かったのですが、最近は同じ世代とかむしろ年齢でいうと下の世代の方も増えてきました。時の流れを感じつつ、私自身も成長させていただきながら、末永くやっていきたいと思っています。毎年受講してくださる方がいるからこそ続けられるということなので、今年も皆さんのご参加をお待ちしております。
今までより受けやすくなった「未来の住職塾NEXT」ということで、周りの方にもお誘い合わせの上、ご参加頂けることをお待ちしております。

未来の住職塾NEXT R-3 オンライン体験会のおしらせ

2021年6月より開講となる「未来の住職塾 NEXT R-3」は、宗教・宗派を超えた宗教者達が共に学び、変化の激しい社会において持続可能な寺院(および伝統仏教寺院に準ずる運営形態を持つ宗教施設)の姿を描き、計画・実践するためのオンラインの塾です。

今回はオンライン体験会ということで「未来の住職塾 NEXT R-3」での学びの内容や進め方についての説明&ミニ講義や、昨年の受講生による感想シェアリングなど、まさに塾の雰囲気を体験していただける内容になっています。

オンライン化の他にも「フェロー/奨学生」としての受講といった新しい要素があるため、これから初めて受講を検討している方のみならず、過去に旧プログラムを受講された方にもご参考になるかと思います。
無料のオンライン体験会ですので、ぜひ気軽にお誘い合わせの上ご参加ください!

未来の住職塾NEXT R-3 オンライン説明会
日時:2021年5月6日(木) 13:00-14:30
出演:松本紹圭塾長、木村共宏講師
方法:Zoomミーティング
参加費:無料
申し込み:下記のリンク先Peatixにてお申し込み




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