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よもゲー#5:剛力彩芽のゴリ押しによって、全てが崩壊したゲーム『リズム怪盗R 皇帝ナポレオンの遺産』

皆様こんにちわ。中野です。
よもやまゲーム話、略してよもゲーのお時間です。
ゲーム大好きだけどゲーマーを名乗れる程ではない私が、
今まで触ってきたゲームについて語ったりレビューしたりする企画です。
FF14が楽しすぎてよもゲーのことなんてすっかり忘れてました。
今回のゲームは『リズム怪盗R 皇帝ナポレオンの遺産』。セガ開発、3DS初期のゲームですね。
もう最初に言っておきますが、めっちゃ好きなゲームです。
続編を匂わせる終わり方をしておきながら、全く続編が出ないまま10年が経ってしまいました。
スマホ版も開発されましたが、追加要素アリのリメイク版という形。はよ続編出せや。ずっと待ってんだぞ。

音ゲーとアドベンチャーの融合

本作は音ゲーとアドベンチャーが合体した作品で、主人公のラルフくん扮する怪盗Rを操作してストーリーを進めます。
怪盗というだけあって、日本感満載のピカレスクロマンになっており、ルーブル美術館に潜入したり、エッフェル塔を駆け上がったり、ヒロインを守るべく悪の軍勢に立ち向かったりと、息もつかせぬアクションシーンが目を惹きますね!
パリの街を探索してお宝を盗む手立てを考えたり、色々な人物と触れ合ったりするのですが、要所で音ゲーが挟まります
レイトン教授の謎解き部分が音ゲーになったような感じ
警察に見つかった!→市街の屋根をリズム良く飛び進んで逃げろ!
サッカー少女に難癖をつけられた!→リズム良くボールを蹴り返せ!
殺し屋に目を付けられた!→リズム良く攻撃を回避して殴り返せ!
だいたいこんな感じです。
で、音ゲーというだけあってBGMが素晴らしい
タイトルから流れるメインテーマがまず最高にオシャレ。
街探索中のBGMも昼と夜で別のBGMになっていて良質。
歌入りのBGMもあって、最初の音ゲーで流れる『SHOW TIME』はイケイケでカッコイイ。
最後にプレイすることになる『LAST DANCE』は歌詞も曲調も「最後だからこそ明るく終わろう」感があって、ストーリーの締めくくりにこれ以上なく相応しい仕上がり。というか、LAST DANCEのプレイ中に泣きました
中野がゲームを買ったその日に、そのままサントラも買いに行ったのは後にも先にも本作くらいのものです。

良質なストーリー

さて、本作のストーリーですが……めちゃくちゃ面白いです
怪盗である主人公がヒロインとの出会いをきっかけに、
フランス全土を巻き込む巨大な陰謀に巻き込まれて行く……
エッフェル塔の秘密とは?ナポレオンの遺産とは?そして、失踪した主人公の父親に隠された謎とは…?
という大筋で、怪盗モノとしては果てしなく王道なのですが、
陳腐ではなく、しっかりとアツいシーン、カッコイイシーン、
感動するシーンがあって非常にイイ。
主人公のラルフくんが忖度抜きにカッコいいのが嬉しいですね。
主人公とヒロインの掘り下げはもちろん、ライバルキャラとなる警察官とその娘である探偵クロード等、サブキャラの描写も良質。
特にクリア後に語られる警察官とクロードの隠しイベントは誰が見ても胸がアツくなる仕上がり。本当に素晴らしい。
正直、世界観もキャラクターも今まで遊んだゲームの中で1、2を争うくらいめちゃくちゃ好きなんですよね。
それだけに続編が出ないまま実質シリーズ終了になってしまったのが残念でなりません。
未だに解決していない伏線がけっこう残ってます。

音ゲー部分はピンキリ気味

素直に音ゲーとして楽しめるものもあれば、
判定が謎&操作性が悪すぎてマトモに楽しめない音ゲーがあったりします。
音ゲー開始前の操作説明も説明不足感が強く、ハングライダーの音ゲーは初見で理解できる奴なんて全人類探しても一人も居ねえだろと言い切っていいレベルです。
タイマン殴り合いの音ゲーはまさかのジャイロ操作を音ゲーに採用するという謎過ぎる采配。音ゲーに入力が不正確になる操作を入れるなよ!笑
この辺はwiiで発売された『みんなのリズム天国』が良い例です。
wiiのゲームでありながら、リモコンを振る操作は一切存在せず、あくまでもAボタンとBボタンだけで完結している。なので、プレイヤーは自由な体制で音ゲーを楽しめたのです。
一方、リズム怪盗は3DSの機能を無理に活かそうとした結果、音ゲーとして残念な部分が発生しているのが事実。
まあ、めくじら立てて批判するほど酷くはありませんけどね。
もちろん楽しい音ゲーもあります。ヒロインのバイオリン演奏はこれ単体で音ゲー作れよってくらい完成度が高いし、警察官の銃撃バトルは射撃音が気持ち良く、敵を薙ぎ倒すのが爽快でプレイしてて非常に気持ちがいい。
また、サンバdeアミーゴスペースチャンネル等のSEGAの名作音ゲーをパロディしたものもあり、これも面白いですね。
クリア後は高難易度の音ゲーも解禁されるので、やり込み勢も安心です。

あまりにも大きすぎるたった一つの問題点

ストーリーは良質で、音ゲー部分もやや残念なれど基本的には面白い。
そんな本作が抱える最大の問題点は、ヒロインの声優です。
ヒロインはマリアという女の子なのですが、まずはこれを見て下さい。

CV:剛力彩芽

CV:剛力彩芽

C V : 剛 力 彩 芽 ! ?

