【BL】墨と雪2 円陣闇丸先生の麗しき絵!表紙と口絵カラー編

「墨と雪2」はイラストもすごく良いんです。ということで今日はイラストの感想です。

墨と雪のイラストは円陣先生以外考えられません。
ストーリーがここまで好きで、イラストもこんなに素敵で、しかもどちらもすごくマッチしている、お互いに相乗効果(?)があるような作品ってそうそう出会えるものじゃないですよね。感謝感謝。
ちなみにKindle版にもイラストは入っていますが、円陣先生の絵を堪能するなら個人的には紙の本がおすすめです。


円陣先生の絵は、墨と雪2の世界観を構築しているとてもとても大きな要素だと思ってます。
あの篠口さんの繊細さと美しさをあんなに表現できるなんて。いや、あの絵があったから篠口さんが繊細さと美しさをあわせ持つ人物だと感じられたのかも。卵が先か鶏が先か的な笑

黒澤さんの多面性もよく表われていて、迫力がありつつも、篠口さんに向ける穏やかさや愛に溢れる感じが漏れ出ていて堪らん感じでした。


円陣先生もこの墨と雪2の物語がかなり好きだったのではと密かに思ってたりします。
いつも素敵な絵を描かれる方ですけど、この墨と雪2は格別な素晴らしさだと思うんですよ。
気合の入れようが凄いというか、思い入れがあったんじゃないかなと勝手に想像しています。
単純に前作から時間的に余裕があったとか、プロとして常に上達されているとかかもしれないですけど、自分の好きな作品には思い入れを持っていて欲しいという私の願望です笑


かわい先生もあとがきで「とても物語性がある」とおっしゃられていた表紙、本当に素敵です。
上巻は倒れかかっている篠口さんと、それを受け止め支える黒澤さんを表しているような表紙で、またこの二人の目が良いんです~!

傷ついて周りを睨んでいるような全てを諦めたような篠口さんの目と、そんな篠口さんを労るように見つめる黒澤さん。右手でしっかりと篠口さんを抱えつつ、左手があと少しで頭をなでなでしそうな感じがとても良き…。

あとあと、黒澤さんの”脱いだら筋肉すごいんです”感も出てたんですよね!あれすごくないです?篠口さんを包み込む感じの。たくましい胸筋と広い肩幅が感じられて、いやぁ素晴らしい!そりゃあ篠口さんもうっとりしますよ笑

花びらのようで雪のようでもある何か(笑)が散っているみたいな背景も、篠口さんの傷や儚さが表現されててすっごく良かった! 

背景のカラーがね、上巻と下巻でちょっと違うんですよね。どちらも同じような世界観でありつつも、上巻の方は薄暗い青と薄ピンクなのかな?それが下巻では少し黄色っぽい色が入って、明るさが見えるんです。散っている花びら雪みたいなのも少なくなっている。

その全体の感じが、暗闇から光が見える場所までの歩みを表現しているみたいですごく良い。で、その光が黒澤さん側から差している感じなのもなんか良い。
もうあんなに素晴らしいイラストに対して、「良い」以外の語彙力がなくて申し訳ない。

なので下巻は篠口さんが回復に向かっているのを反映しているような印象です。
篠口さんの熱を測っている黒澤さん、みたいな構図自体も単純に萌えます。篠口さんのおでこに置かれた黒澤さんの手、良いですよね〜。
その構図が、なんとか自分の足で立つ篠口さんと、様子を見つつ(体調を測りつつ)いつでも支えられる距離で見守る黒澤さんの比喩みたいにも見えて、それも良いな~と思います。


口絵カラーも表紙に負けず劣らずの美しさでした。
上巻は、黒澤さんが篠口さんを守るように抱きしめて、周囲を冷たい目で睥睨している感じ。冷たい印象の黒澤さんもすんごい素敵!篠口さんの背中を支える大きな手が男らしくていいです。
反対に篠口さんが少し痩せてしまっている線の細さも見て取れます。これは表紙も同じ。

物語の中では、弱った篠口さんが黒澤さんに縋る場面が何度か出てきていたので、黒澤さんの肩に置かれた篠口さんの手も少し縋っているような感じなのかなぁと思ったり。

口絵の背景は表紙より花びらっぽさが薄れてより雪っぽいですよね。タイトル「墨と雪」の”雪”の文字に合わせて真っ白い感じ。
文字色は編集さんが決めているんでしょうか。文字のフォント色も素敵だなと思ったんです。”と”だけ赤っていうのも締まって良い感じ。


ここまで真面目に書いておいてなんなんですけど、このイラスト、後ろ姿の篠口さんのセクシーさよ。。。腰とヒップのラインが。。。そこに置かれた黒澤さんの手が。。。篠口さんの首筋の辺りに黒澤さんの口元がきてるのも。。。ああ、全部色っぽい!


下巻の口絵では、黒澤さんの黒い(墨)イメージと篠口さんの白い(雪)イメージを反映させているのかなーという印象も受けました。二人の色の対比が結構はっきりしているような。
本のタイトルが黒澤さんと篠口さんのイメージにぴったり合っていて好きなので、ちょっとうれしい。

そして、上巻口絵に比べて篠口さんの体つきが変わっていると思います。線の細さが薄れて、ちゃんと筋肉がついて回復してきたのかなぁという印象。
そんな篠口さんを後ろから抱きしめて、しれっとネクタイに手をかける黒澤さん笑 
篠口さんのお腹の辺りに置かれた黒澤さんの手と、その上に重なりかけた篠口さんの手。この二人の右手になんとも言えない色っぽさを感じる…!
何かこの感じも、かわい先生の文章と合うんですよね。
直接的な表現じゃなくても、色っぽさがあふれてくる感じ。。。ああ、奇跡の組み合わせ。


表紙と口絵カラーについてだけで、すごく長くなってしまいました。
とりあえず今回はここまでで。次は挿絵について書きたいです。