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BEAVER BREAD(東日本橋)

February 6, 2019

銀座のビゴの店とレカンでパンを焼いて20年余になる割田健一さんが東日本橋で「BEAVER BREAD」をスタートさせたのは一昨年末のこと。

レカンではフレンチの枠を軽やかに超えて、「ベーカーズマフィン」や「ギモーヴドーナツ」などなど、水を得た魚のように個性的で新しいパンを次々とつくりだして、わたしたちを楽しませてくれたのだったけれど、だからといって、それらにこだわらず、そこにとどまらず、ビーバーではまた新しい芸風を見せてくれている。

アイデアが湧いて、湧いて、とどまることがないのだ。ビーバーでは「カカオニブメロン」や「巨峰のぶどうパン」など、割田さんの手にかかると普通の町のパン屋さんであっても、どこか普通でなくて、新しさが潜んでいて、といったあたりに感動がいくつも仕込まれている。

そして銀座の素敵なレストラン、マルディグラに卸している5キロ以上ある大きなカンパーニュ(その名も「マルディグラ」)は、割田さんのパン職人人生の経験と技を集結したようなパンだとわたしは思う。こういう味はなかなか出せない。ここに来るまでにかけられた時間の量が半端ではない。けれどそこにとどまらない。わたし達が知るパンの現場はすでに過去のもので、それは今日も明日も更新されていく。

今日の取材は、春の終わり頃に記事になる予定。

ちょうど今日から3月31日まで、BEAVER BREADの店内では、イラストレーターの寺田マユミさんの個展「完璧なパン屋」が開催されている。ここは本も売っている。楽しみがたくさん見つかる場所です。

BEAVER BREAD

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