そうです、本作は剛力彩芽がゴリ押しされていた時期に発売されたゲームなのです。脇役ならいざしらず、よりにもよってヒロイン役です。
このヒロインがですね……、もうヒロインの理想形と言っていいくらい魅力的で、素晴らしいキャラクターなんですよ。でもCVゴーリキーなんですよ
「いや~でも、演技が良ければプロ声優じゃなくてもいいでしょ?」
と、お思いの方もいらっしゃるでしょう。
それは私も同意します。というか、プロ声優だと演技に力が入りすぎてて違和感があるシーンなんかも目にするので、むしろ昨今のジブリのように、プロではない方が声を当てている方が好みです。特に女性キャラが甲高い萌えボイスを発するとゲンナリしてしまう。
アニメも殆ど見ませんし、声だけで把握できて名前も分かる声優は杉田智一と今井麻美、浅沼晋太郎くらいですからね。
そんな"声優について全く詳しくないし、ゲームにおいて声優を重要視していない"私の視点から言わせてください。

剛力彩芽の採用を提案した責任者と、承諾した事務所は客に土下座しろ。

厳しい物言いになってしまいましたが、彼女の演技は客からカネ取っていいレベルに達していません本当に酷い
同じSEGAのゲームでも棒読みテイルスくんの方が100倍マシです。
テイルスくんは子役なりに頑張って演技してる感があったし、
ソニックが宇宙空間に放り出された後の「絶対に許さない!!」という台詞は非常に熱が入っていると思うのです。
ところが、本作のゴーリキーは「オファー来たからやってみた笑」という雰囲気で、やる気も熱意も何も感じません。
エクスデスが無から引きずり出したような演技ですうごごご!!
「言うてもそんな酷くないんでしょ?」ですって?
この動画を見てから同じことを言えますか?

ね?酷いでしょ?実際にプレイしてるともっと酷いですよ
良質なストーリーがこれ一つでクソになってしまうレベルです。
元々90点の作品が、この問題点だけで50点になるくらい。
なまじ他の声優さんが素晴らしい演技をしているだけに、
ゴーリキーのヤバさが際立つ結果になっています。
これに関してはゴーリキーが悪いというよりは、彼女をピックアップした責任者が全面的に悪いでしょう。
ゴーリキーに罪はありません。メディアのゴリ押しに流されたゲーム開発側の問題です。本業の人でもなければ、俳優でもないファッションモデルなんですから。しょうがないですよ。
「採用されたならされたでもうちょっと頑張れよ」とは思いますけどね
主題歌をmiwaに作詞作曲させるという正常な感覚を持っていながら、
なぜゴーリキーを採用したのかが本当に謎です。

この主題歌、歌詞も何もかも本編にマッチしてて、めっちゃ好き。
というか、これだけヒロインに感情移入してる主題歌を作れるんだから
いっそのことmiwaにヒロイン役やらせればよかったんじゃ…?
なぜ、なぜヒロインがゴーリキーなんだ…。
続編出るなら声優変えてね。お願いね。

まとめ

あまりにも残念なヒロインですが、その部分さえ見なければ非常に面白く、音ゲーもストーリーも楽しめるゲームです。
それだけにゴーリキーの存在が本当に邪魔でなりません。
初見プレイしたのはまだまだケツの青いガキだった頃ですが、その感性ですら「いや、ヒロインの声優おかしくない?」と思えた程ですし、
大人にになってから再プレイして「これヤバいだろwww」と再確認
プッシュしたいモノを何でもかんでもゴリ押しするメディアと、
それに乗っかってしまった開発の愚行が浮き彫りになった作品です。
ゲーム部分は面白いんです。本当に好きな作品なんです。
3DSのオンラインサービスが終了し、スイッチの後継機も存在が明かされた今となってはレトロに片足踏み込んでいるようなゲームですが、
それでも胸がアツくなるストーリーと、ノリノリで楽しめる音ゲー部分は令和の現代でも色褪せません。
……マジでさぁ、ゴーリキーさぁ……、はぁ……

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
次回の更新は例によって未定です。
FF14で高難易度ボスに挑めるようになったので、当分は更新できないかと。思い出したころに、ふと更新するとは思いますが。
それでは読者の皆様、よいゲームライフを。

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