見出し画像

日本北限のお茶?!奥久慈茶を時間のない忙しい現代人へ届けたい ー茨城県久慈郡大子町のまち自慢



大子町ってどんなところ?

茨城県最北部にある自然豊かな大子町。日本の三名瀑のひとつに数えられる袋田の滝をはじめ、りんごやしゃも、こんにゃく芋など、さまざまな食や自然を楽しめる茨城県有数の観光地だ。
そのなかで今回取り上げるのは奥久慈茶。筆者が大子町に移住をした中で、最も衝撃を受けたものである。「お茶ってこんなに美味しいのか・・・
今回はそんな奥久慈茶の魅力を「奥久慈茶の郷 かねた園」の代表取締役 鈴木 昭二さんにお伺いした。


大子町のお茶の魅力

日本各地にお茶の産地はあるが、大子町は茶葉の生産地の中でも北限に位置する。そもそも平地での生産が主流ではあるが、大子町は山間部であるため、斜面を拓き複数に耕地を持つのが一般的。
夏は気温40℃手前、冬は−10℃前後になるため環境に耐えられるよう葉は厚くなり、味は濃く芳醇な香りのお茶になるという。 
かねた園の歴史は古く、昭和30年ごろから茶葉の生産をはじめ、2代目では生産工場を整備し加工までを担う。鈴木さんは3代目となり、商品開発に力を入れるようになった。お茶を飲む文化を広め、若い人でも飲めるよう裾野を広げたいという想いがある。

 一般的な緑茶とされる普通煎茶は、お湯の最適温度は80℃と言われ、淹れ方においても蒸らしなどいくつか手順を踏む必要がある。一方、鈴木さんが力を入れる深蒸しの工法では、時間がない現代人でも気軽に美味しく飲めるような工夫が施されている。

難しくなく、手軽に美味しいお茶を味わってほしい

前述の通り、筆者も頂いたが衝撃を受けた。
まず香りが違う。よく祖母宅ではお茶を飲むことがあったが、そこまで香りに感想を持ったことがなかった。爽やかなお茶特有の香りが鼻腔をくすぐり、否応無しに期待感が高まる。そして味。いわゆる渋みを全く感じることがなく、濃いのにすっきり飲める。一見、相反する言葉のように思うがそれが事実なのだ(もしくは表現する語彙力を持ち合わせていない。悔しい。)ぜひ味わってほしい。


大子町への想い お茶づくりを通じて

近年、若い人材や移住者が増えつつある大子町。自身も大子町で育ち、地域貢献への想いは強く、多方面でご助力を頂いている。FoundingBaseでも高校魅力化事業として大子清流高校での取り組みをお伝えさせていただいた。現在も学校との関わりを持つ中、若い人材への期待は非常に大きい。お茶屋として力になることがあればと嬉しい言葉を頂いた。
そんな中、鈴木さんにはとっておきの場所がある。かねた園の事務所からほんの10分。険しい山道を登った先にある茶畑だ。景色が気に入って、鈴木さんが長年かけて手を入れてきた。

山の斜面から一望できる山々。風で木々は鳴き、自然の移ろいから時はゆったりと流れる。

少し疲れた時、私はここでゆったりと時間を過ごすんです。

安らぎをもたらすお茶。我々は製品になったお茶しか見ないが、茶畑の中に立ってみると飲むだけのものではないと改めて感じる。どのような場所で作られるのか。想いは何なのか。現地で感じる自然の息遣いが癒しの瞬間へ誘ってくれるのだ。

この場所をみんなにも知ってもらって楽しんでほしい。

静岡などではお茶テラスとして観光地になっているが大子町にはまだない。大子の自然の恵み、大子ならではの空気。そんな場所を作るのが鈴木さんの小さな願いのよう。私もツラい時、行かせていただきますね。
かねた園の今後の活躍に乞うご期待です!


奥久慈茶の郷 かねた園について

▼WEBサイト

▼Instagram


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?